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③ありのままの自分を好きでいること

②のつづき。

その当時、カラーセラピーを学んでいた。
色付きのボトルを選んで・・・というやつだ。
前から興味があったし、自分を癒すためだった。

色をただ選ぶだけなのに
その時の自分の気持ちが
その説明とぴたりと当てはまった。
驚いた。
そして癒されていった。
こんな風に自分の気持ちが
言葉になるなんて
初めてだった。

色には人を落ち着かせたり
記憶や無意識に作用する
効果があるらしい。

そのスクールでも、
少しアートを取り扱っていたのと
アートセラピーの体験講座が
開かれるということで
気になったので参加してみた。

これがまぁ見事にはまった。

色鉛筆やクレヨンをつかって
絵を描いて、セラピストと話して。
今まで押し込めていた
感情やらなにやらが
溢れ出して。

アートの世界には、
自分自身が見事に現れていて。

とにかく心が喜んでいた。

これは本格的に学びたいと思って
アートセラピーのスクールを探して
通うようことになった。

そこではユング心理学を
取り入れていたので
心理学も学べて
願ったり叶ったり。

それが2015年~2017年のこと。
30歳くらい。

ここからひたすら
自分に向き合うことになった。

・・・

最初の授業の時に、
「あなたは誰?」
と聞かれて困った。

えぇ?

「あなたは何のために生まれてきましたか」

と聞かれて
まず浮かんだのは
「お母さんを喜ばせるため」
だった。

当時読んでいたブログの影響もあった。
でも親離れできていなかったんだろうな。

自分はどう思うかじゃなくて
先生の中にある答え、
いわば正解を探していたりもして

それを見抜かれて
「僕の中に答えはないんだよ」
と諭されたり。

頭で考える癖がなかなか抜けなかった。

他人にどう思われるかじゃない。
「自分は本当はどうしたいのか」
「自分はどう思うのか」
を常に問われた気がする。

そう。自分軸。

愛されたい、嫌われたくないがゆえに
相手の言動をめちゃくちゃ気にしていた当時。

しんどいのに無理して合わせていた。

そんなことをしなくても
愛されているのにね。

・・・

少しずつ少しずつ、
アートで表現して
自分の気持ちに気づいて、
それを仲間やセラピストに話して
受けとめてもらうということを
繰り返した。

(あなたは)そうなんだね、
そう思うんだね、と
何をどんなふうに話しても
自分がどんな拙い話し方でも
みんな、うんうん、って聴いてくれて
受けとめてくれた。

死ぬほど癒された。

知識もつけた。
とにかく自分がどんな設定をしているか。
好きな人も、嫌いな人も、全部投影。
ユング、アドラー、いろいろ。

ようやく、自分は自分でいいんだって
どんな自分でも愛されるって
少しずつ思えるようになった。

本当に少しずつ。

④につづく。

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