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海のフードロス「未利用魚」とは?

みなさんこんにちは。
合同会社ゆたか代表の東海林温(しょうじゆたか)と申します。

現在は、イベント事業、キッチンカー事業、キャリア支援事業、クラフトビール開発事業を展開しています。
また、事業を通じて食品ロス削減やアップサイクルへの取り組みも行ったり、経営者育成にも携わっています。

今週末に開催するイベントで「未利用魚」を提供することにしました。
「未利用魚」という言葉を知らない人もいるかと思います。
今回は「未利用魚」について書きたいと思います。

まず、未利用魚とは、漁獲されているにもかかわらず市場に出回らず、普段私たちが口にする機会の少ない魚のことを指します。
この魚たちは、食材として十分な価値を持ちながらも、需要が少ないために廃棄されることが多いのが現状だそうです。
友人にこの現実を聞いた時に、食材を無駄にすることなく、持続可能な食文化を築くために、未利用魚の活用を積極的に取り入れたいと考えました。
未利用魚を使った料理を提供することで、参加者の皆さんに新たな食の楽しみ方を提案したいと考えています。未利用魚には、一般的に流通している魚とは異なる独特の風味や栄養価がある。普段馴染みのない食材を味わうことで、食の多様性を感じていただけるとともに、環境保護や資源の有効活用に対する意識も高めていただけることを期待しています。

また、未利用魚を活用することは、漁師の方々の収益にもつながり、地域経済の活性化にも寄与します。私は秋田県で農家の息子として育ち、地元の生産者の苦労を理解しているからこそ、こうした活動を通じて地域の力を活かしたいと強く感じています。

今回のイベントで提供するのは「香住ガニ」です。
「香住ガニ(かすみがに)」は、兵庫県香住町周辺で水揚げされる紅ズワイガニのことを指します。香住は紅ズワイガニの漁獲が盛んな地域であり、「香住ガニ」はそのブランド名として親しまれています。紅ズワイガニは、一般的なズワイガニ(松葉ガニ)と比べて水分が多く、柔らかな食感が特徴です。
イベントでは、未利用魚をただ提供するだけでなく、その背景にあるストーリーもお伝えします。なぜその魚が市場に出回らないのか、どのような魅力があるのかを知ることで、食材に対する理解と感謝の気持ちが深まると思います。

このイベントを通じて、未利用魚が持つ可能性を皆さんと共有し、持続可能な未来の食文化を一緒に考えていきたいと思っています。食材を無駄にせず、その価値を最大限に引き出すことは、私たちが今できる小さな一歩かもしれませんが、その積み重ねが未来に繋がると信じています。



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