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鉛添加による超伝導特性向上を量子ビームで特定 甲南大学ら研究グループ

甲南大学理工学部物理学科の山﨑篤志教授らの研究グループが、日本大学、大阪公立大学、高輝度光科学研究センター、大阪大学、摂南大学、理化学研究所、立命館大学、東京理科大学などと共同で行った研究により、超伝導材料の性能向上の鍵となる鉛添加のメカニズムが量子ビームによって解明されました。

研究では、層状硫化ビスマス化合物に微量の鉛を添加することで超伝導特性が向上することが明らかにされました。これまで鉛を添加することで超伝導体が形成されることは知られていましたが、そのメカニズムは不明でした。この研究により、鉛添加した超伝導体は高圧で作製されたものと類似した特性を示すことが明らかになりました。

量子ビームを用いた実験により、鉛添加によって超伝導体が低温で高圧の状態に近づくことが観測されました。これにより、鉛添加による超伝導性能の向上メカニズムが解明され、大気圧で簡便に高品質な超伝導体が合成できる可能性が示唆されました。

今後の研究で、より効率的な超伝導材料の開発につながることが期待されます。

詳細内容は、甲南大学が提供する元記事を参照してください。

【引用元】

https://www.konan-u.ac.jp/news/wp/wp-content/uploads/2024/01/public-relations-department-limited/6c513e0bd78805a4ef6a450d72f1968f.pdf

【読み上げ】
VOICEVOX 四国めたん/No.7


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