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尾崎世界観の「母影」を読んで

 どうもこんにちは〜
 本日は、私の大好きなバンドであるクリープハイプの尾崎世界観さんの作品「母影」を読んで思ったことをつらつら書いていきます。

ーはじめにー

 もう本当に、世界観の世界観が大好き。「祐介」「苦汁100%」もなかなか面白かったですが、今回の作品は新しい。小学生の視点で終始書かれていて、あーこんなこともできるのか!まぢ世界観リスペクトなんですけど〜☝️

 世界観の書く歌詞も独特でかなり面白いので、その紹介も後々記事にしたいと思います。今日は、作家の尾崎世界観としての凄さを話していきます。

ー凄かった表現や描写ー

 あらすじ自体かなり面白い内容で最初の始まりも衝撃です。
 面白くすらすら読めますが、そんな中私は、世界観やべえぞアンテナがビンビンで、読んでる途中で何度感電したことか。私がこの本を読んでて痺れた部分を紹介します。

ほどけたクツヒモはお客さんの足から逃げてるみたいだった。

ほどけたクツヒモをほったらかしにして自分ばっかり直しに来る、そんなおじさんにはかれてるクツがかわいそうになった。せめてあのクツヒモだけでも、おじさんから逃げてほしかった。

チョウチョも私を好きになってくれて、りょうおもいになれたら、いつでもさみしくないのになって思った。

 この話はグレーなマッサージ店で働く母(片親)と小学生の子供との日常を子供目線で書いているお話です。子供は、マッサージしている母をカーテン越しのベットで宿題などをしながら母を待っています。
 マッサージにくるお客さまのことを直しに来るっていう表現をしていて、子供ながらに、直しに来るのになぜあんな嬉しそうなのか。ありがとうと感謝の言葉を毎度伝えていることに不思議さを感じていました。

 この上記の表現にもわかるように、母への気持ちとお客さまへの気持ちを、靴のヒモになりきって表現しています。この表現の仕方が秀逸だなと感じました。所々難しい漢字は平仮名で書かれているのも面白いです。

 蝶々結びのようにぴったりと大好きな毋にくっついていたい。しかし、お客さんはどっかにいって欲しい。お母さんと一緒にいたい気持ちを的確に伝えています。すごいです。。

ー性との向き合いー

 お母さんを知るにはどうしても性のことを知るしかない。大人の世界。

 自分の知らない世界があることを徐々に受け止めていく過程を音や匂い感覚をリアルにきめ細かく描写しています。母の影を通して、大人の世界を、自分はまだ反対がわにいる、見ることができない世界であることを認識します。いつものママではない、お母さんとして、、母の影が自分のちょうど反対がわに存在するのです。

 すごく寂しい気持ちになりました。ただ、こうやって大人になるんだと実感しました。親の姿をモロに目の前で見て僕らは成長していくんだと思います。ちょうどこの記事を書いているときに、シャッフルでこの歌が流れました。(偶然です)

ー挿入曲ー

SUPER BEAVERの「27」って歌です。聞いてみてください。
なんか感動して上手くまとまりきりませんでした(笑)
私も大人になったんだ。って感じがしました。

ーまとめー

 拙い文章で、読んでくれた方々には、「まとまってない文章だな。」と、足元をみられた気持ちですが、これからもっと小説を読んで発想力や文章力を鍛えて、多くの人に伝わる記事にしていきたいと思います。

「足元を見られても、綺麗な蝶々結びだねと言われるよう頑張ります。」

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