セラピストのための基礎解剖学【足関節編】
一般的に足関節(足首)は脛骨と距骨で構成される距腿関節のことを指すことが多いです。
この関節には荷重時に体重の9割が脛骨から距骨にかかります。周囲は多くの靭帯でに囲まれています。
構造上、捻挫(回外捻挫)が起こりやすい。
蝶番関節と呼ばれるタイプの関節で、凸面の距骨が凹面の脛骨に適合する形になっています。
【足関節の参考可動域】
【足関節を構成する骨】
【踵骨】
踵骨は衝撃を吸収し和らげるのに適した構造となっています。
大きく膨らんだ踵骨隆起にアキレス腱が付着し、その下にはアーチ形成(土踏まず)に関わる筋肉や、足底腱膜が付着する部分があります。
【距骨】
距骨の最も重要な役割は、足と下腿を繋げてしっかりと体重を伝えることです。
距骨は筋肉が一切付着しないことも有名です。
【舟状骨】
足の内側にある骨で、後脛骨筋が底面に付着する。
後脛骨筋が収縮すると舟状骨を上へ持ち上げるため内側の縦アーチ
が上がる。
【楔状骨】
舟状骨に連なる3つの骨。
【立方骨】
外側の縦アーチの頂点となりアーチラインを構成するのに要となる骨。
【中足骨】
長管骨という細長い骨。下肢の中では脛骨についで疲労骨折を起こしやすい部位です。
【趾骨】
足の指に該当し、近位から基節骨、中節骨、末節骨で構成される。
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