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極楽落語塾【花筏編】〜結果は誰も予想できないからこそ面白い〜

 本日取り上げるのは、花筏です。花筏とは、相撲取り(大関)の花筏から来ています。簡単にあらすじを話します。

 ①花筏が病気で土俵入りできないため、提灯屋の徳さんに代役をお願いする。
 ②四股を踏む、後は飲み食いだけで普段の仕事の倍の給料をいただける。好条件であっさり了承する。
 ③徳さんは調子に乗り大酒大食い、女の所へ夜這い。やりたい放題。
 ④世間は噂を知り(実は元気でしょ)、千秋楽は取り組みをすることとなる。(相手は八百長で全勝中の地元アマチュア力士)
 ⑤徳さんは(病気を理由に)負けようとするも、相手も大関に怯え足が動かない。
 ⑥徳さんは張り手を喰らわし勝ってしまう。。

サゲ『花筏は張り手がうまいなあ、、、その通り、(徳さんは)提灯屋の職人でございます。』


 ざっと乱暴に解説しました。この噺の面白さは、八百長です。

 水曜日のダウンタウンの企画でダブル八百長対決がありましたが、元祖はこれじゃないかと思います(笑)お互い負けろと言われたらどんな戦いになるのか。

 笑いは、思いもしないことに対して起きやすいと思います。オチや展開が予想できることに対して笑いは起きにくいです。裏切りがあるからこそ、ふっと笑えてしまうのです。

 この噺も、花筏は負ける演技を企んでいましたが、相手が怖がって動けなかったがために、勝ってしまう。本来勝つのが理想なんですが、まさかの勝ってしまって驚くという展開に笑ってしまいました。

 人生この先何が起こるかわかりません。全てが成功とはいきませんが、捉え方によっては、失敗が大きな笑いにつながったり、成長の糧になると思います。大事なことは、どんな結果になろうと事実から目を離さずポジティブに面白く考えることです。また、この先のことだけではなく、過去に起こったことに対しても自分の捉え方次第で嬉しくも悲しくも味付けができます。

 私もこれから、どうすれば面白くなるか・相手に笑ってもらえるか。について落語を通して勉強したいと思います。落語は業の肯定。どんなことが起ころうとも大きく受け入れるところから始めてみましょう。人生楽しくなります。

 本日はこの辺で。最後まで読んでいただきありがとうございました。


 

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