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【ニュース抜粋】電動キックボードのルールを理解していない人が多すぎる件

最近、電動キックボードによる事故が多数ピックアップされています。

今まで無かった訳ではないと思いますが、良くも悪くも、それだけ興味を持ってみている人が多い乗り物ということだと思います。

先日見たニュース:電動キックボードの利用者が増加 手軽な一方で5月には大阪で人身事故も(日刊スポーツ)

このニュースの中にある一文を引用すると

シェアリングサービスと市販の商品では、適用されるルールと、性能が全く異なる。

何が違うかというと、

シェアリングサービスの車両は、【小型特殊】で、【車速を15km/hまでとする、トラクターなどと同じ乗り物の扱い】です。だから、【ヘルメット無し】で乗れる車両です。

一方、

個人で買った市販の車両は、【原付】で、【車速を30km/h(600Wの場合)までとする、50ccバイクと同じ乗り物の扱い】です。だから、【ヘルメットが必要】な乗り物です。

どちらも、車両なので歩道は走れません。

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現状をザックリ理解するのであれば、この程度でいいでしょう。もし、買って乗る予定があるのであれば、もう少し詳しく確認したほうがいいかもしれません。

下記のリンクは、私がお手伝いしているメーカーの公式ページのものです。

【SWALLOW OFFICIAL】混同しがちな電動キックボードのルールを再確認しよう

この注意点が、情報が流通していく中で欠落し、伝言ゲームのように伝わったことで、誤認する人が増えたといってもいいでしょう。

伝言ゲームの1次情報(情報源がオフィシャルなもの)が、SNSやwebニュースとすれば、友人から聞いたニュースは一体「何次情報」なのか?気にする人が少ないという表れではないかと感じます。

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インターネット普及前であれば、情報ツールが限られていて、新聞やテレビ、ラジオなど、特定の情報源からブロードバンドに伝わりますし、同じ情報を獲得する可能性も高いので、認識に誤差は発生しにくかったでしょう。

このことを連携して考えると、今の電動キックボードのユーザーの多くは、新聞やテレビ、ラジオを情報源として利用しているとは考えにくいです。ルールを周知する方法は、web公開などされていますが、公官庁のホームページなんて見ないだろうし、ニュースもスマホで少し見るくらいで、少し変えていかないといけないのではないだろうか・・・と思うところは多々あります。

結局、買うときに見るページにルールを貼っとかないとダメなのでは?それでチェック枠でもつけておいて、チェック入れないと先に進めないとかしないと、ルール見ないんじゃないの?と思っています。

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仮に、電動キックボードのルールを本当に知らないとした性善説的なとらえ方をすると、電動キックボードの安全性云々という話以前に、ルールの周知が不十分だから事故が起こっているのではないか?と感じる理由はこれに尽きます。性悪説的に解釈すれば、ルールを無視する悪質なユーザーと言い切れることになります。

結局何が言いたかったかというと、「道路の安全とは、ルールを守る前提の上に成り立った安全なので、無視する人がいると、事故が起きる直接の原因になる」という、子供でもわかる、ありふれた話でした。

ちなみに、先日の大阪のひき逃げに関しては、50万円の罰金判決がでたそうです。ひき逃げの罰金の最高額が100万円なので、事故の度合いにもよりますが、今後の判例はこれに倣うようになるのではと思っています(裁判の判例の利用については素人なので、誰か教えてください)。


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