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天邪鬼

お に 

こどものころは 
つのなんか はえてなかった
ふさふさの まきげだった
おにごっこして あそんでた   

ひとに いじめられて
だんだん つのが はえてきた
だんだん つめが のびてきた
なくことも わすれてしまった

      谷川俊太郎

自慢じゃないが
オレだって
子供の時があったんだぜ

自慢じゃないが
かわいいと言われていたころも
あったんだぜ
覚えてないけど
たぶん・・・。

最近では
なにかしでかすと
同年代以下の女性に
「か〜わいい〜」
と、茶化されることくらいだ。

いつからかわいいと言われなくなったのだろう
なんて
どうでもいいことを以前考えてみたことがあった。

ま、答えはすぐに出た。

小学校上がる頃からだろう。

入学式で
周りの同級生より頭一つでかかった。
入学時で115cm〜120cmくらいだったかな?
ただ
この頃はまだ肥満ではなかった。

身長も順調に伸び
体重は順調以上に増え
小学校3年生の頃には肥満に突入。

6年の頃には
165cm・85kg
という素晴らしい体躯となり
卒業アルバムに載せられた
遠足時のクラス写真では
副担任の先生と思われたらしい
それを見た親御さんに。。。
「ほう。遠足の時N先生だけでなく副担も来てくれたんだ」
「違うわよ、アナタ。それお友達のさとるくんよ。失礼よ、ちょっと(爆)」
みたいな会話がされていたのだろう、たぶん。。。

あ、うちらの時代は、
子供の友達を親が把握していないなんてあたりまえ
ましてや父親はまったく知らない
そんな時代。

かわいい時代が
そうとう短かっただろな。

身長もひたすら順調に伸び、
中3で180まで到達し
体重は19まで殆ど変わらず
肥満は脱却したが
いよいよごつくなり
ぷらす
いらんことを色々覚え
可愛気すらもなくなり
19でいきなり体重が激減し
59kgまで落ち
大学を卒業して東京へ戻り
劇団に入り
劇団のあった
大久保の街を歩いていると
怪しいやつと
職質をしょっちゅうかけられ
話をしていると
どうもシャブ中だと思われていて
わざとフラついたりして
警官をからかう。
まったく
可愛さとかけ離れた人生だ。

やっぱ
見た目より
問題なのは性格だな。

こいつばかりはいつどこで
何がキッカケで
こんなひねくれて
くどくて
なめて
ずぼらで
天邪鬼な人間になったのかがわからない。 

ツノがのびても
爪が伸びても
あたしゃしょせん
天邪鬼止まりですからぁ〜〜〜😄

あ!
ふさふさの巻毛!
憧れるですよ。
直毛ヨロシク!
バリバリっす!
ずっと。

いまではそうとう根性なくなりましたが
30代までは
髪洗って
乾かさないで寝ようもんなら
朝起きたら
パンクロック状態。
総立ち!
バリバリっす!

え?
じゃ、
オイラは
生まれながらの
天邪鬼?

マジかぁ?

生まれながらの鬼はいない!


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