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ピアニストZhu Xiao-Mei

昨日は中国を舞台にした「トゥーランドット」に関する記事でしたが、今日は中国出身のピアニスト、Zhu Xiao-Meiについて書きます。

彼女のとの出会いはまだクラシック音楽に本格的に聴き出す前、知人の家でBGMでかかっていたところ、非常に素晴らしい音色に感動し、アルバムを紹介してもらいました。

バッハの曲をちゃんと聴くのも初めてで、どんな曲集なのかも理解してませんでしたが、本当に素晴らしいアルバムでした。

聴き比べは全然できていないのですが、彼女のピアノからはやさしさと慈愛の気持ちが次々と泉から湧き出てきているように感じます。


彼女のプロフィールをHMVのアルバム紹介から、抜粋して紹介いたします。

※この引用元は2016年のGoldberg Variationsアルバム紹介に伴うもので、上記音源とは異なる点、ご注意ください

シュ・シャオメイ(朱曉玫、シャオ・メイ・シュとも)は、上海の芸術家の家庭に生まれた中国のピアニスト。彼女は、8歳のときに北京のテレビ放送でリサイタルをおこない、10歳で音楽学校に入学を許可されるなど、幼い頃からピアノの才能を発揮し、将来を嘱望されていました。しかし、17歳のとき、1966年に文化大革命が起きると、上流に属していた彼女の家族は弾圧の対象として離散させられ、彼女自身はその反抗的な態度により、モンゴルの労働キャンプに送られてしまいます。この地で彼女は5年間洗脳プログラムに耐え、さらに隠れてピアノの練習をおこなうという強運にも恵まれ、やがて文化大革命が終結すると中国に戻ってピアノの練習に励むことになります。
転機が訪れたのは1979年のことでした。中国政府から招かれて同国を訪れていたアイザック・スターンの目にとまった彼女は、渡米を決意し、ロサンジェルスの音楽学校の後援を受けて祖国を後にします。
アメリカでその技量が高く評価された彼女でしたが、1985年にはパリに移り住み、同地を拠点に世界各地でコンサートをおこなうようになり、現在に至ります。
彼女のレコーディングはそれほど多くありませんが、海外では高い評価を受けているものが多いようで、中でもフランスのMANDALAレーベルに1990年に録音したゴルトベルク変奏曲は、ディアパゾン誌で5つ星を獲得するという栄誉に浴した名盤として知られていました。

https://www.hmv.co.jp/artist_%E3%83%90%E3%83%83%E3%83%8F%EF%BC%881685-1750%EF%BC%89_000000000002339/item_%E3%82%B4%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%99%E3%83%AB%E3%82%AF%E5%A4%89%E5%A5%8F%E6%9B%B2-%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AA%E3%83%A1%E3%82%A4%EF%BC%88%E3%83%94%E3%82%A2%E3%83%8E%EF%BC%89%EF%BC%88%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%96%EF%BC%89_7029029

このドラマチックなプロフィールを読むだけで、なぜ彼女のピアノがこんなにも慈愛に満ちているのか、理解できるような気がします。

一音一音が丁寧に丁寧に演奏されていて、心の端から優しくすっと流れ込んでくるようです。

交響曲や協奏曲と異なり、やはりピアノ独奏ということもあって、曲を聴くことでの心持ちや感じる印象が大きく異なってきます。


実際に、ロックというジャンルをひとつとったところでも、ロカビリー・ハードロック・ヘビーメタル・パンク・オルタナティブ・プログレッシブ・ポストロック・ミクスチャー等、様々ありますし、十把一絡げにしてはいけないなと心を新たにした次第です。


クラシック音楽を仮にカテゴライズするとすると、切り口は下記のような切り口が考えられるでしょうか。(その他がありましたら是非教えてください)

①作曲家

②楽器編成(独奏・四重奏・協奏曲・交響曲・オペラ等)

③指揮者/演奏者

④年代別(演奏・録音)

ロックに関しては、①と③がほぼ同じ(プロデュース曲出ない限り)であり、実質、「誰が作詞・作曲/演奏しているか」のみに注目したらよいのだと思います。それは結果的に、②に帰結します。(例えばエルビス・コステロや矢沢永吉等はソロアーティストですが実質バンド編成が主流だったりします)

また④はライブ盤や映像としてくくられているため、クラシック音楽との差異はない。

すなわち反面、クラシックはロックと比較して単純に切り口が3倍あるわけですから、確かにハードルはやや高いなぁと書き進めて感じました。

自分にとっては、クラシック音楽=オーケストラ編成、というイメージが非常に強かったので、今更ながら新鮮な気づきでした。


確かに、好きな曲であっても、「誰が指揮しているのか」「奏者は誰か」「いつの録音/演奏なんだ」というのは、知れば知るほど好みを掘っていけるという、終わりのない深堀りでもあり、それがクラシックファンたちを熱くさせるひとつの要因なのかもしれません。

反面、あえて初心者の立場からすると、「何を聴いたらいいのかわからないし、そもそも聴いてる人が身近にいない!」という、敷居の高さでもあるのかなと思います。

自分にZhu Xiao-Meiを教えて頂いた経緯からしても、知人が好きでたまたま自分の好みに合っていた、という偶然の要素が強いです。

それがそもそも音楽との出会いじゃない?と言われると、まさにその通りで、反証の余地もないのですが…なんだかもったいないなぁと思う次第です。


自分としてはこれまで聴いてきた音楽に関しての掘り下げをしていても、斬新な出会いというのが減っていたので、ジャンルを問わず、心がグッと掴まれるような音楽にもっと出会いたい、という単純な好奇心からクラシック音楽に辿り着きました。

ただ、もっと違う入口もあるのでは?という気もするのです。


クラシック音楽への触れ方、そしてそのバリエーションの豊かさを教えてくれ、それでいて敷居の高さがやっぱりあるよなぁ、と逡巡しつつ、やはり彼女のピアノの音色は素晴らしいからいいや、と思考停止になっていきます笑


・・・

今日は別の作業と並行していたので40分程度の時間がかかり、2800文字くらいでした。

言いたいことがあるとやはり文字数は増えていくものですね笑

Zhu Xiao-Meiに関することからかなり離れた内容にはなりましたが、こういう細かいことを考えないでとりあえず書く!という主旨ですので、ご容赦ください。

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