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再び技術の道へ

結局,技術者に戻ることになった。3年ぶりだ。もう技術者に戻ることはないと思っていた。家の近くの会社に応募したら採用してもらえた。このチャンスを活かしてみよう。

ひとまず,家でできることとして,プログラミングのリハビリを始めた。久しぶりすぎて,基本文法もまったく覚えていなかった。忘却力には自信があったが,これほどとは。まあ,概念的なものは覚えているので,具体的な文法を復習するだけだ。コツコツやろう。助かることに,ネット上にはさまざまな問題集があった。しばらくは,これでリハビリしよう。

久々に,技術の勉強をしてみたがと,まるで苦にならなかった。時間はあっという間にすぎた。やっぱり,この道なのか。私には。

技術の道は,時間と金がかかる。一度,技術の沼に足を踏み入れると,知りたいことや深堀りしたいことが,どんどん出てくる。それらを学ぼうと,高い専門書をを買い,時間をかけて読んでいく。勉強しては疑問がわき,もっと勉強する。気づくと,寝食以外は勉強,という状態になる。そうしないと,なかなか前に進めない。仕事をしながらの場合は特に。

そんな技術づけの日々は楽しい。しかし,生活はおろそかになりがちだ。食事はコンビニですませ,喫茶店で一日中勉強し,家には寝に帰るだけ。掃除は月1回すればいいほう。そんな状態なったりする。技術のことばかり考え,目の前の生活には,まるで焦点が合わない。食事,睡眠,家事,人付き合いなどの価値は暴落し,できるだけ短くしたい面倒事という扱いになる。

そして,たまに正気に戻り,生活を見直し,愕然とする。技術ばかりで,生活をないがしろにした自分の愚かさに。

1度目の技術者人生は,こんな感じだった。2度目はどうなるのか。生活を大事にできるのか。

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