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セラピストのための基礎解剖学【足関節編】

一般的に足関節(足首)は脛骨と距骨で構成される距腿関節のことを指すことが多いです。

この関節には荷重時に体重の9割が脛骨から距骨にかかります。周囲は多くの靭帯でに囲まれています。
構造上、捻挫(回外捻挫)が起こりやすい。

蝶番関節と呼ばれるタイプの関節で、凸面の距骨凹面の脛骨に適合する形になっています。

【足関節の参考可動域】

屈曲45°
伸展20°
内転20°
外転10°
内返し30°
外返し20°
※海外論文との相違を正すため、2022年4月に27年ぶりに用語の改訂がされた。
現在、上記の「回外・回内」と「内返し・外返し」はそれぞれ逆の意味になっている。


【足関節を構成する骨】

http://www.visual-anatomy-data.net/kokkaku/img/MB5-05-16-2.JPG


【踵骨】

右足を側面から
右足を上から
右足を下から

踵骨は衝撃を吸収し和らげるのに適した構造となっています。
大きく膨らんだ踵骨隆起にアキレス腱が付着し、その下にはアーチ形成(土踏まず)に関わる筋肉や、足底腱膜が付着する部分があります。

【距骨】


右足を側面から
右足を上から
右足を下から

距骨の最も重要な役割は、足と下腿を繋げてしっかりと体重を伝えることです。
距骨は筋肉が一切付着しないことも有名です。

【舟状骨】

右足を上から
右足を下から

足の内側にある骨で、後脛骨筋が底面に付着する。
後脛骨筋が収縮すると舟状骨を上へ持ち上げるため内側の縦アーチ
が上がる。

【楔状骨】

右足を上から

舟状骨に連なる3つの骨。

【立方骨】


右足を外側から
右足を上から
右足を下から

外側の縦アーチの頂点となりアーチラインを構成するのに要となる骨。

【中足骨】


長管骨という細長い骨。下肢の中では脛骨についで疲労骨折を起こしやすい部位です。 

【趾骨】


足の指に該当し、近位から基節骨、中節骨、末節骨で構成される。


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