【年度始まり!学年生徒指導】 学年で共有しよう生徒指導方針

以前、【生徒指導こそPDCA!】 生徒指導重点目標をアップしました。

今回は、新年度スタートに合わせて、学年会で共有し、一年間継続して欲しい生徒指導方針をアップします。

48期生 生徒指導方針

①3年間を見通した指導 1年生:個人からグループへ


最初から完全をもとめるのではなく、3年間を見通した段階的な指導を構築していきましょう。
強固な集団を作るためには、「強い個」が必要であり、強い個が集まることで「強い集団」となります。

「コミュニケーションスキル」の育成を普段の生活から学年で意識し大切にすることで、「繋がる力」
「違いを理解する力」の育成に繋がります。

②1年生 重点目標『コミュニケーションスキル 温かく聴く・話すの育成』

1 静かになるまで授業を進めず待つ
2発表者だけでなく、聴いている側の生徒を観察する
3 聴いていない生徒がいたら止める。指名して発言を復唱させる(5月末まで)
4 全員が見やすい場所で発言をさせる
5 発言者には声の大きさやスピードを意識させる
6 途中で聞き手の理解を確かめる工夫「ここまで大丈夫ですか?」
7  「~と思います。なぜなら~だからです」の形を大切にする。

聴く指導を充実させることで、自分の発言を全員が聴いてくれるという安心が構築できます。
また、全員が聴いてくれるため、次第に発言に対して責任感が生まれてきます。

③正しい考え方・行動を考えさせ教える


指導=叱る・怒るではなく、『正しい考え方・行動を教える』というイメージを大切に。
生徒が指導に対して納得と理解を促すために、一方的な解決策を提示するのではなく、指導の終末は「どのように行動すべきであったか」「どのように考えれば良かったのか」を考えさせ、なおかつ自分の口で正しい行動・考えをアウトプットさせてください。生徒・教員にとって、今後に生きる生徒指導をしていきましょう。

④初期対応


必ず生徒指導は生起します。その際、生徒指導聞き取りテンプレートを参考にて頂き、丁寧な聞き取りと指導をお願います。
初期対応の質で、その後の動きが大きく変化します。まず動き、・周りと情報を共有して下さい。

⑤指導体制


・密な連絡報告体勢
・線を揃えた生徒指導
・原則複数の聴き取りと指導体制
・全生徒を全教員で見守る意識作り
教員間で『愚痴を言い合える関係作り』と『支え合い』を大切にしていきましょう


⑥チャイム着席


・鳴り始めには着席状態
・鳴り終わりで号令
 チャイム前に教室に入ることで、生徒観察や生問題行動を未然に防げるなどの利点もあります。
キャンペーンに頼るのではく、失敗0が当たり前の刷り込み。教員もチャイムを厳守する

⑦言葉遣い


生徒と教員の線引きは大切です。敬語で話せない生徒がいたら、怒るのではなく、言い換えさせるなど「TPOに応じた正しい話し方」を伝えていきましょう。
また、教員へのため口が暴言に変わり、指導困難を引き起こすことに繋がります。ニックネームや呼び捨ても同様に、〇〇先生と言い替える指導をお願いいたします。

⑧もしかして・気になるを大切に


何か気なることが頭をよぎれば、周りの先生と共有したり、生徒本人へ聴いて下さい。些細なことの発見と気づきが大きな信頼へ繋がることがあります。

⑨学級役員選挙


 偶然や生徒の自主性だけに任せるのではなく、事前のアンケートや話し込み等のシカケを実施しましょう。その際、小学校の人間関係を引きずらせず、節目として一度リセットさせることも大切にして下さい。

⑩生徒指導機能を持つ授業運営


 授業から生徒を育てる意識を持ちましょう

・分かる 楽しい授業(板書・机間巡視)
・繋がりを生むシカケ(ペアワーク等)
・コミュニケーションスキルの育成

⑪勤務時間外の電話報告


 帰宅後やお休み中に、良かれと考え生徒指導の報告をして頂ける先生がいます。
帰宅後に報告を受けても、動くことができるケースは少なく、ジレンマが募ることに繋がります。
緊急な事例でければ、事情を聴き、保護者へ担当教員は、勤務時間外・帰宅しましたので、明日の対応になると説明する。明朝に口頭での連絡報告・メモでの報告にしましょう。
(原則的には、関係諸機関や命に係わる事例は緊急連絡ですので管理職・指導主事へも連絡)

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