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【塗る活】塗ってこそ輝きを増す、キン消し界の日陰者

キン肉マンの消しゴムフィギュア・"キン消し"も僕の【塗る活】を加速させたアイテムです。中でも、いわゆるメジャーなキン消しラインナップとは別に展開されていた、約9cmほどの大きさの"デカケシ"は、大きさ、ディティール、塗りやすさ、全てにおいて【塗る活】のために生まれてきたようなアイテムではないかと勝手に思っています。


◉当時、僕らの間では主流ではなかったデカケシ

原則的にガシャポンで販売されているスタンダードな"キン消し"は、いまだにBANDAIから新作がリリースされるほど人気の商品ですが、それとは別に吊るしの小袋で玩具店や駄菓子屋でひっそりと売られていた"デカケシ"。丸越という会社が1980年代前半を中心に発売しており、僕が確認できた範囲でいくと当時第8弾までリリースされていたようです(その後、BANDAIさんからも出ていたりするみたいなので、正確なところは分かりません)。

当時もその存在は知ってはいたのですが、スタンダードなキンケシよりも値が張ったのと、発売元がなんだか怪しげでニセモノっぽかったこと、そして何よりもみんなで盛り上がっていたプロレス遊びに使えなかったので、少なくとも僕の周りの友達で持っている奴を見たことがありませんでした。

当時のキッズには小さいキン消しこそ至宝だったのです

◉超人レスラーたちに命と闘志を与えてやるのだ!

時は流れて令和になり【塗る活】の餌食を探しているときに、再び僕はキン消しに巡り合いました。ヤフオクで落札した大量おまとめセットの中に、お目当てのスタンダードキン消しに混じって入っていたのです。スタンダードサイズはやっぱり小さいので、老いぼれオヤジには【塗る活】の相手としてはそこそこの高難度。その点デカケシなら楽しむゆとりも持てそうなので、デカ消しから塗ってみることにしました。ここからは、そのいくつかを紹介してみたいと思います。ここでは塗装前の画像があるものをピックアップしてビフォア→アフタースタイルでお見せするので「確かに!やっぱ色が着くと存在感が全然違うね!」と思ってもらえたら嬉しいです。

「キン肉マン」言わずもがなの主人公。
筋肉のニクニクしい感じを表現するのって難しいです(;´Д`A ```
「キン骨マン」キン肉マン初期のライバル。テリーマンの足を撃った男。
BEFORE写真は、下地用にサーフェイサーを塗装した状態のものだわサ
「ジェロニモ」本来、右手に斧を持った造形なんですが、
それがちぎれて無くなっているのを気付かずに塗っていました
「カナディアンマン」BEFOREは白サフ塗装後に、段差部分や陰になる部分を
下塗りした段階ですね。3色しか使ってない(笑)
「ウルフマン(リキシマン)」あの頃大人気だった千代の富士の影響が色濃いウルフマン。
肌の色は何色も重ね塗りしながら仕上げていっています
「カレクック」見ての通り、インド代表の超人レスラー。
御召し物は悟空のやつみたいですけど。こちらは茶色の下地塗装から立ち上げています

◉大きいから細部にこだわれる楽しさ♪

見ての通り、特段に塗装が上手いわけでも、特筆すべきオリジナリティがあるわけでも無いのですが、元来、ペールオレンジと言われている肌色一色で成形された超人たちが、【塗る活】で生き生きとして見えませんか? 前のネプチューンと武道の投稿でも書きましたが、キン肉マンのキャラって、カラーリングにも様々なバリエーションがあるので、あまり厳密に色を考えなくてもいいのが【塗る活】の素材としても優れていると思っています。

その上、デカケシは小さすぎず大きすぎず、ほどよいサイズなので、細部の表現を楽しもうと思えばそれも出来るところが僕が「最強」と思う理由です。たとえば、上に紹介したカレクックですが、彼が頭に載せているカレーライス。普通に茶色で塗るだけではつまらないので、ちゃんと具材を描き込んで、最後は透明レジンを上から塗ってツヤツヤ感をアップしてみたりしています。なかなか美味しそうでしょ?

たぶん世の中に存在するカレクックのフィギュアの中で、一番美味そうな自信があります


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