Por Una Cabeza(首の差で)
前回はフラメンコのタンゴとアルゼンチンタンゴのコラボレーションのポップス曲を紹介いたしましたが、今回はアルゼンチンタンゴのフラメンコカヴァーの曲を紹介いたします。微妙な違いですよね(笑)
今回紹介するのはディエゴ・エル・シガーラです。
シガーラはフラメンコの歌い手で、フラメンコを好きな人はほとんどの方が知っています。
もともとジャズテイストは取り入れていましたが、ある時からキューバのボレロ、サルサ 、アルゼンチンのフォルクローレ、タンゴ、メキシコの曲などのカヴァーアルバムを次々に出されています。
フラメンコアレンジというより、歌を自分のものにして歌ったらフラメンコになってしまったというのが正しいのかもしれません。
その中から1曲有名な曲を紹介します。
タイトルを聞いただけででメロディーが浮かんでくる方もいらっしゃるかもしれませんが、アルゼンチンタンゴの名曲です。
"Por Una Cabeza(首の差で)"
最初はアルゼンチン寄りのジャズテイストの4拍子で歌っていますが、途中からフラメンコモードに突入し、タンゴではなく軽快なブレリアに変わります。演奏も素晴らしいですね!
(Diego "El Cigala" / Contrabajo:Yelsy Heredia / Piano:Jaime Calabuch / Percusión:Isidro Suarez / Guitarra:Diego Garcia / Guitarra:Dan Ben Lior)
こちらはアルゼンチンの著名な曲をカヴァーしたアルバムで、2013年のラテングラミー賞を受賞されています。
アルバムの装丁がこんな感じとお知らせするためにアルバムリンクは紹介しておきますが、日本のSpotifyでは残念ながら現在聞けないようです。
"Por Una Cabeza"はこちらの8曲目に収録されています。
この曲はフィギュアスケートや社交ダンスでも使われている曲ですので、もしかしたらインストルメンタルで聴き慣れている方が多いかもしれませんね。
原曲はカルロス・ガルデール
アルゼンチンでは知らない人はいないと言われる歌手・俳優で
ほかにも数々の名曲を残しています。
このシーンは歌そのものですね。
日本語タイトルの「首の差」というのは
競馬のゴールの時に頭ひとつ分で負けてしまったという状況と
気まぐれな恋の相手への気持ちを重ね合わせているようです。
アルバムはこちらがカルロス・ガルデールの歌の入ったバージョンです。
では、今日も素敵な一日を!
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