渡辺 優さん「ラメルノエリキサ」

 2015第28回小説すばる新人賞受賞作です。

 高校生の小峰りなは小さい頃から復讐気質。
ある事件の被害者となり、犯人が残した「ラメルノエリキサ」という言葉を元に犯人を探すことになります。

 設定が独特でいろんな人を疑ってしまう推理小説風の作品ですが、主軸は「心の闇」部分を描いているような気がしました。
 
 非現実的な設定にあって、病んだ心を深掘りしないところが現実的な感じがし、破滅一歩手前あたりで戻ってこられる「心の闇」作品を他にも読んでみようと「自由なサメと人間たちの夢」、「アヤとあや」などポチポチ押してしまいました。

「ラメルノエリキサ」渡辺 優/集英社

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