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日本に帰ると、無くてもいいカメラ、レンズが欲しくなる

ケニアに長く生活していると、新しいカメラやレンズが欲しい!とか全くといっていいほど思わなくなる。

ケニアにもカメラショップはあるが、日本の中古ショップのショーケースのような物欲をそそる展示はされていない。
日本と比べてもかなり割高だし。

こちらにいると、新しい機材を導入するよりも、現在持っているカメラやレンズで何が撮れるかを考える。

現在手元にある機材だけで、どう工夫すれば、クライアントさんにより喜ばれるような素材が撮れるか。
重要なのは機材ではなくて、素材だ。

必要とあらば、新しい機材を購入したり、借りたりもするが、ほとんどの場合、新しい機材を導入しないで済む事がほとんど。

趣味で撮る分には、撮影行為自体を楽しみたいので、一眼レフカメラに短焦点マニュアルレンズ、前回取り上げた50mmF1.2で撮影する事が多い。

ある機材でどこまで撮れるかの挑戦、
今持っている機材の能力、個性を最大限に引き出したいと思うのだ。


いまどきの、完璧な写りをする出来過ぎ君レンズにも憧れるが、なにせこの自分自身、出来過ぎ君とは程遠い存在。
はたまた出来過ぎだけあって、値段も破格。

完璧ではなく、ちょっと個性があるレンズのほうが、僕自身と似たもの同士気が合うし、一緒にいて楽しいのだ。

なにせ家計に優しい。
家計を考えての言い訳かもしれないな。

いろいろと自作


撮影機材も購入するよりも、自作出来る物は自作する。
溶接屋さんと共同作業でいろいろと撮影機材を作ったりする。

野生動物の撮影用に、動画撮影用のカメラ雲台が車のドアに取り付けられるホルダー、天井ハッチに取り付けられるホルダーを製作した。

これらのホルダー、野生動物の撮影などで、うまく業務をこなしてくれた。

上の写真は、天井ハッチ取り付け用のカメラホルダーを作っているところ。

設計図無しに、現地での思いつきで、溶接エンジニアに指示を出し、製作する。

上の写真、素手で溶接作業している!


いくら慣れているとはいえ、素手で部品をつかんで、アーク溶接をしてしまう。

溶接したての、熱々部品ですら素手で、近くにある、水場に持っていく。
僕が触ったらすぐに焼けどするほど、超熱々の部品をである。
人間の能力というものは、かなり特化出来るのだと、、

人間の作り自体が日本人と違うのかもしれない。

話がそれそうなので、


こちらケニアにいると、新しいものよりも古くて良いものを使い続けるほうが、渋く楽しくも感じるのだ。

日本に帰ると様相が変わってくる物欲

日本に帰り、都内にいると、量販店含め、数多くあるカメラ中古ショップ。
用が無いのに、おのずとそんな店に立ち寄ってしまう。

店の中の、ショーケースに並ぶカメラやレンズを眺めていると、必要も無い機材が欲しくなってくる。

2次元のパソコンスクリーンでは感じない物欲も、今そこにある3次元の実物を見てしまうと、心の奥深くから物欲が沸々と沸いてきてしまう。

そこでなんとか踏みとどまって買わずとも、再び各地に散らばるカメラ中古ショップに足が向いてしまう。

収入があった後などちょっとやばい。
結局は買ってしまう落ちになる。

思いは、あったらいいな、こんな機材。
でも、無くてもいいな、こんな機材、だというものがほとんど。

そんな店に何度も立ち寄っていると、フォーカスは写真や映像を撮りたい、というよりもカメラ、レンズが欲しい!に変わっていく。

量販店で販売員なんかすればなおさら、自らが洗脳されていく。


いずれ、万能カメラとしてZ8あたりの導入を考えている。
基本的には動画マシーンとしてだが、やはり写真は光学スクリーンで撮りたいと思っている。

いまだ、Z9やZ8のファインダーは覗いていない。
果たして、その見やすさとやらは、どれほどのものなのだろう?

もしかしたら、写真を撮るのにも一眼レフにこだわる理由は吹き飛んでしまうかも知れないな。



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