どんな授業が受けられるの?
今日はフォルケで受けられる授業を紹介していきます。季節や先生によって受けられる授業が若干変わってくるのですが、今回は春学期(1月〜6月)のものを紹介していきます。
まずはじめに
まず授業の紹介をする前に、フォルケホイスコーレでは大きく分けて総合系の学校と専門系の学校の2種類の学校が存在します。両者とも、国から定められたウバックという規定の元、50%は一般教養科目、週に最低18時間授業を取ることが決められています。
一般教養科目以外の残りの50%が、総合系の場合では、特定の教科に縛られることなく好きに授業が受けられる一方、専門系の場合はアートや音楽などその学校が専門としている教科を中心に受けられます。
私の通っている学校〈Rønshoved Hojskole〉は総合系の学校に属します。幅広い科目が選べたり、授業の半分は英語で開講されていたり、学校が海に面しているためマリンスポーツの科目も受けられたりするのが代表的な特徴として挙げられます。
授業一覧
授業時間は1コマ2時間で、授業登録に関しては実際に学校に到着してから決め、どの科目が英語で開講されるかもそのタイミングでわかります。
以下が実際に春学期に開講される科目になります。
(春学期は1月〜3月、4月〜6月の前期・後期で分かれており、それぞれで開講される科目が若干異なります。)
横に「★マーク」が付いたものが私が取っていた科目になります。
※その年や担当する先生によって授業は結構変動します。学校のHPに書いてあった授業が実際はない、なんていうこともあるので注意が必要です。
私が取っている授業紹介
ここからは私が取っている授業を簡単に紹介していきます。
【デンマーク語】
留学生に向けて開講されるデンマーク語の授業。本当に初級レベルからスタートしてくれるので、デンマーク語が理解できない人でも安心です。
最初は発音含め私にとっては難しすぎて心折れそうになっていましたが「まあ、別にデンマーク語を勉強しにきたわけではないし、楽しくやれればいっか(笑)」と適当なのか半ば諦めなのか、そんなゆるっとした気持ちで受けています。
でも、意味はあんまり理解できないけど、何となく言葉が拾えるようになってきたりはしています。やっぱりスピーキングは難しいけど、リスニング力はある程度環境が何とかしてくれるな、と感じました。
【フィルムカメラ】
この授業ではフィルムカメラで写真を取って、自分たちで現像するところまでを行います。私の好きな授業の一つです。
日本にいる時から唯一この授業を楽しみにしていたのですが、てっきりデジタルカメラの授業だと思っていたら、なんとフィルムカメラだったという…。せっかく一眼カメラを買ってきたのに、なんて思いながら、これはこれでとっても楽しくてかなりハマっています。
携帯のカメラだとその場でその写真が明るい / 暗い、ピントがあってる / あってないなどがわかりますが、フィルムカメラではそれらが全て最後の最後まで未知数。一枚の写真が出来上がるまでかなり時間と労力を使いますが、だからこそ面白くもあります。
カメラに関しては自分で用意しないといけないですが、年代物の中古だと大体5,000円〜6,000円で買えます(古ければ古い方が良いというのがカメラ選びにおける先生の考え方。)
【フィルムゾーン】
この授業は純粋に映画を見る授業です。みんな毛布を持ってきたり、ソファに寝っ転がったりして、かなりリラックスした授業です。
そんなゆるっとしたクラスなのですが、先生のポリシーでハリウッド作品等ではなく、ちょっと古めのニッチな映画を鑑賞します。
どういう意図でこの映画を私たちに見せてるんだと理解に苦しむものがほとんど(笑)なんだこの映画!とみんなで先生にヤンヤン言いながら終わる、というのが毎回のオチです。
【陶芸】
陶芸の授業では、先生が色々技を教えてくれるけれど、それを使っても使わなくてもいいし、好きにしたらいいよという比較的フリーな感じで進んでいきます。
ろくろも自由に使えるのですが、自動ではなく自分の足で蹴って回すという何とも原始的な感じなのが気に入っています。
【ボディ&ソウル】
この授業はもうなんと説明したらいいかわからないです。1つだけ言えるのは今までの人生で受けてきた授業の中でもダントツでぶっ飛んでいる。
デンマークってこんなやばい授業あるんだ、なんて思っていましたが他の人にとってもこの授業は変で、ただ単にこの先生がぶっ飛んでいるだけのようでした。
何だかよくわからないですが、この授業で学んだことは自分のコンフォートゾーンを壊すことでしょうか(笑)ぜひ体験してみてほしいです。きっと言わんとしていることが伝わると思います(笑)
