NOINへのメルペイ導入に関する考察① 導入理由編
NOINでは2019/9/11より決済手段の一つとしてメルペイを導入しました。もっと「NOINでメルペイが使えるんだ」ということを知ってもらいたいので是非この記事のシェアをお願いします。
今回はなんでメルペイを導入するに至ったか、導入してどうだったかという内容について触れようと思います。
はじめに
私自身メルカリのヘビーユーザーです。私は比較的本を読む方なのでAmazonで本を買って届いたら即メルカリに出品して読み終わったときには売れてるのでAmazonで届いた封筒に戻して発送するというようなことを繰り返しています。（あるタイミングから出品から売れるまでの時間が劇的に短くなった記憶があります）
一方でメルカリで私が買い物することはあまりなく、売上金を引き出すのがとても面倒でした。。そこに登場したメルペイに感動しました。iDやQR決済が使えるのでメルペイが登場してから私のコンビニでの支払いはすべてメルペイのiDだし、松屋ではメルペイのQRです。欲を言うと画面出すのがめんどくさいのでSuicaみたいな使いやすさになれば完璧なのでここは改善を待ちたいです。
そんなこんなのタイミングで以下の青柳さんのTweetを発見しました。
メルペイ、ネット決済にも対応します！第一弾はSHOPLISTさんから！https://t.co/R1AwmbXAfU
— Naoki Aoyagi @メルペイ (@naoki) May 29, 2019
「ネット決済なんかNOINと相性いいに決まっとるやん！」ということで、急いで元Gunosyの同僚で仲良しの現メルカリ執行役員（しゅうちゃん）に連絡して担当の方をつないでもらったという経緯で今回の導入に至りました。ちなみに異常に顔出しを嫌うのでこの記事は貴重。
経緯はこんな感じですが、メルカリとの相性の良さについては私は昔から個人的に色々と仮説を立てていました。
①カテゴリとしての相性が抜群
メルカリのFY2019.6.4Qの決算説明資料を見てみましょう。
まずメルカリの年間のGMV（流通総額）は4,900億円あります。そして、つぎにカテゴリを見ると
コスメカテゴリが7％あります（おそらく季節要因もある）。つまりメルカリ内でコスメの売買は4,900億 x 7％=343億円がすでに成立しているということです。言い換えるとコスメに興味のある人のお金がメルカリの中に343億円あるということです。しかしコスメが全体カテゴリの中で5番目のGMVというインパクトもかなりありますね。ターゲットなんか男女でいったら半分しかないのに。
②年齢属性、プロダクト自体の相性はドンピシャ
NOINのユーザーは過去の記事でも触れたようにかなり若いです。下記ご参照ください。
ユーザー規模はメルカリクラスにメジャーなアプリと比較した場合、ベン図を書くと以下のような感じのはずと想像します。
つまりNOINを知ってるけどメルカリ知らないなんてことはほとんどないだろうと。で、ここにノインで使われる可能性のあるコスメ関連のお金が342億あるなら狙っておいて損はありません。
③決済手段としての相性もドンピシャ
私がいちばんメルペイはいけるだろうなと思ったのはここでした。NOINでの決済手段件数で多いのは実は「後払い」です。具体的な数字で言うと、後払いとコンビニ決済の合計は全体の55-60%にものぼります。
「ネット決済なんかクレカに決まっとるやろ！なんならクレカも後払いやんけ！」と思ったあなた、発想がおっさんです。（私もそう思ってました）
このあたりの心理はユーザーに直接聞いてみないと分からないので、いろいろと若い女子に聞いてみました。そこで発覚したのは意外なほどにクレカなんか持ってないという事実です。持っていてもおじさんたちが憧れるアメックスやダイナースなんかは当然皆無でエポスカードが圧倒的に多いのです。それか脱毛サロンに行ったときになんとなく作ったカードがあるけど一回も使ったことがないというのもちょこちょこ聞きました。クレカはあんま持ってないし、持ってても怖くて使ったことないという子が一定数いるというのは個人的にはびっくりでした。
また、インタビューで「メルカリ知ってる？」というのも聞きましたが私が聞いた子たちは100％知ってました。メルカリでコスメを売った経験がある子も多く「デパコスはマジで秒で売れる！」、「デパコスは一回くらい使っても値段がほぼ落ちない！」という「メルカリがあるからちょっと値が張るデパコスも気軽に試せる」という環境ができており、我々との相性の良さも実感とともに見えてきました。私が本でやってたことを若い女の子はコスメでやっているようでした。
このあたりのいろいろなユーザーの話を聞くのは西口さんの本をとても参考にしてます。
④財布が違うからついつい買っちゃうはず
これは私の感覚でもあるのですが、家の中のいらないものを売ってできたお金は感覚的に他の決済手段とは違うので「別のお金」の感覚が強いので財布の紐も緩むのではと思いました。実際私はメルペイを使い始めてからコンビニでの決済金額が余計な一品分増えている感覚がありますｗ
導入の結果
導入の結果はまだ導入して2週間も経っていないですが、2019/9/20現在のメルペイの決済件数は7％を超えています。これはキャリア決済におけるdocomoやSoftbank,auのそれぞれを既に超えています。シンプルにすげえｗ 単純比較はできませんが、純粋に「後払い」がメルペイに移行しているような感覚です。
ちなみに現状はメルペイを用いた場合の決済金額は全体比で約9％程度低いです。ここが今後どう動いていくのかはとても楽しみです。④の仮説通り財布の紐が緩むと嬉しいです。
ともあれ、メルカリの標榜する新しい与信の形や、一次流通と二次流通をつなげるというのは確実にこれから進むであろうと思っています。今回メルペイ側にもスムーズに動いていただき、当社がSHOPLISTに続いての2社目のネット決済でのメルペイ導入となりました。
メルペイについては9/18にカンファレンスがあり、それについて当社の西田が記事にしていたのでこちらも合わせてご参照ください。さくっとまとまっています。
さて、ノインでは一緒にサービス、会社を伸ばしてくれる仲間を絶賛募集中です。職種は色々募集しているので興味持っていただけたら是非ご連絡ください！
2019/09/24 追記
キャンペーン効果もあると思いますが、全体の決済金額で一番高いものがメルペイになり、このnote作成時の7％から大きく伸長し、今朝時点で15％を超えました。
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