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留学生活半分を終えて
早いことに、私の留学生活も3ヶ月が終わり折り返しになりました。半分過ぎたら時間がもっと早く流れるように感じるとはよくいったもので、3ヶ月の振り返りのつもりが気づいたらもう4ヶ月目も半分終わってました。
今月はパッと振り返ってみると、意外と考えたことや感じたことが多かったなと思うので、それについて綴っていきます。
毎日楽しいばかりで良いのだろうか
留学生活の半分が終わりに近づいてきた中「毎日毎日楽しいばかりで大丈夫?このままでいいの?私少しでも成長してる?」という問いが強くなっていきました。
2ヶ月目の振り返りの際も同じ悩みを抱えていて、その際は「今成長している実感がなかったとしても後で振り返った時やふとした瞬間に自分って変わったな、成長しているなと感じることがあるだろうから、いますぐにその実感がなくてもよい。今を楽しもう。」と結論づけて自分を納得させようとしていました。が、やっぱりなんとなくモヤが残ったまま。
この学校では何もしない・頑張らないことが「善」であるのに、私は今まで常に何か頑張り挑戦し、少しずつでも右肩上がりに成長し続けることが「善」と考えていたし、なんとなく日本ではその考えが当たり前にある気がしています。だからこそ楽しくて仕方ないけど、ただ単に楽しんでいるだけで何も生産していないというか、特に頑張っていないこの状況が自分にとってなんだか心地悪くて、本当に今のままでいいのだろうかという葛藤がありました。
それに、日本に帰った時に「デンマークで何学んできたの?」とみんなから問われた際にはなんて返せばいいのだろう。別に自分をよく見せたいとかそういうことでは全くないけれど、「ただ半年間全力で遊んできました!」とか言ったらどう思われるのかな、日本人の考え方的に許されるのかな…なんて。
こんな気持ちのまま過ごしていてもただ時間が流れてもったいない気がして、日本にいる時にお世話になっていた方々に相談に乗ってもらうことにしました。そこで話していて特に印象に残ったことが2つ。
・その環境に染まりきってみる
・嫌だと思ったことや気乗りしないことでも全部やる
まさかの全然違う2人から同じような回答が返って来て驚きました。一見するとそんなことでいいの、と思ってしまいそうになるし、なんかもっと頑張ったりしなくてもいいのかとも思ったりしました。だけど、私が尊敬する方々が口を合わせて似たようなことをいうのだから、きっと大丈夫なんだろうと思い、これを頭の片隅に置きながらこの1ヶ月を過ごしていました。(恐らく、私に何かやれと言ってもきっと聞かないからあえてこのように言ってくれたような気もするのですが笑)
言われてすぐは正直なかなか腑に落ちなかったけれど、1ヶ月近く経ってみて確かにこの考え方でもいいじゃんと思うようになりました。特にそう思ったきっかけとかは思い当たらないけれど。
そして、別に「デンマークで半年間何してきたの?」と聞かれたって、
「日々全力で遊んで楽しみ尽くして来ました!
