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#16 恐るべきベガトロン放射能

もっとシンプルに「ワルモノ」にフォーカスしていくことにしました。デュークや甲児くんのドラマも気になりますが、僕としては僅差でワルモノが好きなので。最優先事項は全円盤獣のコンプリートです!
<▼前回の記事はこちら>

https://note.com/tk39fish/n/n9db4a50171db


第31話「空に花咲けボスの友情」

脚本/藤川桂介

【あらすじ】TFOに続き試作新型円盤も失った甲児を元気づけようと、ボスたちはボスボロットを改造して白樺牧場へやってくる。ボスの「ボスボロットを使ってくれ」という申し出に感激する甲児。一方、前回の一件(第14話)もあってか、ボスを監視していたベガ星連合は、改造ボスボロットを新たな脅威とみなし円盤獣で破壊を企てるが・・・。みんな大好きボスボロットの再登場エピソード!

◉ポンコツスパイ二人組とポンコツパイロット
ボスボロットのレベルに合わせたというわけじゃないでしょうが、今回のベガ星連合軍側は人材が良くなかったです。円盤獣の操縦がへたっぴなパイロットに、役に立たないスパイコンビ。スパイコンビなんて、最後はすっ飛んできた円盤獣の破片に直撃されて逝ってしまいましたし・・・・。

こんな偶然はそうないです。
『アイアンキング』ではしょっちゅう見ましたけど

▶円盤獣ライライ

<円盤獣ライライ>
数基のミニフォーを体内に搭載し左右の出入口から発着させることが可能・・・
なんだけれど、グレンダイザーと同じくらいの大きさで描かれているんですよね。
ミニフォーの本当の大きさが謎(笑)

終盤まで円盤形態のままで、ようやく戦闘形態になったと思ったら鳥の化け物みたいな姿でした。宇宙生物をサイボーグ化したタイプですね。青いファイヤーパターンは円盤獣には珍しく、外連味があっていいですね。

甲児くんやボスの操るボロットを破壊しようとしますが、ボロットのトリッキーな挙動に翻弄され、逆に墜落させられ崖下に埋まってしまうという醜態をさらしてしまいます。操縦するベガ兵の技量の問題かもしれません。

ボススペイザーを装着して空中適性を得たボスボロットに・・・

グレンダイザーとの戦闘では、鉤爪でスペイザーを捕え、口から吐く火炎状の攻撃でデュークを苦しめますが、ボスボロットの助太刀で反撃のチャンスを得たグレンダイザーにダブルハーケンで首をもがれてしまいます。その後も体だけで攻撃を続けてくるほど執拗なやつでした。首なんか飾りなんですよ。それが偉い人にはわからんのです。

<HERO SIDE STORY>
大事な愛機を惜しげもなく差し出す友の中の友、ボス!
ボスの熱い心遣いにたびたび感激の涙をこぼす甲児くんが新鮮でした。さやかや鉄也たちはどこでどうしてるのでしょう。戦闘後、再会を誓ってその場を去っていくデュークが、大介であることを知らないまま(教えてもらえないまま)のボスでしたが、このところ暗い話題の多い白樺牧場の面々にとって、見た目によらず一幅の清涼剤のような存在になってましたね♪


第32話「母に向かって撃て!」

脚本/馬嶋 満

【あらすじ】ズリル長官は王妃(デュークの母親)にそっくりなコマンダーマリーネを起用し、彼の暗殺を企てる。マリーネは、蜃気楼装置で生み出したフリード星の街にデュークを誘い込み、王妃の姿で彼の暗殺を試みる。ベガ星連合によって殺されたはずの母の姿に驚き戸惑うデュークだったが、ベガトロン放射能の傷が疼き、彼に冷静な判断力を取り戻させるのだった。

◉デュークの母親の"若い頃"に似ているマリーネ
もしかしたらマゾーン(『宇宙海賊キャプテンハーロック』)ですか?と勘繰りたくなる見た目のコマンダーマリーネさん。陽子放射能を放つ指輪で、触れた相手を一瞬で灰塵と化すことができます。言動からは冷徹な性格で、デュークを嬉しそうに痛めつけるS属性もあって戦闘員適性は高そうです。

ご覧の通りの姿に・・・ベガトロン(陽子)放射能って恐ろしい

ガンダルが驚くほど、デュークの母親(王妃)に似ているということで今回の作戦に起用されたのですが、実際にデュークの前に姿を現したときには、たぶん蜃気楼装置で5,60代にエイジングされた姿にカモフラージュしてるんですよね。それなら本人が王妃にそっくりじゃなくても誰でも良かったのでは・・・と思ったのは僕だけではないはず。

