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海外の大学と日本の大学の違い

こんにちは、tkです。
海外の大学に来て1ヶ月。海外で学校に通うのは初めてではないとは言え、大学となると色々な違いがあって面白いですね。

自分が海外と日本の大学を比較しているときに欲しかった情報をまとめてみました。色々書いてたら長くなってしまいましたが、ぜひふむふむと思いながら読んでみてください笑


①入学方法

まず、海外の大学に入学してくる人たちの多くは、通っていた高校でA-levelIBといった国際資格試験を受けて、その結果を持って各大学に出願するというプロセスを経ています。また、語学力や成績がまだ基準を満たさない人たちはFoundation ProgramDiploma Programのような準備期間を経てから本来の学士用の勉強を始めます。

私自身もイギリスで主に使われてるA-Level の試験を受けてその結果を用いて出願しましたが、日本の入試試験みたいに相当頭を捻らないといけない質問はあまり無くて、どちらかというと満遍なく教科書の内容を覚えているか、そして基本的な応用ができるかというところを問われている部分が多かったです。問題数も「大問5つ、そのうち小問2つ」とかではなく、少なくとも10問ほどに分かれたペーパーをこなしていくという感じなので、結構形式が異なるという印象です。

ただ、その試験がまた大変で、各科目に対して「1時間半ほどのペーパー」x 「6枚」だったので、数学・化学・生物の3科目を受験した私は計18枚の試験をこなしてきました… A-levelでもっと科目を取っている人や、科目数がさらに多いIBの試験を受けてる人たちはさらに大変だったはずです。オーストラリアはオーストラリアでATARという独自の大学進学資格があるらしいのですが、内容はどれもそこまで変わらないと思います。

また、その試験のために塾に通っている人は少なく、大体は学校の指導に従って勉強を進めるため、日本の学生は高校1年生の時から塾に通い続けて勉強すると言うとよく驚かれます。

どちらが良いか、どちらが悪いかはさておき、それによって学生の雰囲気が変わってくるのも面白いなと思います。詳しくは今後のnotesで。

シドニー大学のロゴ入り白衣

②授業の仕組み

海外の大学で勉強していて、最も日本との違いが大きいと感じるのが授業の仕組みです。

・授業進度が早い

これは留学生経験談でよく聞く話ですが、一学期につき4〜5科目しか取らない代わりに、同じ科目の授業が週に複数回あるため、単純に授業進度がとても早いです。

意外にも、大学1年生の授業のスタート地点は日本の大学とあまり変わりませんでしたが(数学だと複素数や行列、化学だと量子力学入門など)、授業スピードがまあ早いため、遅れを取らないように頑張っていきたいところです。

平日はとにかく忙しいけど、前回の授業を復習するきっかけが多いので、知識を定着させるためには便利な形だなと感じています。

・学んだ内容をアウトプットするためだけの授業がある

基本、どの科目を取っても「Lecture」、「Lab」、そして「Tutorial」の授業がそれぞれついてきます。「Lecture」は講義、「Lab」は実験室での活動を指すのですが、「Tutorial」は新しい概念だと思います。

「Tutorial」とはその週に学んだ内容を実際に問題を解いてみることでアウトプットするという授業で、ほとんどはPhDの学生さんたちが先生として授業を進めてくれます。少しでも分からないことはここで聞くのが一番なので、ガンガン質問をしている人が多い印象です。また、小グループに分かれてディスカッションをしながら問題を解き進めることを推奨されているため、同じ班の人とは話す機会が増えます。

・オンライン授業が充実している

海外の大学では毎授業が生配信、そして録音・録画されていて、その動画は授業後すぐに全学生に公開されます。その理由としては単純に生徒数が多いため、講義室に入れない人たちのためへの配慮をする必要がある、そして授業内容の復習に役立てるためです。

コロナ禍の影響もあってかオンライン授業の質はとても良く、自分の予定に合わせて勉強スケジュールを管理できるのがすごく便利です。周りに聞くと、試験期間前に授業内容を復習したいと思ったときにもすぐ内容が見返せるため、かなり充実した試験勉強が出来るらしいです。

