闇に光に
稲美町は午前3時
街灯代わりに大型トラックの光
ここにパンクは似合わない
明かりの点かない自販機
天満大池の周りに暗闇
そこに反射する月明かり
口笛を吹けば嫌でも解る僕は独り
虫がたかる木々の枝葉に
引っ掛かった僕の後悔
相対的に腐り落ちた僕の瞳
泣きたくなるコインランドリーの匂い
怯えているから後ろは振り返らない
こんな情緒を詩にしたい
という情緒を詩に挟み
蛙の鳴き声の檻
見渡せば苗のまきびし
白線を辿る僕に光が迫り
午前4時の加古川は嫌に不吉な響き
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