皮肉なことに指輪が放つベガトロン放射のせいで、王妃だと信じてくれないデュークに狼狽し過ぎたのがダメでした。もっと堂々とふるまっておけばバレなかったかもしれないのに。それに彼女が演じる王妃が、なんだか気持ち悪かったんですよね・・・それもあってバレたのでは、と思います。

円盤獣戦では終盤優位に立ったものの、甲児くんの新兵器・サイクロン砲で撃墜されてしまいました。

▶円盤獣ザウザウ

<円盤獣ザウザウ>
見た目は牛・・・というより、会津の郷土玩具「赤べこ」っぽいデザイン。
こういうの本当に作ったら売れそうだけどなあ。

ズリル自画自賛の蜃気楼装置を頭部の角に装備した円盤獣。自分の幻影を空中に投映してデュークを翻弄します(研究所員にすぐ解析されてしまいますが)。どちらかというと蜃気楼装置よりも陽子火炎弾という武装のほうが脅威。ベガトロン放射能を活性化させるのか知りませんが、デュークの右腕に再発した古傷を痛めつけ、操縦桿も握れないほどに追い込みました。最後は首だけになってデュークを追い込みますが、サイクロン砲で狙撃されてしまいます。

<HERO SIDE STORY>
久しぶりに甲児くんの見せ場あり。サイクロン砲、これはいいものだ!
このところ、デュークのベガトロン放射能の傷に絡む話が増えてきました。刻々と迫る命のタイムリミットが、ストーリーに緊張感を生み出していますね。それにしても、母の死を事実として冷静に受け止めているデュークに、こういう心理作戦は通用しないというのが解りましたね。それだけ過酷な日々を過ごしたということなんでしょう。今回は我らが甲児くんがいいところを見せてくれて嬉しかったです。


第33話「必殺!! ミュータントの最後」

脚本/田村多津夫

【あらすじ】ズリル長官は過去の戦闘データから、グレンダイザーがスペイザーとの合体の際に6秒間の無防備な時間があることを発見する。敏捷性の高い円盤獣ザリザリが送り込まれ、計画通り合体の瞬間の攻撃に成功する。スペイザーと合体できず空に上がれないグレンダイザーは、空中から素早い攻撃を繰り出すザリザリに苦戦するが、実はザリザリは・・・。

◉昔飼っていた生き物が、巨大化して襲ってくる
ザリザリの正体が、フリード星で昔、自分が飼っていたこともある、ザリ星の生物の成れの果てだと気付くデューク。回想シーンでは手のひらサイズの生き物ですが、ベガトロン放射能のせいで巨大化・狂暴化してしまったらしく、それをズリルが円盤獣化した個体でした。

幼き頃のデュークと飼っていたザリザリ

今回のミッションには確かに適した能力を持っていたザリザリでしたが、デュークにとっては勝手知ったる生き物。その弱点も知っていた彼に尻尾を切り飛ばされて飛行能力を失ったところを、スペースサンダーで撃破されてしまいます。

▶円盤獣ザリザリ

<円盤獣ザリザリ>
おそらくはザリガニからインスパイアされているデザインでしょう。
敗因は、デュークが昔飼っていたことを知らなかった
ベガ星連合軍側のリサーチ不足でしたね・・・

ザリ星の生き物・ザリザリをサイボーグ化した円盤獣。巨大な角を打撃武器に持ち、口からは火炎状のものを吐いてきます。とにかく敏捷性の高い円盤獣で攻撃を当てられないという特性がありました。最後は飛行能力を司っていた尻尾を切断されて飛べなくなり、地上で破壊されてしまいます。

<HERO SIDE STORY>
デューク、ベガトロン放射能に晒された者の末路を見る
前話のお母様に続き、昔飼っていたペットが敵となって登場するというので、てっきり犬とか猫とか馬の類いかと思いきや、ザリガニ。なので、そこまでデュークのメンタルにダメージを与える相手ではなかったですが、それでも小さな生き物が、ベガトロン放射能のせいで醜く狂暴な姿に変わってしまったことを嘆くデューク。と同時にベガトロン放射能に侵されている自分の末路を重ねて見ていたのかもしれません。

それにしても前回あんなに役立ったサイクロン砲が、全然効いてなかったのはどういうわけだ?


次回に続きます!


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