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誤算と涙の初陣は・・・笑

さて、夏休み中に3回ほど集まって軽く練習してみた様子で適材適所なポジションを決め、そのポジションで格上との練習試合を1度だけ経験し、その後の数回の練習を経てローテーション(サーブ順)を微調整し、迎えた初陣。

強豪の北中には、2-0で負けた。これは想定内。
その試合を、中堅の山方中の監督や選手は見ていたわけで、ここで頑張っていい所を見せたりはしない方がいい。
逆に、初心者が多い、どうってことないチームだと思わせておいた方がいい。そうすれば、相手は侮って、舐めてかかってくるはずだ。
そこに油断が生じるはずだ。

ちなみにこの山方中は、練習試合をしてもらった南中の監督が昨年まで指導していた前任校。だから南中の監督にどのようなチームか、少し聞いていた。
1人だけ背の高い子がいて、その子だけ打ってくる。レシーブ強化したはずだが、後任の先生が全然違う教え方をしているかもしれない。という話。

北中vs山方中も2-0で北中の圧勝。
よって予選2位通過は、当初の予想通り、最後の試合で勝ったチームとなる。

山方中戦第1セット。25点マッチ。
予想通り、1人だけ背の高いエースが打ってくる。しかしズバッと決まるわけではなく、こちらのレシーブミスや、結構相手のミスも多い。途中までついて行ったが、終盤離されセットを落とす。

同第2セット。25点マッチ。
1セット目で相手の癖を見抜いたか、ミドルのナツが、相手エースの渾身のスパイクをブロック!これ以降、相手エースは大きくアウトにしたり、ネットにかけたり。相手の監督は怒り出す!タイムアウトでお説教!そこへセッターココのフローターサーブが連続得点!突き放して1-1とする。

同第3セット。15点マッチ。
ここは勢いに乗って序盤から優勢に進めようという指示を出す。セッターココのサーブが冴え、序盤有利に進める。相手エースは最後まで調子を取り戻せず。
セットカウント2-1で我々の勝ち!本戦に駒を進めた!

嬉しい誤算は、ミドルのナツが、偶然とは言え、ブロックを決めたこと。そしてセッターココのフローターサーブが、ほぼミスなく、落ちたり伸びたりして、効果的であったこと。
自分たちのスパイクで点数を取ったのではなく、サーブとブロックを武器に、相手の連続ミスを誘って自滅させたのであった。

我々は選手も保護者も、み〜んな笑顔!

けれど、予想外の敗戦、予選敗退を喫した山方中の部員は、泣いて体育館を後にした。その保護者もかける言葉もなく、うつむき加減で帰って行った。
監督の女の先生も、がっくりと肩を落とし、「全国に行ったチームだけありますね」と一言。

いやいや、全然指導されてなくて、取り急ぎ、ブロックのカタチだけなんとかしたんです、とは言えなかった。

というわけで、とりあえずは私が見抜いた適材適所のポジショニングは、どうにか功を奏し、今日の望外の結果は、私の小さなやる気の炎に、更なる油を注いでくれたのであった。

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