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【遊戯王マスターデュエル】20年振りに楽しく遊んでるよの話

みなさん人生進捗どうですか。僕は相変わらずです。コロさんもオミクロンだということでリモートワークをしています。プライベートでの遊びの予定も一応辞めとこっかとなり、立地を全く活かせない都心の独り暮らしを満喫しております。

さて、そんな引きこもりオンライン生活のお供に、1/19リリースの遊戯王マスターデュエルで遊んでみまして、見事にどっぷり沼に浸かっています。これがもう自分でも驚くくらいのハマりっぷりで、何より普通に楽しいし面白いゲームだなと、昔遊んでいた人やガチ初心者の方にまでオススメしたいので、今日はそういう話です。

遊戯王マスターデュエル
https://www.konami.com/yugioh/masterduel/jp/ja/

0.そもそも遊戯王とは

遊戯王とは、大本は週刊少年ジャンプで連載されていた「遊戯王」という漫画の作中に出てくるカードゲームを商品化した「TCG」と言われるジャンルのテーブルゲームです。市販されているカードを購入し、「デッキ」と言われる40枚ほどのカードの束を持ち寄って大体1対1で戦い、相手のライフポイントを0にする等でゲームに勝利します。
MtGとかポケモンカードとか、アプリだとハースストーンとかシャドバあたりをやったことがある人もいるんじゃないかと思います。あのジャンルです。
デッキを組むのも自分で考えたり参考にしたりしながら、欲しいカードを友人同士で交換して集めたり(ここでキッズは経済と交渉術を学ぶ)、パックで引き当てたレアカードを自慢しあったり、たまにリアルファイトに発展したりしながら遊ぶものです。違いますよ。

1.僕自身の遊戯王歴

「初心者でも復帰勢でも楽しめるよ」が結論ではあるのですが、昔やっていたからでしょという指摘もありそうなので、僕が如何にほぼ何も知らない状態だったかを説明したいと思います。
まず僕が遊戯王をやっていたのは約20年前です。小学生の頃、近所の友達と遊んでいて「デッキあげるから一緒にやろ」とリアル紙束を渡されて始めました。その後お小遣いでちょいちょいカードを買い足したりしながら、放課後に友達と集まってデュエルしてました。当時はデジモンカードもあったりして、ケースに入れたデッキを自転車のかごにぶち込んで爆走していました。

ただ、この頃の遊戯王って基本脳筋でカードゲームと言えるほどの戦略性はありませんでした。当時のエースカードは「サイコショッカー」や「デーモンの召喚」あたりで、生け贄召喚ルールが始まったあたりでして、ブラックマジシャンやブルーアイズの新規絵ストラクが出たり、ブラック・マジシャン・ガールが出たり、地元にはフェーズやチェーンの概念がふわっと導入されたくらい。サイクロン最強時代でもあり、トラップを封じて高い攻撃力で殴るのが正義で、サンダーボルトなどのパワーカード頼み。だいたいみんな同じデッキを握ってて、各人のコレクション次第で強い弱いが決まるような状態でした。まあ、そもそも小学生だしね。そんな戦略とかは考えられないです。「攻撃!」「人喰い虫だからお前も死亡~!」「えーじゃあヂュミナイエルフ出してもっかい攻撃すっし!」みたいなガバガバ遊戯王。

僕はニードルワームやポット系モンスター、手札抹殺を使ってライブラリアウト(デッキ切れでのルール負け)やバーン(相手に直接ダメージを与える効果でライフを削る)を中心にして半分くらい罠で固めて妨害するいやらしい変態キモキモ小学生でした。懐かしいなあ。この辺の話だけで無限にお酒飲めると思いますけどね。楽しいよね小学生のときの遊びの話って。

2000年代に入って少しすると、僕も中学生になったりしましたし、開闢カオスのぶっ壊れカードも出て一気にゲームがインフレを始めたこともあり、友達とも自然と遊戯王は遊ばなくなっていきました。対戦型のゲームなので相手がいないと遊ぶこともできず、気が付いたら白いカードや2色のカードが出てきていて新ルールも分からず、相変わらず対戦相手もいないしで遠ざかってました。つまり、令和の現代に至っては僕は実質遊戯王完全初心者とほぼ変わらないという状態でした。

2.遊戯王マスターデュエルの良いところ

それでもネットミームとしての遊戯王ネタは好きでした。原作遊戯王はカードやる前も好きだったし、タンクトップの人たちの遊戯王モノマネ動画もチェックしたし、昔のなんでもなかったカードがいま使われてたりするんだよーなんてネタの紹介動画を暇つぶしに見て懐かしんだりするくらいには好きでした。ただカードはなあ、そもそも相手いないし、ルールもわからんからなあ(そして高い)と手は出せませんでした。
年末年始に暇を持て余してデュエルリンクスというゲームをインストールしてみたりもしましたが、OCGとは結構色々仕様が違ったり、カードプール自体も違ったり、原作は好きだけど流石にノリがクドいなと感じてしまって初期の初期でギブアップしていました。