【ヨガ】
名前の通りヨガです。なのになぜか毎回最後に三点倒立の練習をしています。一瞬だけできるようになりました。
【バレー】
こちらも名前の通りバレーの授業です。
夜ご飯を食べ終えた20時ごろからスタートして、23時過ぎてまだやってるなんてことは日常茶飯事。
私自身、中・高と約6年間バレーをやっていたのですが、純粋に久々にやったのと、他に生徒でバレー経験者がいないので何だかヒーローになったみたいなのと、その両方の意味で楽しいです(笑)
今キッチンで働いており20年前にここの生徒でもあった人が、昔国のユースの代表だったり、10年間ドイツのプロリーグでプレーしたりしていたすごい人なのですが、その人が時々一緒に参加してくれます。
ただ対人パスしているだけで楽しい。今はもう現役時代みたいに動けないのが残念ですが、久々に当時の楽しさが蘇ってきました。念のためにと思ってしばらく使っていないバレーシューズを持ってきておいてよかった。
【編み物】
鍵編みや編み物、何でも好きなことやっていいよ、質問があればどうぞというこれまた自由な授業。授業じゃなくてもみんな常にやってるじゃん、と思いながらもみんなでしゃべりながらやってます。
【Walk & Talk】
こちらは全員参加必須の授業になります。簡単に言えば、一回5キロ近く歩きながら学校のある地域のことを地理的 / 歴史的に知る、というものです。
雨が降っていようが強風だろうが、地面がぬかるんでいようが、どんなコンディションでも行きます。冬の寒い日に雨が降ろうもんならもうそれらそれは地獄でした。
世界史で唯一出てきたデンマークといえばマルグレーテ1世のカルマル同盟だった気がするのですが、このマルグレーテ1世の石碑が学校からすぐそばにあります。この同盟とは?彼女は何をしたのか?みたいな話を毎回目的の場所まで歩いて聞きます。
この授業の個人的な感想とは、みんな歩くのが早すぎていつも競歩している気分になることです(笑)いつも帰ってくる頃にはへろへろ。
【ガーデニング】
外もだんだん暖かくなってきたということで、4月に入ってからはアウトドア系の科目が増えきてきており、ガーデニングもその一つです。
この授業では、「ハウス」「ハーブ」「いちご」「野菜」の4つの班に分かれて作業を行います。その他にもあちこちにお花を植えたちしています。久々の土いじりは小さな子供に戻ったみたいで楽しい。
育てた野菜やハーブをキッチンの人たちが使えるね!なんて盛り上がっていますが、実際はどうなるのでしょう。これからが楽しみです。
ちなみに、長靴は先生が貸してくれました。その他手袋なども貸し出しなので、特に用意しておいた方がいいものはありません。強いていうなら汚れてもいいような服でしょうか。
【アウトドアライフ】
こちらも4月からスタートし、名前の通りアウトドアに関する授業です。12週間のうち5回は学校の外へ寝袋を持ってキャンプをします。その他は学校に残って焚き火をしたりその時々で違うことをしています。
先日早速第一弾として、先生の所有しているガーデンハウスでキャンプをしました。お庭に生えているハーブなどを使ってご飯を作り、夜はココアを飲んだりしながら素敵な時間を過ごしていました。
ですが、夜になって地獄を見ました。私は友達に誘われてテントで寝たのですが学校から持ってきた寝袋は壊れているし、寒すぎてテントの中まで霜がはっている…。そんな劣悪コンディションでは寝られるはずもなく、結局2時間も経たずして凍えて起きました。そこから朝8時のお迎えのバスまで、ぶるぶると震えながら何とか耐え忍びました。
いくら暖かくなってきたとは言え、北欧の夜はやっぱり寒くて地獄すぎて、これからあと4回もこれをやるんだと思ったら何かの罰ゲームな気がしてきました(笑)
翌日はみんな疲れ果ててほぼ抜け殻みたいな状態で授業に挑むという終わってからも過酷なこの授業。ですが、キャンプ自体は楽しいし、忍耐力がつきそうなので何とか耐え忍びたいと思います。
ちなみに、この授業でも用意するものは特にありません。寝袋やテントに関しては学校側から貸し出ししてくれます。ただ、焚き火で服が相当臭くなるので、ガーデニング同様、こっちで捨ててもいいような服を持ってくることをおすすめします。
おわりに
今日は簡単に私がとっている授業を紹介してみました。基本的にどの授業もかなり緩いです。一般教養系の科目以外は特に。
冒頭でもお伝えしたように、季節や先生によって受けられる授業が若干変わってくるのでそれを頭の片隅におきながらぜひ参考にしていただければと思います。
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