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#21 戦いに翻弄される男たちの夢と野心

激化する戦いの中、要塞化を余儀なくされる宇宙科学研究所の姿に苦悩する宇門博士。一方、地球上での前線基地実現を果たしたいガンダルによって送り込まれた、野心溢れるコマンダー ガスカ。対照的な二人のミドルの姿にサラリーマンオジサンはシンパシーを感じて止まず(笑)
<▼前回の記事はこちら>


第42話「危機!研究所よ立ちあがれ」

秘匿されてきた新・宇宙科学研究所がその姿を現す!

激しさを増すベガ星連合軍の攻撃に備えて、バリア発生装置の設置や新たな制御コンピュータの導入などを進める宇門博士。その様子に士気を高める甲児くんたちですが、どこか博士の表情はパッとしません。その夜、博士はデューク―大介—に胸の内を明かします。

一方、スカルムーン基地。事情は分かりませんがエネルギー枯渇の危機はひとまず脱したらしく、ガンダルとズリルは仲良く研究所攻撃作戦を計画。それは円盤獣でグレンダイザーらを研究所から引き離し、その隙にベガトロン砲で研究所を破壊しようというものでした。

現れた円盤獣とミニフォー軍団迎撃のために出撃したグレンダイザーとダブルスペイザーは、ガンダルたちの罠にまんまとハマってしまいます。

▶円盤獣ガウガウ

<円盤獣ガウガウ>

防御力に優れた円盤獣というガンダルの要望に応えてズリルが送り出した円盤獣。ヒューマノイド型でなかなかカッコイイデザインです。円盤部分は両肩からショルダーアーマーのように取り付けられていて、マニュピレータータイプの腕は別途あるのがいいですね。

デュークらを誘き出し、研究所から引き離すのが与えられたミッション。グレンダイザーを湖に引き込むと羽交い絞めにし、湖底に拘束することに成功しますが、マリンスペイザーの推進力を活かしたデュークの機転によって拘束を解いてしまいます。最後はガンダル専用円盤の退却をサポートしようとして、甲児とデュークの連携によって破壊されてしまいます。

<HERO SIDE TOPICS>ただ宇宙のロマンを追い求めたかった研究者の苦渋の決断

今回の主役は紛れもなく宇門博士。宇宙に魅入られて、宇宙の謎を解き明かし、宇宙開発のために創り上げた研究所が、いつの間にやら異星人の侵略から地球を守る砦に。フリード星から流れ着いたデュークを拾ったことが、こんな事態を招くとは思ってもいなかったでしょう。

メインコンピュータへの接続を逡巡する博士でしたが、最後はデュークの声に地球を守る砦としての道を選択します。大地を割って現れる新研究所の登場シーンは、最強の宇宙戦艦でも出てくるかのようなカタルシスに満ちていましたね。

研究所を戦闘要塞にする決断を躊躇する孤独な宇門博士の後ろ姿が切ない

第43話「隕石落下謎の孤島」

ザ・軍属、という感じのガスカはこれまでのコマンダーとは違う雰囲気を漂わせています

小笠原諸島にある無人島に前線基地を造るべく、ズリルは適任者として配下の科学者としても能力の高いガスカをコマンダーとして送り込むことにします。基地設営成功の暁には全地球基地の司令官としてベガ大王へ推薦することをガンダルに約束されたガスカは、またとない出世のチャンスに奮い立ちます。

隕石に偽装して地球への潜入に成功したガスカは、急ピッチで基地建設をスタートさせますが、功を焦るガスカは配下のベガ兵たちを徹底的に統制し、過酷な労働を強いてしまいます。厳格なガスカのやり方に兵たちは反感を抱き、デュークたちの襲撃を受けたのをきっかけに脱走者が出るなどして、設営部隊は崩壊してしまいます。

基地建設の可能性を失い、出世するチャンスを失ったガスカは自暴自棄になり、グレンダイザーを倒すことに一縷の望みを託します。

▶円盤獣グメグメ

<円盤獣グメグメ>

ガスカの操る円盤樹で、水陸両方で活動が可能。腹部のシャッター状の部分から視力を奪う光線を発射し、相手を弱体化させます。一度はグレンダイザーを追い詰めますが、甲児くんの攻撃で発生した部下たちの混乱を納めるためにチャンスを逃してしまいます。

部下を失い一人になったガスカは不退転の覚悟でグレンダイザーに挑みますが、両手のハンマー攻撃をかわされてしまい、勢い余って島のクレバスに落下。爆散したグメグメから投げ出されたガスカのマントだけが波間に漂っていました。ああ無常。 

<HERO SIDE TOPICS>リーダーはデュークだと明言した宇門博士。甲児くんの心情はいかに?

今回も一人先走って危うかった甲児くん。それを見咎めた宇門博士は、三人に対して、チーム行動の大切さを説き、そしてリーダーはデュークだと告げます。最初は不服げな甲児くんでしたが、デュークとひかるは上手く甲児くんの気持ちを汲み取った対応をしてましたね。
まあ、こんなことで無鉄砲甲児くんの性根は変わらないような気もしますが、曖昧だった関係性が明確になったのはチームとして良いことなのは間違いないですよね。

なんだかんだ言って甲児くんに振り回されそうな予感しかないダイザーチーム

久しぶりの『ワルモノ・スケッチ』の投稿でした。リアルタイム放送中の『グレンダイザーU』では、ナイーダの登場や、新たに巨大円盤獣ダリダリの登場もあって、急ピッチに物語が展開中。ナイーダのキャラクターは、中途半端にエピソードを深掘りしようとしたせいか、TV版のほうがいいなあ~と思いながら観ていました。

次回は早くもマリアが登場するようなので、こちらもピッチを上げていくべく、トップ画像のワルモノキャラ描き起こしはオミットします!(一応、ガスカは描いてたんですけど)

では、また近いうちにお会いしましょう!


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