#17 可憐な花は剣より強し
今回はまた新たなコマンダーが登場します。ウルス星の王子・ガウス。ベガ星連合軍の侵略が生んだ悲劇の戦士です。故郷を取り戻すため、デューク抹殺を誓って地球に来たのですが･･･。一瞬しか出ない円盤獣も描きました！
＜▼前回の記事はこちら＞
第34話「狼の涙は流れ星」
【あらすじ】ベガ大王から故郷・ウルス星の独立と引き換えにデューク討伐にやってきたコマンダーガウス。円盤獣ゴンゴンを巧みに操ってデュークを圧倒した彼は、満月の日に絶大なパワーを発揮するウルス星人の特性を生かすべく決戦の日を３日後に指定。それまでの時間を白樺牧場で過ごすことにするのだが、そこでの出来事がガウスの心に変化を促していく。
◉ブルースハープの似合う魅力的なタフガイ、ガウス。
ベガ星によって侵略された故郷を取り戻すために、デュークの命を狙いに来たガウス。決闘の日までの２日間、デュークの監視のつもりで白樺牧場に出入りするうちに、豊かで美しい地球の自然に侵略前の故郷の姿を思い出したり、デュークを命がけで守ろうとするひかるの姿に、自分の妹・ルナの姿を重ね合わせてしまうようになります。
デュークにナイフでの戦いを挑んだ際、ひかるちゃんの体を張った仲裁に戦意を失くしてしまったり、ひかるちゃんの頼みを聞いて素直に馬探しに同行したりと情のある部分を見せるガウス。デュークを守りたいばかりに思いつめたひかるちゃんが、銃口を彼に向けた時は本気で動揺する姿も。
そんなひかるちゃんを餌に仕掛けた三度目の対決では、デュークを崖っぷちに追い詰めますが、すんでのところでかわされて自分が激流に転落してしまうミスを犯します。
◉ベッドで目覚めたガウスとひかるちゃんの会話が深イイ
デュークに救けられてベッドで目覚めた時、そばには彼の看護をしていたひかるちゃんがいました。
ガウス「なぜ助けた？」
ひかる「･･･そんな人なのよ、デューク・フリードって。
自分が殺されるのも知らないで。･･･バカだわ、まったく」
この短い会話が、ガウス、デューク、ひかるちゃんの三人のオトナな心模様を描いていてグッときてしまいました。
◉荒廃した故郷を取り戻すのか、自分の信義を貫くのか
決戦前夜、自分が行おうとしている行為が、にっくきベガ大王のそれと変わらないことに気付くと、ガウスは戦いを放棄することを決めます。スカルムーンからの援軍を排除しただけでなく、わざとデュークの刃をその胸に受けることで、戦いを終わらせるのでした。絶命したその手には夜目にも色鮮やかで可憐な花が固く握りしめられて･･･。
彼の妹・ルナが存命かどうかは不明ですが、ガウスの死によってウルス星の独立は果たされず、占領状態は続いていくわけです。もっとも、デュークがそう問いかけたように、ベガ大王が約束を守るかどうかも怪しいわけで、その可能性も含めてガウスはこの結末を選択したのでしょう。悲しきベガ星植民地の戦士が、また一人地球で散っていきました。
▶円盤獣ゴンゴン
腰の左右についている黄色いのが円盤形態時の外装部分。
コンバトラーＶの超電磁ヨーヨーのデッカイ版みたいです。
左右非対称の円盤獣、描くのは手間ですが好きなんですよね♪ タレ目もいい味出してます
グレンダイザーの全ての攻撃を受け付けない強固な装甲を誇る円盤獣。胸の黄色い放熱板から、ブレストファイヤー状の熱線を放射し、目からも光子力ビームみたいな光線を放ちます。右手の大きなシックルが威圧的で、タレ目ロボなのにワルモノ度がアップしてます。
▶円盤獣ゴメゴメ
頭の位置が腹部にある、というだけで異形感バクアゲです。
顔についてはほぼ100％僕の妄想で描いていますので、あしからず
自分に対して無礼な振る舞いのガウスを痛めつけようと、ガンダルがけしかけた円盤獣ですが、物語中で戦闘形態になるのは1、2秒足らず(笑) 円盤状から変型するやいなや全体像も見せないまま、ゴンゴンに一刀両断されちゃいまして･･･。意固地になってネットを探したら何かの設定資料の画像を、海外のファンダムに見つけたので、それを頼りに妄想を膨らませて描いてみました。
たぶん、世界で最初で唯一のゴメゴメの全身カラーイラストです(笑)
＜HERO SIDE STORY＞
デュークへの愛をもはや隠しもしないひかるちゃん
今回もひかるちゃんのデュークへの想いが爆発しまくりのエピソードでした。ここまであからさまだと、さすがに鈍感男デュークも気付いていると思いますが、気付いていない振りをしているのは、自分の運命に彼女を巻き込みたくないとか、そういう心遣いがあるんでしょう。まあ、もう十分に巻き込まれてますし、この先、サポートパイロットとしてより深く関わっていくひかるちゃんなのでした。まだ女子高生なんだけどなあ･･･。
次回に続きます！
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