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「納め屋」ってなに?!街の八百屋さんと何が違うの?その②〜提案営業のロマンと価格の決め方〜

こんにちは!
今日も今日とて元気に野菜を配達しておりました!
八百屋のたくみちゃんです!

地獄の年末を越して年が明け、ようやく少しは落ち着けるぜ!
と思いきや成人の日で連休があるので実は最後の山場を攻略しておりました。
筋トレでいったら「はい!あと20回!!」並みにダメ押しの追い込みぶりです笑

しかしながら、オミクロン株がだいぶ流行って来ちゃいましたね。
僕たちの戦場である外食業界がまた落ち込んじゃうのではないかとヒヤヒヤしております……

という事で!気を取り直して、今回は納め屋紹介記事の続き!

前回の記事はこちらから↓


流行のお店、メニューを作るきっかけになれるかもしれない。

納め屋は基本的には契約している販売先への営業職です。
ただ注文通りに野菜を持っていっているだけではなく、
納品してるお店が儲かるお店になったり、流行りのお店になってくれたら嬉しいですね!
どうやったらそんなお店になれるかなーって事
を提案営業を通して一緒に考えていくのも重要なお仕事です。

外食戦国時代の昨今。
「次のメニューには何を使おう?」
「あの食材使いたいけどもう市場に来てるかなあ?」
「原価を抑えたい」
「産地をアピールしたメニュー展開をしたい」
などなど・・・
お店に消費者を呼び込むためにみなさん日夜奮闘!ですね。

僕も納め屋の端くれですが、最近気づいたことがあります!
「こんなんどーっすか?」
「なんか困ってることないっすかー?」
とサザエさんに登場する三河屋のサブちゃんばりに御用聞きをしながらにして、訴求力のある商品提案やストーリー性を付与することによって
メニューや流行のお店をバズらせる仕掛け人側にいるんじゃあないか!
という事に気づいたんです!
無限大の可能性を感じています。

バズり研究所へようこそ・・・。


価格の決め方もちょっと特殊

さて、浪漫あふれるバズり狙いは一旦置いておいて、
納め屋の納品する価格は、街の八百屋さんやスーパーに比べると、高いです!
もちろん、納品しますから配送手数料ももちろん含まれていますが。

ここで市場における野菜の値段の決まり方を解説しましょう。

市場は需要と供給を見て配分をする場所です。
その日の入荷量と注文状況から価格を決めて仲卸や買参業者へ振り分けられていきます。
入荷量が多く品物が余る状況では値段は下落し(「なやみ」といいます)
注文に対して供給が少ない場合値段は上昇します(「もがき」といいます)
そして、気温や天気、曜日やイベントの有無にも左右されて入荷量もその日によって違います。

つまり・・・野菜の値段は毎日変わります。

今日1個100円だったレタスが、台風や大雨一発で明日には300円になることも往々にしてあります。(特に葉物野菜は極端です。)

株式相場みたいなもん。

他方で、レストランの料理の値段はどうでしょうか。
今日450円だった単品のサラダが明日900円になることはめったにないと思います。
手書きの看板メニューや日替わりメニューを取り入れているお店もありますが、メニュー構成を毎日変えられても価格をいきなり倍にはできませんよね。
原価計算も複雑になってしまうので仕入れ値段はあまり毎日変えたくないというのが本音でしょう。

納め屋が飲食店へ販売する価格は時価の場合ももちろんありますが、
一定期間の見積制にしている会社さんがほとんどです。
1ヶ月であったり、2週間であったり。
市場価格を予想して未来の値段をつける、言葉にすると簡単なようで、これが難易度が非常に高い。
経験や市場の情報網が生きる、醍醐味の1つです!

というように、諸々の条件や事情を考慮された価格をつけているので、
小売の八百屋さんに比べて価格は高いのです。
それも、かなり高いです。笑


まとめに

いかがでしたでしょうか。
なんとなくでも、「そういう業者もいるのかー!へー!」
と思っていただけたなら幸いです。

文中でも書きましたが、今は飲食戦国時代。
飲食店の隆盛のためにも、精一杯お手伝いをしていきます!!

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