ビジネスにしがみつくことのリスク

こんにちわ!今回は、ビジネスにしがみつくことのリスクを考えてみたというテーマでお話ししたいと思います。

先日、前職の後輩から電話がありました。久しぶりの電話だったので、何かと思ったら、マネージャーに昇格して、営業としての予算も私が辞める直前に達成していた数字と同じくらいの数字を任せられるようになったということでした。

これを聞いて素直に後輩の成長を喜ぶとともに、私は自分が退職して本当に良かったと感じたのです。

多分、私が2年半前に前職を辞めずに働いていたとしたら、後輩はこんなに成長しなかったと思いますし、私としては、10才以上年下の後輩に2年半で追いつかれるようなスキルしか武器として持ててなかったからです。

後輩は「大塚さんからの教えがあったからです」と謙遜しながら言いつつも、私に追いつけたという自信から電話の声は弾んでいました。

その数字の大変さは自分が何より知っていたので、最後に「頑張って!」という言葉で電話を切りました。

私は2005年から映像制作のプロデューサーとして仕事を始めて、2018年まで同じ会社で同じ仕事を続けていて、勿論、映像制作のニーズが高まったという背景はあるものの、13年以上積み重ねたスキルが後輩に数年でキャッチアップされてしまったことは事実です。

あのまま同じ仕事を続けていたら勝手に自分しかできないと勘違いして、自分が成長しないどころか後輩の成長も邪魔するところでした。

会社の中での老害というと、50代とか60代の方かなと思っていましたが、老害の低年齢も進んでいるのかもしれません。

「自分がいなければ会社は回らない」

飲み会の席などで、こんな言葉を使う人は、責任感が強くて仕事もそれなりにできる人も多いと思いますが、少なくとも20人以上社員がいる会社であれば、経営層の人間以外はほぼ勘違いと言わざるを得ません。

そもそも会社となると確実にビジネスモデルを持っていて、毎月ある程度の売上が見込めるようになっています。

ビジネスモデルをカレーの作り方に喩えたnoteを書いておりますが、それで言うと、基本的に玉ねぎのみじん切りくらいの狭い範囲でしかお手伝いできていないことに気づいていないのです。

ただ、会社の経営層の人間は、社員を会社の歯車にしていることを隠したがるので、こういった誤解も生まれやすいのかなと…。

自分がある程度できるようになった仕事に関しては、その仕事にしがみつくのではなく、あっさり捨てて、新たな仕事にチャレンジすることを意識すると良いと思います。

仮に同じ仕事しかさせてくれない会社にいるのであれば、その会社を辞めて、違う会社で新たなチャレンジをするのも一つの手です。

転職というと、前職と同じスキルを求められがちで、それに応えると前職よりも収入も多くなりがちですが、結局そのスキルだけで未来永劫食べて行ける訳ではありません。

一つのビジネスにしがみつくのではなく、できるようになった仕事はあっさり捨てて新たにチャレンジをし続けることを意識するくらいの方が長い目で見ると良いのではないでしょうか。

今回は、ビジネスにしがみつくことのリスクを考えてみたというテーマでお話させていただきました。

それではまた!



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