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リモートワークってスペシャリストが生まれやすい環境では?-「ジョブ型」雇用について考える。

コロナウイルスの影響により、リモートワークが推し進められていると思います。

リモートワークが加速する中、デジタルツールを使いこなせないとかで「働かないおじさん」が急増しているらしいです。弊社では見たことはないですが。(笑)

この番組の中で、箕輪さんが「格差が広がるというか、“自分に何ができるか”、がより具体的にならないと勝負できない世界になる気がする。少なくとも30代以下の人は、有名企業に入ればゴールの終身雇用、みたいな価値観をガラッと変えて、時代の変化に対応しきるんだ、そして永遠に変わり続けなければならないし、それができる人間が強いという価値観にならないといけない、ということだと思う」と発言していました。

箕輪さんのこの発言からもわかる通り、「個」としての特徴を理解し、アウトプットしていくことがより求められています。

理由としては、「ジョブ型」としての働き方がより求められてくるからです。

「ジョブ型」とは欧米型の働き方で、「仕事に対して人を割り当てる」という雇用の形です。ある領域に対してのスペシャリストを求める働き方で。なので業務内容が明確です。そのためアウトプットのみで評価されることになります。
ジョブ型に対して「メンバーシップ型」があります。こちらが従来、日本企業が採用していた雇用形態です。「人に対して仕事を割り当てる」という雇用の形です。ゼネラリストを求める働き方といってよいかと思います。チームでアウトプットを出していこうという働き方ですね。

一般に日本企業「メンバーシップ型」雇用がメインです。そのため上司がその都度、進捗を確認する必要があります。しかし、リモートワークでは物理的に進捗確認をするのが難しくなっています。そのため日本企業にもより1人1人に「成果」を明確にする「ジョブ型」の働き方が求められています。

私が勤めている会社もコロナウイルスの影響を受け、リモートワークに移行しました。
しかし、そこまで仕事に支障は無いと感じています。

私はWEB広告代理店に勤めています。新卒時代から成果を求められる評価制度になっており、具体的には「受注数○○件」・「営業数字○○○%達成」などが評価指標として設けられています。

現在、私はスポーツマーケティングの新規事業を立ち上げています。新規事業でもそういった形で既存事業と同様な枠組みで成果が設けられています。
※良いか悪いかについてはわかりません。
具体的に数字が設けられているため、動き方も各個人が考えて動いていきます。

ここまでジョブ型の良い部分を書いてきましたが、もちろんデメリットもあると考えています。
「ジョブ型」であると業務内容が明確な分、携われる範囲も狭くなります。
例えば、弊社のようなWEB広告代理店であれば「SNS広告運用者」はSNS広告運用だけなどそれ以外の業務に携わることは滅多にないです。そのため、環境を変えようと私の同期も半数が3年で転職をしています。
こういった業務範囲が狭くなる部分がジョブ型のデメリットだといえます。
WEB広告業界の離職率が高い理由の1つとしてもあげられますね。

ただ、こういった事象に黙って指をくわえて見ているわけではありません。
「FA制度」というジョブローテーションができる機会を設けています。
また、「副業」も一部解禁をしました。
実際に私が良い例かもしれません。元々は業界特化した部署でWEB広告営業をしていました。そんな中、スポーツの新規事業を立ち上げるというチャンスをいただきました。
なので事業開発段階でもあるため幅広く業務を行っています。

リモートワークが加速することにより、業務内容がある一定の領域について詳しくなりスペシャリスト人材が増えてくるのではないかと考えています。
その反面、業務内容が限定的になってしまうためキャリアアップを考える際に「転職」などの選択肢が来てしまうデメリットもありました。
そこに対しては柔軟なジョブローテーションや副業解禁などを実施することで個人としてもスキルが生かせますし、企業側も人材流出を防ぐことができるのではないでしょうか。

いつもとちょっと違った視点でお話をしてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。


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