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飲み会で終電を逃して25キロ歩いた話

終電に乗って帰ったはず…

気づいたら最寄り駅から遙か遠くの駅に着いていました。
終電に乗ったのでもちろん折り返しの電車があるわけもなく…

タクシーに乗るかめちゃくちゃ迷ってタクシー代を調べた結果、当たり前ですが1万円を超えていました。

ここで出てくる貧乏魂。
「そうだ、歩けばタダじゃん!」

そして、酔った状態での無謀な「25キロの帰宅の旅」が始まりました。

なぜ歩くという選択肢が出てくるのか?

普段からさほど運動しているわけでもなく、最近はテレワークもあって歩く距離もかなり少ないのですが、1年くらい前に歩くのにはまって毎日10キロ黙々と歩いていた時期がありました。

毎日10キロ歩き始めた頃、最初はきつかったのですが1週間もすると慣れるもので以外と10キロも楽にこなせるようになっていました。

その記憶もあって、「+15キロ…いける!」と駅の前で謎の自信に満ちあふれて歩き出しました

そして、この慢心が後々の悲劇を生むことになります

5キロくらいで飽きてきた

夜の暗い中、景色の変わらない線路沿いをひたすら5キロくらい歩いていると飽きてきました

5キロ程度だとまだ疲れないですし、何より少しずつ酔いが覚めてきて「夜中に何やってるんだろう」と我に返っちゃうんですよね。

以前10キロ歩くときはイヤホンで音楽を聴きながら歩いていたので気を紛らわすことができたのですが、その日は運悪くイヤホンを持ち合わせていませんでした。

「まだ20キロもある…」と挫折しそうになった時に最初のお助けスポットに出会いました。


深夜に輝く希望の光 コンビニ

「せめて音楽を聴ければ」と思い彷徨っていたらついにコンビニを発見!
光に誘われる虫のごとくコンビニに吸い込まれていきました。

狙っているのはもちろんイヤホン。
当時はイヤホンジャック付きのスマホを使っていたので、コンビニでも比較的安くイヤホンを購入できました。

そうはいっても千円は超えるので普段だったら買わないのですが、「まあタクシー代で1万円浮いてるし安い安い!」と謎の思考で即購入。

やっと音楽を聴きながら歩ける!
このコンビニでモチベーションがぐぐっと上がりました!

ただ、このモチベーションが悲劇の扉を開くことになります


最初で最後のセーブポイント ファミレス


10キロ地点くらいにたどり着いた頃、イヤホンを手に入れた私の気分は絶好調!

曲に合わせて歌いたい気持ちを抑え、口パクをしながら人気のない夜道をひたすら歩いていました。

そんな時遭遇したのが、なんと24時間営業のファミレス!

まるで砂漠にあるオアシスのように輝いて見えました。
ただ、音楽という娯楽を手に入れテンションが上がっている私は再び過ちを犯すのです。

「ここまで歩いたのなら家まで歩こう。あと15キロだし。」

酔っている時や興奮している時は正常な判断ができないと思いますが、この時の私はまさに無敵状態!正常な判断なんてできるはずもなく、絶対入った方がいいオアシス(ファミレス)を横目に再び張り切って歩き出しました

誤算に気づいた15キロ地点

テンションが高かったファミレスを過ぎて約1時間後、足に異変を感じ出しました。
右足がとにかく痛かったのです。

それもそのはず、その日は運悪く革靴を履いていました。

以前10キロ歩いていたときはランニングシューズを履いていたので、今回は酔った状態&ウォーキングに向かない靴という最悪のコンディション&格好で普段歩かない25キロもの距離にチャレンジしようとしていたんです。

書いている今でも「アホだな~自分」と思います。笑

そんな訳で右足をかばいながら、残り10キロの道のりを歩み出しました。


始発が迫ってきた5キロ地点

歩き始める前になぜ気づかなかったのか…

人が25キロを歩くとなると相当な時間がかかります。
大体1時間で4キロなので、25キロとなると6時間。

そう、終電を逃して歩き出したら始発が出る時間になっても家にたどり着いていないんですよね。

本当に酔っているときに重要な判断をするのはだめだなと思います。

さて、5キロ地点に迫った頃、空はだんだん明るくなってきており、始発までも1時間を切っていました。

「ここまで歩いて電車に乗ってたまるか!」
そんな謎の対抗心を胸に痛い足を我慢しながら5キロを歩きだしました。


諦めた2キロ地点

さて、2キロ地点にさしかかった頃、右足の痛みは引いていました。
そして、代わりに左足に相当なダメージを負っていました。

30歳になって気づくことではないですが、人間バランスよく歩くのが大事だとこの時痛感。笑

そして、家まで歩くと誓った心をへし折る音が…
そう、始発が走り出したのです。

「23キロも歩いて後2キロ…ここで電車に乗ったら負けだ…」
と思ったのですが、5時間歩いた頃には酔いは覚め、もはや気力は残っていませんでした。

そして、25キロの戦いは終わり、残り2キロは電車(2~3分程度)に乗り、無事に家に着きました。
電車って本当に偉大ですね。


後日談

この時左足を相当痛めだのですが、ここから2週間程度ひざが痛くて階段の上り下りがおぼつかなくなってしまいました。

飲み会で終電を逃したら大人しく朝まで時間を潰せる場所で休むのが一番ですね!

次は間違っても25キロを歩くなんて事はしません!


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