デュエルだけ遊べないかなと思っていた矢先、TLで遊戯王マスターデュエルがリリースしましたよという情報を見かけて、とりあえずインストールしてみました。基本無料、ルール複雑になってるし、遊んでみて無理そうだったら辞めればいいか、昔のカードで遊べたらいいかもくらいのつもりだったんですが、

このゲームはすごい。

KONAMI、今回は本気だ。
このゲームの何が今までの遊戯王ゲームと違い、こんなに流行っているのかを僕なりに解説したいと思います。

①ゲームシステムがOCGを忠実に再現している
今までの遊戯王のゲームって、GBからアプリまで、「遊戯王のカードっぽいものを使った別のなにか」でした。カード自体が違ったり、紙のカードとは全然違うラインナップだったり、謎にCPUが最強積み込みデッキを展開してくるGBのゲームもありました(みんなのトラウマ)。プロモーションカードが本体みたいな扱いのソフトもあり、あくまで紙のカードが主でした。
ですがマスターデュエルに関しては、紙のカードをそのまま持ってきたゲームになっています。環境もリアルタイムじゃないですが、半年~1年くらい前のOCG環境だと聞いてます。あくまで紙が最新、というのは変わりありませんが、全然問題にならないレベル。これが画期的でした。こんな遊戯王のゲームがしたかった。

②カードプールがほぼ無限
過去のゲームはカードプールが偏っており、結果的に組めるデッキも限度があったり、ゲームではこいつが最強みたいな謎の伝説があったりするんですが、マスターデュエルのカードプールは恐らく今までのカードほぼ全てが存在してます。マスターパックというパック(まあガチャなんですが)のカードプールだけで6,750種類あります。遊戯王、ちょっと前に通算1万種類になったらしいですね。多分ガチで全部あります。
モリンフェンみたいな「初期のネタカード」は当然のこと、懐かしさしかない初期バニラもちゃんとあります。カエルスライムとか、アサシンとか、もうほんとしょうもない(とは言ってないですよ)カードもちゃんとある。なんて最高なんだ。復帰勢であれば眺めているだけで楽しいです。
そういうカードはガチャでも分けられてるっぽくて、あくまで昔の時代のカードとして登場するというのも気が利いていてよいです。レガシーパック剥くのが一番楽しいと言っても過言。

③復帰勢へのサポートが手厚い
ゲームスタートのときに「今現役でやってますか?」「昔やってましたか?」みたいな質問がありました。チュートリアルで「アドバンス召喚(生け贄召喚)をしよう」とか「シンクロ召喚をしよう」とか「チェーンをしよう」の旧ルールから新ルールまでゲームのおさらいができます。ソロモードでは各章ごとに練習モードがあり、またシンクロやリンクなどのカードデッキをレンタルしてくれて実際に触れるため、進化してきたルールを大体知ることができます。
ソロモードはレンタルデッキでプレイするモードと、自分のデッキでプレイするモードが切り替えられ、それぞれで報酬があるのもいいです。一部のデッキテーマの解説もしてくれるしね。融合、儀式、シンクロ、エクシーズ、ペンデュラム、リンクを各入門テーマで体験できます。実際、僕もこれでだいたいの新ルールを理解できました。

④無課金・微課金でもデッキが組める
ソロモードを進めたり、生きてるだけでもらえるログインボーナスやレベルアップでミッションをクリアしていくとひくほど石がもらえます。ひくほどもらった石でパックを引いていくとデッキが組めます。つまり無課金でも遊べるデッキが組めます。「希望皇ホープ」のストラクチャーデッキはシンプルに強いですし、ボーナスパックは7.5パック分で10パック引ける上に現代遊戯王の必須級カードがついてきます。ソロモードでもらえるカードで大体組めるテーマもありますし、ソロモードでそもそもストラクチャーデッキもいくつかもらえます。プレイヤー人口を増やすために無課金でも遊べる(ガチ)という状態を作ってるのかなというくらいです。
紙のカードとレアリティも違うのですが、テーマによってはR以下で組めるものもあり、これが結構馬鹿にならない強さです。
それ以外でもテーマを絞れば1・2個なら今の石報酬でも組めると思うので、本当に遊べます。紙と違ってカードを分解・ポイントで生成もできるので、パックでいらないレア当たって腐らせるということもなくて済みます。

