『週刊少年サンデー』2024年11号の漫画家4人の休載に関するデマについて
デマ情報
『週刊少年サンデー』の11号では、『MAO』『コナン』『MAJOR』『シブヤニア』の休載が重なりました。
それについて、こういうデマが広められました。
しかし、この「説明会」は、2月6日のこと。
それに対する「反発」があったとしても、2月7日発売の第11号には間に合わないでしょう。
休載は予定通り
そもそも、4作品の休載はそれ以前から予告されていました。
高橋留美子先生は、1月31日の10号で「11、12号は休載です」。
青山剛昌先生は、1月24日の9号で次の掲載は20号と予告。
満田拓也先生は、1月31日の10号で「第12号につづく」。
久米田康治先生は、1月31日の10号で「次号は休載いたします」。
と、4つの作品の休載は、1月に予告されていた通りでした。
11号に突然載っていたら、その方がおかしいです。
(まして、青山剛昌先生が10号~19号まで休載するのは、芦原先生が亡くなる前から決まっていたことでした)
言うまでもありませんが、2月の小学館への「反発」として、1月に予告を出して休載するのは時系列的に不可能です。
補足:『MAJOR』と『コナン』は計画休載
その4人の直近1年間(48号)の掲載回数は、こんな感じです。
これだけで単純計算した場合に「4作品の休載が重なる確率」は1.2%くらいで、確かに、2年に一度くらいの珍しい出来事です。
ただ、『MAJOR 2nd』は2022年48号(10月26日発売)の連載再開以来、ずっと隔週で掲載しています。
(10号に載っていたら、11号に載らないのは平常運転)
『コナン』も、最近は「3~4話ほど掲載して、4~10話ほど休載」くらいの繰り返しです。
だから、今回のように『MAO』が2号休載すると、どちらかは『MAJOR 2nd』の休載と重なりますし、それが『コナン』休載の時期なら、3作品が同時休載になります。
それはまあ、自然に起きることではあって……。
ついでに『シブヤニア』の休載も重なり、2月6日の説明会の翌日発売だったのは、ちょっと間の悪い偶然だったとは思います。
週刊女性プライムの記事
これについて、こういう記事が出ていました。
「11号」が「11月号」になっている見出しはさて置き……。
記事内では、よくある「謎の業界関係者のコメント」が紹介されていました。
「予定通りのスケジュールだと聞きます」というコメントについては、人に聞くより、まずはバックナンバーに書かれているのを確認すべきかと存じます。
『コナン』も、通常は「2、3週間」くらいでは再開しませんし……。
この「漫画雑誌に携わる編集者兼ライター」という人物、たぶん『サンデー』は読んでいないと思います。
(語り口が最近の『コナン』を分かっていない感じなので、少なくとも『コナン』のページは飛ばしていると思われます)
その後の掲載状況
いちおう、その後の『週刊少年サンデー』について。
見たところ、「2月6日の説明会への反発としての休載」があるようには見えません。
『コナン』がアクションするとしたら20号なので、そこは保留ですが……。
『MAO』『MAJOR』は、いつも通り。
『シブヤニアファミリー』は、16号で再開する予定が17号になりましたが、平常の範疇で、特に何らかの意思表示ではなさそうです。
少なくとも、現状で「お抱え大御所漫画家さんの反発をみよ」という状況にはなっておりません。
(それでも、YouTubeやTikTokで便乗動画を垂れ流している人がいたり、
SNSで見たデマ情報が特に訂正されないまま、いまも何となく信じている人はいるみたいなので、いちおう……)
※芦原妃名子先生の件については、私のnoteではこういう記事も書いております。
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ちゆ12歳のオタク日記
芸歴20年、ネットアイドルちゆ12歳のエッセイです。サイトやツイッターに書けないこと、読んだ漫画のレビュー、アニメの感想、最近思ったこと、…
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