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無頓着はおしゃれでかっこいい。

同じ考えの人以外は
誰も側に寄せつけなければ
いさかいは無くなるだろう
心にくもりが あるままでも
違う言葉だとか 違うしぐさだとか
違う神を信じているとか
覚えてしまった やり方で
人は人を区別する
だけど友よそれで それで自由になれたかい?
拳を固く握りしめて
何も持たずに 生まれてきたのに

            河島英五


何かにつけ書いているが、本当に、ファッションというものに興味がない、疎い、というか、センスがまったくない。

だから、自分でもしも服を買わなければならない状況に置かれたとしたら、ジーパンにあとは無難ななるべく無地に近いシャツを買うくらいだ。

ストライプだの模様だの、全く何を選んだらいいのかわからないし、色なんていよいよわからない。
白・黒・グレー・紺
これくらいだな。
茶を着こなすほどのセンスはない。
茶を着たら、外すことなく年食って野暮ったくなることができる自信はある。

でも、昔からデパートのレディースのフロアをふらつくのは好きだった。
色とりどり。
形も様々。
模様だのなんだの、とても楽しそうだな。
なんで、ヤローの服はみんな同じ色、同じ形ばっかなんだ?
そんなふうに思っていた、若い頃。

付き合っていた彼女の誕生日のプレゼントなんかに、ひとりで服を買いに行くことになんら恥ずかしさとか引け目とかを感じなかった。
楽しかった。
まだバブル期〜平成に入ったばかりの頃だから、昭和の男はあまりレディースのお店に一人で買い物に行くなんてない頃だった。

でかい、細い(当時はガリガリ)、汚い、頬が痩、眼が落ち窪んで、一見イケナイモノをやっているような風貌のヤローが笑顔で店に入っていくと、たいがい、一瞬引かれていたが、それすらも気にならなかった。

で、店員さんとアレヤコレヤだべりながら(この時はなぜか人見知りがでなかったなぁ、不思議と)、プレゼントする服を決めて、梱包してもらうのだが、忘れてはならないのは、自分にセンスが無いという重大事項。
「で、これ、もしもサイズとか、好みとかがどうも合わなかったりしたら、本人連れてきたら交換していただけますか?」
で、OKの回答を約束いただく。

おかげさまで、服のプレゼントでミスはしなかった、最後の確認が功を奏して!

すべて、後日、当時の彼女さんと店を訪れ、交換して、お気に入りの服を手に入れられたと喜んでいただけたし!

一発OKは無し!皆無!みな交換!

先日書いた「ギャル」の話で、ギャルの自由さと無意味さに惹かれたと書いたが、もしかしたら、40年前にこの言葉を、「ファッションに意味なんかない。好きなもんを着ればいい」って言葉を聞けていたら、もう少しは着るもんを楽しめる人間になれてたかもなぁ、そんなことも思ったんだよね。

面白いもんで、ファッションを気にしないというくせに、ひと目を気にしたり、どう見られているかを気にする。
ダッセ!とか言われるとブチ切れる。
そんなところがあるようだ。

どう見られていようが関係ないね、服なんて着てりゃいいだけのもんだし。とはなれない。

そういえば、漫才の錦鯉の長谷川さんは裸で歩くと捕まるから服を着ている、みたいなことを言っていたけど、オレはそうも成れないんだよなぁ。
あれはあれで凄い。
相方、友人、先輩、後輩から、これ着ときなよと言われたものを、「ありがとう」と言って、似合うも似合わないも関係なく躊躇なく着る、って、そこまでの根性もない。

ある意味、ギャルも長谷川さんも、いい意味で無頓着なのかもしれないな、服にではなくて、ひと目ってやつに。

ひと目が気になって致し方がないって時は、これ服のことではないけど、生活や仕事や考え方や思想で、どこかで普通や常識ってもんを気にしていたり、集団からハミデルことを恐れていたりするときだ。

そんな時って、そういう自分が異様ににダサくて、みっともなくて、恥ずかしい存在に思える。
情けなく感じる。

「つまんねぇ人間に成っちまったなぁ」

って。

俗化、普通、集団化ってのは、どう考えても面白みがない気がする。

どうも肌に合わない。

だからって、はみだせてるかというと。。。そうでもない気もする。。。

だからいまいち面白くないのかなぁ。

ともかく、ファッションはいまさらどうにもなりそうもないし、敢えて努力してまでどうにかしたいかと問われれば、正直、面倒くさいしいいかな、ってなる😅
できれば、錦鯉の長谷川路線に行ければと、あっちに憧れがある。

思考は、もう少しひねくれていきたいなと。

でも敢えて捻くれるのはダサいので、呼吸するように当り前に捻くれられるようになりたいもんだ。

そうすることが実は他者を受け入れることに繋がる気がする。

気がするだけで、根拠もなんもないけどね😝


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