見出し画像

しん劇の小噺・粗食

おはようございます。
しん劇でございます。

こう見えて…
どう見えてるかわかりませんが、あたくし、子供の頃から大飯ぐらいでして、どんぶりでご飯食べてました。

と言うのも、小学生の頃、新聞配達してたんです。
朝早くうちを出て、帰ってきたら腹が減ってる。
おまけに、学校は片道1時間歩いて山の中。
猪に突っかかられたり、猿に帽子取られたりなんかして通ってましたからね。

そんなわけで、もう、てんこ盛りのご飯を食べてました。

食べてたんですけど、痩せていました。

往復2時間歩いてたってのもありますが、おかずが粗食だったんですね。

麩の味噌汁、キュウリのこうこ、メインディッシュは山盛りの大根おろし。
大根おろしがメインディッシュって聞いたことあります?
おかけで今じゃ大根役者ですよ。

ああ、でも、毎日大根おろしってわけではなかったですね。
1日おきに別のメインディッシュでした。

たくわんの刻んだやつに鰹節をたんとかけて醤油でまぜたやつ。
猫まんまこうこ。
キュウリのこうこがあるのにメインがこうこですよ。
いやはや、貧しい食生活でした。
でも、腹が減ってるもんだからうまいうまいって食ってましたね。
のちに母が言ってました。

文句言わずに食べてくれたんで家計がたすかった。これがほんとの親こうこ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?