今までの半年間の中で一番青春して、一番色々思い出を作りました!」
って馬鹿正直に胸を張って言ったっていいんじゃないか。「留学しに行ってるのに遊んでばっかりなんてお前調子乗ってんのか!」って思う人もいるかもしれないけど、これが本音だから仕方がない。留学ってそういうものでしょ、と。
でも、遊んでいるって言ったって別に一日中自分の部屋にこもってずっとYouTubeを見ているわけではないし、ここでしかできない経験や体験をしています。わかりやすい例で言えば、全裸で海に入ったりとか。遊びであることは間違いないけれど、同時に絶対に日本にいたらできないことであることも間違いないです。
そして、もし仮に遊んでばっかりだな、みたいなことを言ってくる人がいたとしても、過去に留学した時には一回コテンパにやられて苦い思いを十分に味わったし、私にとっては極力繰り返したくない過去がありながらも「もう一度挑戦してみよう」と悩みの末に決断した結果がこの毎日楽しい日々ならば、私が自分で掴みに行ったものだし、楽しむ権利があるのではないか、なんて思います。あなたに遊んでばっかりで何して来たんだ、なんて言われる筋合いなんてないよね、なんて。こんなことを言うから生意気だと言われるのですが…(汗)
こんな感じで、他の人が想像するような、何か特別なことを学んだとか、特別なスキルを身につけたとかそういう観点での「成長」はしていないと思います。じゃあ、どういう観点で成長したのかと言われたら正直それもよくわからないけれど…。きっと何か一つの形として現れるものではなく、今後いろんな決断をする時とかふとした場面で、「あ、今までと考え方や物事の捉え方が変わったな」と実感するんだと思います。また、自分が気づいていなくても、周囲の人が感じるんだろうと思います。
だから、もう私はあまり深く考えず、2人に言われた通りにこの環境に染まり切って楽しみ尽くします。その結果、いろんな面でゆるっゆるで弛んでいる自分になってしまっているのかもしれないけれど、それはそれでこの学校でのあるべき姿なので、成功と捉えたいと思います。
高校留学時代のホストシスターから数年ぶりの連絡
最近あった嬉しかったこと。
高校の留学時代になかなか仲良くなれないし、とりあえず何をやるにもうまくいかなくて死ぬほど悩んでいたホストシスターから数年ぶりに「楽しんでいるみたいでよかった!」と連絡がきたことです。想像していなかった相手からの連絡にあまりの嬉しさに舞い上がってしまいました。ふと携帯の画面に写った自分の顔があまりにもニッコニコになっていて恥ずかしくなったくらい笑
当時はお互い高校1年生・2年生とまだ幼く、ちょっとした歯車がうまく噛み合わなくてお互いに正直苦しかったんだろうな、と思います。だから、あの当時にまた戻りたいとは思わないけれど、そのお陰で今の楽しい留学生活があるし、この楽しい留学生活のありがたみが沁みて分かるのでとっても感謝しています。
そして、私や私の前に別で受け入れてた留学生の影響で彼女自身も大学生に上がったタイミングでキリスト教のミッショナリーとしてドミニカ共和国で生活することにしたらしく、微力ながら私も彼女の人生の大きな決断のきっかけの一つになれたことがとても嬉しいです。
一つ一つ起きるどんな良い出来事も嫌な出来事も全てに意味があり、こうしてどこかで繋がっているんだと思ったらなんだか感慨深くなりました。きっと今またホストシスターと会ったら上っ面ではなく、心から仲良く良い時間を過ごせるんだろうな、と思います。いつかそんな日が来ることが楽しみです。
人生で初めて受けた人種差別
人生で初めて人種差別なるものを受けました。今までも色々海外に旅行で行ったり住んだりした経験がありますが今回が初めてです。正直とっても動揺しました。そして時間をおいてだんだん悲しいと腹が立つが交互に来るようなそんな不思議な感情に襲われました。
海外にいたら一度くらい経験するものだろうし、したほうがいいだろうとも思っていましたが、いざ自分で体験するとかなり精神的に来ました。私はこういうことになるとすこぶるメンタルが弱い。
私の場合は見ず知らずの人から言われたのですが、なんで私のことを何にも知らないあなたに言われなきゃいけないの。と思い余計に腹が立ちました。きっと、自分の身近な人から言われたらそれはそれで傷つくし、誰に言われても / されても悲しくて腹が立つのは変わらないのだろうけれど…。1ヶ月以上経った今でも思い出してもなんだか心がきゅーっと締め付けられるし、普通に悲しい。
ただ、ウジウジしてても相手の思う壺な気もしていやだ。だけどやっぱり悲しくて悔しい気持ちは変わらないのでその人の自転車に釘でも刺さってパンクしろ、と願っておきました。こうやってちょっと意地悪なことを願えるくらいには私も強くなったんだな、ということを実感できる機会になったのである意味感謝ですね。もう一度同じ体験はしたくないけど…ありがとう。
おわりに
本当は3ヶ月経った4月の上旬に書こうと思っていたのですが、なんだかうまくまとまらず、このタイミングになってしまいました。
地味に色々なことを考えた月だったけど、今はきれいスッキリ純粋に毎日楽しく過ごすことができて心が晴れやかです。
あと2ヶ月かぁ。もう全部やり尽くした!満足して帰れる!くらいに毎日全力で楽しみ尽くしたいと思います。
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