私の日本の大学では録画・録音はされていても、欠席届が認められた学生のみに公開されていたため、オンライン授業の利便性に気がついてしまった今、前の勉強スタイルには戻れない気がしてしまいます。

ただ、そのせいでの友達の作りやすさにも影響が出るのですが…

・各学年での授業の選び方

日本の大学では、授業の選び方は各学年で取るべき授業、取るべき単位数が決まっていて、進級を目標にフル単を目指すというのが一般的だと思います。

でも、海外の大学では進級という概念はあまりなく、学年はあくまで何年間大学で勉強しているかという指針になります。代わりに、各専攻・学科ごとに取るべき授業が決められていて、それら全ての授業で単位を取得すれば晴れてその学科の学生として卒業する、という仕組みになっています。

そのため、どの授業でも必ずしも同じ学年の人と受けるわけではないというのが面白いポイントです。もちろん、目安として勉強を進めていけば授業の難易度は上がっていくように設計されているため、基本は同じ学年の人が多くなりますが、それでも「専攻を途中で変更したからこの授業を受けないといけない」などといった理由で3年生や4年生が基礎レベルの授業に参加することはよくあります

日本でも一般教養の授業などでは学年が混じったりしますが、海外の大学ではそれがさらに盛んな気がします。

授業前の講義室の様子

③友達の作りやすさ

海外の大学で1ヶ月勉強する中で私が肌で感じた違いは、友達の作りやすさです。②で述べたように、自分の予定に合わせて講義を対面で聞くかオンラインで聞くか柔軟に選べるからこそ、毎週同じ人たちと顔を合わせる機会が少なく、少し話して仲良くなれたと思っても、次の授業で全く見当たらず、そのまま二度と話すことが無いなどといったことがよくあります。

私の通っていた日本の大学では、1年の時に選択した必修外国語によってクラスに振り分けられ、そのクラスの人たちと全ての授業を受けて一緒に行動していたため、すぐに仲の良い友達ができたのを覚えてます。

また、こちらの大学では同じ授業を取っている人たちでも多様な専攻・バックグラウンド・性格を持った人たちがいるからこそ、逆にお互いの共通項を見つけることが難しく、会話に花を咲かせるのが難しい場面もあります。

もちろん、そこが素晴らしいところでもあり、質問を聞き続けることに慣れていけば色々な人の価値観や人生談など、自分が知らなかった世界がどんどん見えてくるのが楽しくてたまらないです。色々な人がいるだけに、見た目だけだとどの人とウマが合うのかは予想しにくいので、とにかく当たって砕けろ精神が大事ですね。

また、日本と同様、サークル活動は充実していて、多くの人はそこで友達を作るらしいです。私はとりあえず勉強に専念しようと思って、まだ何も参加できてません笑

でも、最近になってようやくクラスメイトやルームメイトの子たちと話す機会が増えてきて、徐々に知り合いの輪が広がっていく感覚がなんとも言えないワクワク感です。

いかにもAussieなお昼ご飯

④学費

学費はやはり大学の規模もあって、海外の大学の方が圧倒的に高いです。特に海外学生は現地学生の2倍や3倍の学費を払うことになるため、取得できそうな奨学金はとりあえず応募して、出来るだけ良い成績を収めながら頑張っていくという手段しかなさそうです。

でもやはり学費関係なく、今経験できている全てのことは投資以上の見返りがあると感じられるので、感謝を忘れずに毎日見たもの、感じたものを吸収して自分のものにしていきたいです。

豪華な装飾付きの体育館

最後に

ここまで海外の大学(シドニー大学)と日本の大学の違いを比べてみましたが、書き始めるとさまざまな違いが見えてきて興味深いことばかりです。どちらも経験してきた私からすると、同じ大学という教育機関でもあらゆる面において異なる部分が盛りだくさんで、世界は広いなあ、とついベタなコメントが浮かんできてしまいます。

まだまだ大学で勉強し始めてから1ヶ月、分からないことが沢山なのでこれからも気がついたことをコツコツと書き溜めていければと思います。

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