【英日対訳】日本の #否認するレイシズム #人種差別 に対する意識の現状を2分で捉えたスポット動画|AJ+(2020.12.5)
はじめに
2020年12月5日,国際ケーブル放送『アル・ジャジーラ』のWebコネクト版『AJ+』が日本の人種差別の状況を2分の動画にまとめてTwitterに投稿しました。最近話題をさらったNikeの広告に対する炎上を受けてのものでした。以下動画のテロップ部分のみを書き起こしました。
(参考)炎上したNIKEのSNS広告の全編
Does Japan have a racism problem?
「日本には人種差別に対する意識の問題があるのか?」
テロップ1.
「できることなんてあるの?」
「わたし、期待外れなのかな」
「普通じゃないのかな」
This ad showing racial discrimination got backlash in Japan.
人種差別を描いたこの広告。
これが日本で炎上した。
テロップ2.
“The Future Isn’t Waiting” follows three teen soccer players in Japan who experience discrimination.
『未来は待ってくれない』は
人種差別を受ける日本の
3人のティーン・サッカー選手たちの日常を追う。
テロップ3.
「わたし浮いてる?」
「もっと馴染んだ方がいいのかな」
While some people in Japan celebrated that ad…
広告を称賛する日本の人びとがいる一方で…
テロップ4.
others said they’d throw out Nike sneakers.
Nikeのスニーカーなんて捨ててやるという人びともいた。
テロップ5.
In the ad, a Korean student is looking up zainichi, the Japanese term for Korean migrants.
広告の中で、
あるコリアンの学生は『在日』という
「コリアン移住者」を意味する日本語を検索している。
テロップ6.
Another biracial student is being bullied by others who are touching her hair.
あるバイレイシャルの学生は
髪を触られるなどして他の学生にいじめられている。
「気にしないフリ、しなきゃ」
テロップ7.
Japan has traditionally prided itself on being a homogeneous society.
日本は従来から
均質的な社会であることを誇りにしている。
テロップ8.
But it also has a history of mistreating minorities like Koreans, Indigenous groups like the Ainu and mixed-race people.
だが同時に、
コリアンやアイヌなどの先住民
そして混血の人びとなどのマイノリティを
酷く扱ってきた歴史を持つ。
テロップ9.
「今までずっとそうだった」
「それが当たり前だって、思ってた」
「でも、そんなことないかもね」
「ないね」
「ないでしょ」
「ありえないって」
Nike Japan has yet to respond to the backlash but said it believes in the transformative nature of sports.
Nike Japanはまだ
この炎上騒ぎに応えていないが、
「スポーツが生来から持つ変革の力を信じる」
と述べている。
テロップ10.
“We have long listened to minority voices, supported and spoken for causes that fit our values.”
「弊社は長きにわたってマイノリティの声に耳を傾け、価値観の合う問題については支持を表明し、また声を上げてきた。」
テロップ11.
いつか誰もが
ありのままに生きられる
世界になるって?
でも、そんなの待ってられないよ。