⑤デジタルの利点、相手がいる
リアル遊戯王だと問題になるのは「自分ひとりじゃ遊べない」というところ。僕も子ども時代、兄弟が妹しかいなかったので家では一人二役でソリティアしてましたが、オンライン対戦が一瞬でマッチするくらいなので常に対戦相手がいます。対面じゃないですしVCとかもないのでギスギスすることもないですし、ランクマッチをガチでやらなければカジュアルと一緒なので、常に誰かと対戦できる、というのは利点です。
今からリアル遊戯王始めても、友達誰もやってないし…というのもやれない理由だったので、そこを解消できているのは素晴らしいですね。

⑥無駄なストーリーがない、骨太な設計
遊戯王のノリが一切というレベルでないですし、長いシナリオ読む必要もない設計になっています。シンプルに「紙と同じように、カードゲームを楽しむ」ということに特化しています。これが地味に嬉しい。
遊戯王のアニメ自体も何世代もあるので、ゼアルのカードを遊戯が使うみたいな状態もちょっとファンとしてはハマらないのかもなと思います。どこにも遊戯も海馬も出てこない、純粋なカードゲームのオンライン化というのが非常に骨太、シンプルで「遊戯王OCGファンのためのゲーム」になっています。

⑦紙じゃないという一点
これはメリットでありデメリットだなと感じます。仕方ないですが、紙にあった「友達の間で自分だけが持ってるから特別な気がするカード」というのがまずないですし、実物がないのでキラキラ光る加工をされたカードを見て楽しむ、みたいなことはできません。
一方で、封入率が異常に低いカードを当てるためにパックを大人買いするとか、カードショップで一枚3,000円で買うとかそういうことは必要ないですし、生成できるのも利点です。紙では組めないデッキが組めることもあると思います。また、何個もデッキを作ったとして、汎用カードの使いまわしって紙だと管理が難しいと思いますがデジタルなら楽。自分が持ってるカードの検索ももちろんできるので、「なんか持ってた気がするけどどこにあるんだ…?」と探すこともなければ、「このカードとシナジーがあるカードってなんだ…?」と膨大な紙の束をひっくり返す必要もありません。カードゲームをする、という点において、非常に快適な作りです。

3.昔の遊戯王と違う点

20年ぶりに遊戯王をやってみて、昔と違うなという点もあります。

特に違うのはいま「テーマでデッキを組む」という発想です。昔はだいたいみんなのデッキは共通で、サンダーボルト等パワーカード、下級モンスターは攻撃力1900のバニラカードが主力で、だいたいリバースモンスターを積んで生け贄を確保し、デーモンの召喚などを中心に攻める…という感じでした。それはそれで、ミラーフォースがどこに伏せてあるかのもぐら叩きサイクロンをしたりと別の運ゲー・心理戦ではありましたが、深みはなかったし発見も少なかったです。小学生だったしね。更に前は「より強いモンスターを出したほうが勝ち、最強はブルーアイズ」という時代でしたし、その場合はサンダーボルト引けなきゃ負けみたいなもので…というのはさておき。
今はテーマごとに全然違うデッキを組みます。汎用カードはあるのですが、それの採用率も違いますし、動きが全く違うので全然知らないテーマのデッキが来ると先が読めません。「天気」テーマのデッキと当たった時は何もできずに封殺されました。それくらい幅が広く、奥が深くなっています。

それに伴いプレイングの幅、重要性もあがりました。戦略性、タイミング、選択のひとつひとつに長考することもあり、その意味で昔とは全く別のゲームになっています。これ小学生できないでしょ。頭をものすごく使うので、うまく決まった時、読み切った時は最高に気持ちいいですし、うまく返された時も割と気持ちよかったりします。

楽しさとしては将棋みたいなものかなと。シャドーバースはメンコと言われたりしますが、かたや遊戯王はソリティアと言われます。構築によっては確かにそうだけど、そこに妨害が入ったり対応したりする様は将棋や麻雀っぽいかも。

好みとして、僕はいまの遊戯王のほうが昔の何倍もおもしろいと思います。ゲームの高速化とは言われてましたが、1ターンが長く妨害もできるので、常に読み合いでゲームとしての深度を増してるのかなと。僕は、いまの遊戯王が進化していて好きですね。

4.こんな人におすすめ

頭を使ってゲームするのが好きな人、
麻雀や将棋が好きな人、
昔やってた人、
原作が好きな人、
作戦を立てるのが好きな人、
パワーイズジャスティスな人、
罠にはめるのが好きな人、
シャドバなどアプリ系のカードゲームをやってた人。

とりあえず一回やってみましょう!初期費用いらないので。お気に入りのカード・テーマを見つけられればファンデッキを組んでも遊べます。毎日訓練する必要もないですし、デッキ組むのも構築例が巷に溢れていますし、ゲーム内でもレシピは山程公開されています。

PC、PS4/5、Switch、アプリと大体の端末で遊べますし、アカウント同期もできるのでいつでも隙間時間に遊べます。基本プレイは無料です。


お前もデュエリストにならないか


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