民泊にビジネスチャンスを感じているあなたへ

こんにちは!

今回は、民泊にビジネスチャンスを感じているあなたへというテーマでお話ししたいと思います。

私がこの話をしようと思ったのは、以下のような記事が日経新聞で掲載されていたからです。

記事のリンクが切れてしまう可能性があるので、要約しておきます。

政府は2023年度に民泊運営事業に参入する際の規制を緩和する。指定された講習を受ければ不動産管理に関する資格や事業経験といった要件を免除する。インバウンド(訪日外国人)消費の回復を見据える。

日経新聞電子版 2022/10/30

皆さんはこれを読んだら、どう思いますか?

「来年以降、民泊しやすくなるんだったら、自分もやってみようかな?」

日経朝刊・電子版の購読数の合計が256万もいるので、情報感度の高い読者の方は、そろそろ民泊に参入し時かなって思われた方も結構いるかもしれませんね。

そんな時に、こんなLPを見かけたら、さらに民泊をしたくなってくるのではないでしょうか?

最近ですと、twitterなどのSNSでも、民泊コンサルみたいな方々が増えているので、そういうのに影響される人もいるかもしれません。

私自身も愛媛県で1日1組限定のゲストハウスの運営していて、実際に利益は出ていますし、民泊ビジネス自体に対してはチャンスを感じています。

ただ、民泊というキーワードに引っかかって、このビジネスに参入してくる人はほぼ失敗するのではないかと思っています。

なぜなら、民泊がしやすくなるということは、参入障壁が下がるということで、自分が民泊しやすくなるということは自分のライバルも民泊しやすくなるということを理解している人が少ないからです。

民泊しやすくなる理由は、

・賃貸物件で始められるので、初期費用が少なくてOK
・家具家電もメルカリやIKEAなどで割と安くお洒落なステージングが可能
・サイトコントローラーを使うことで複数のOTAで集客できる
・民泊の申請から運営管理まで、管理会社に丸ごとお任せ

こんな感じの甘い言葉が並べられてるからなのかなと…

ちなみに私に民泊のやり方を教えてって言ってくる人には、以下のような質問をすることが多いです。

賃貸物件だと家賃の他に、電気ガス水道、インターネットなど、毎月経費がかかってきますが、本当にその経費以上の売上が出るくらい予約が入るって思ってますか?

宿泊したゲストが大騒ぎして近隣からクレームが入って、最悪、民泊できなくなってしまうことを想定していますか?

民泊は現状宿泊は180日までという制限がありますが、予約が入れられない残りの185日にその施設でお金を儲ける術を考えていますか?

こんな質問をすると、民泊を諦める人がほとんどです。

友人に相談された時は、事業計画書見せて、行ったことない地方に土地を購入して、融資引っ張って、リノベして、建築確認とって、簡易宿所の免許とって、aribnbでリスティングして、清掃スタッフ雇って自主運営してInstagramで集客してるって話すと、「ちょっと検討してみるねー」から、結局、音沙汰無しになります。

私ほどタイトに考えて進める必要はないかもしれませんが、民泊に関して甘く考えている人が多く、まぁ、その原因の一つがあたかも不労所得で毎日がお小遣いみたいな誘惑をしてくる業者のせいですよね…。

本当に儲かってるなら、わざわざ見ず知らずの他人にそれを教えるの?

ライバルをなぜ増やすの?

儲かってて、教えたいなら無料じゃダメなの?

なんで自分が民泊運営してる施設を教えてくれないの?

この辺りの質問にきちんと答えられる方がおりましたら、その方に教えてもらって改めて民泊を始めたいです!笑

ちなみに、民泊始めると、確かに毎日が給料日みたいな形でチェックアウト後直ぐに銀行口座にお金が振り込まれることは事実です。

ただ、宿泊事業を始めて、お金以外にも嬉しいことは沢山あります。

宿泊後のゲストから御礼のメッセージをもらったり、清掃スタッフを雇うことで、地域にお金を落とすことができたり…

正直、私のやり方だと、手間がかかったりすることもして、効率も良くないのかもしれませんが、マニュアル一辺倒の対応だと、ゲストも馬鹿ではないので、直ぐに気づきます。

きちんと1組1組のゲストが折角自分の施設を選んでくれたのだから、最大限楽しんでもらうための努力は惜しまず、できる限りやっていきたいです。

「自主管理でゲストや清掃スタッフとのやりとりって面倒じゃないんですか?」

って言われること多いけど、自分の施設は自分の子どもみたいなもの。

子どもの世話を嫌がる親っていますかね?

運営を外部委託で全部丸投げしてしまうと、本当の意味でのゲストハウス運営の醍醐味を知らないままかもしれません。

ぜひ皆さんも民泊を儲け話と思って参入するのではなく、泊まってもらった人の楽しんでもらえる姿を想像して、そこに少しでも共感した上で、民泊ビジネスに参入してきてくれる方が少しでも増えることを願っています。

今回は、民泊にビジネスチャンスを感じているあなたへというテーマで、久しぶりにnoteを書かせていただきました。

それではまた!

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