七週目!
語学のクラスが7クラスだったことを思い出したので、母校の一橋大学の分析を始めます。
※六週目は岡山大学
◇一橋大学の現代文について
〇大まかな特徴
「評論(現代文)+近代文語文+要約」の形式で早くも20年近く固定されている。変える気はないのかな?わからないけど。
〇宣伝を失礼
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◇出典紹介
〇第一問
この書籍の中の一節のようですね。
〇第二問
めちゃくちゃ古い……。(と言っても80年代だが。)
◇第一問解説
〇論理展開
形式段落は⑫段落だが、論のまとまりは3つに分けられる。
〇問い一 漢字
Dの「傲慢」は難しいかも。4つ死守。満点目標。
〇問い二 換言
<解答根拠>
短い記述だが、要素を的確に換言させる必要がある。
ここでは以下の要素について検討する。
Aは割と見つけやすい。傍線部を含む①段落の内容を押さえる。
つまり「自分が直接に経験していない過去」のことである。
Bのニュアンスを押さえるのがなかなか難しいかもしれない。
ここでは2~3段落の内容から「身近に」「自覚する」という言葉を拾い上げることができればよい。
Bのニュアンスまで必要なの?と思うひとは大学公表の「解答の方針」を読んでほしい。
この中で「現実とつながる」という意味合いの反映がBである。
短い中でも細部の表現まで答えを作り上げる必要がある、まさに一橋っぽい問題である。
〇問い三 理由説明
<解答根拠>
字数が短い!
「重視される」のは入学試験のあり方によるそれは「教科書の知識」が問われるのだ。
要は教科書内容の知識が入試で出されるから「教科書のバイアスに自覚すること」(=歴史的に考えること)は「重視されない」のだ。
これらをそのまま記述すると基本的に字数は超える。
それを「字数を減らして内容を減らさない」ようにまとめるのだ。
上記では「歴史的に考える」ことの「」内容を一般化したうえで「教科書のバイアスに自覚的になる」としている。(⑥段落参照)
そこら辺の換言に気づけるかがポイントである。
〇問四 換言問題
<解答根拠と採点ポイント>
上記の論のまとまりの⑵の内容を押さえる
A・Bの2要素を拾えるかがポイントであり、その意味ではそこまで難しいものではないかもしれない。
最後に【解答の方針】を確認しておこう
◇第三問解説
<解答根拠と採点ポイント>
要約についてはかいつまんで以下の二点を留意するといい。細かい話をすると字数があふれるのであくまでも最低限のポイントである。
これを踏まえて論理構造を考える。
この文章は形式段落で6つに分かれている。それを論のまとまりでわけると2つに分けられる。
⑴人間の独自性について(①~④段落)
①段落
→人間は事実のレベルでは動物と変わらない存在だが、やはり動物とは異なる独自性を持つものである。
②段落
→その独自性とは人間は事実とは異なる別のレベルの生き方を持っている点である。
③段落
→事実と異なる別のレベルとは「意味」のレベルである。人間のあらゆる営みは「意味」が付きまとっている。なお、事実とは「自然現象」のことである。
④段落
→③段落の例示
⑵人間の生きる空間について(⑤~⑥段落)
⑤段落
→人間は生活空間の中で様々なものと関わって生きており、その関わりが「意味」を帯びている。
⑥段落
→人間の生活空間は空間そのものが意味であると言える。
それぞれの内容をまとめて文章を組み立てることが求められる。
しかし、これだけだと160字ぐらいなので、それぞれの説明をやや詳細にすることで字数を増やすと解答のようになる。
なお、【解答の方針】は以下の通りである
◇解いてみた雑感
以上です!