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パーパスは誰かのためではなく、自分のために


パーパスの重要性が高まっているのはなぜか?

昨今、企業においてパーパスの重要性が高まっています。この流れは、やはり先行きの見えない時代に入り、働く環境の変化に対応するために、会社や上司の判断を待つ前に個人の決断、精度の高さ、意思が求められるようになってきていると言えるのではないでしょうか。

これらの判断をするためには、一人ひとりが企業のパーパスを理解し、それと共に自らのパーパスを明らかにしておく必要があるのです。

パーパスがなぜ重要なのか、それは、物事を決定する上での選択の重要な判断軸になるからです。ただ、パーパスを考えたことがある人はまだまだ多くありません。

なぜなら、これまでの組織の中での働き方は、私が長く携わってきたものづくり現場において、多くの人はシステム開発や生産の中でも、全体の中での一部を担当していればよかったからです。

また、制度も働き方もシンプルで、迷う必要がなく、もし仕事で問題が発生したとしても、目の前の事象を捉え、その原因を追求し、解決していけば問題ありません。

そこに解決するための判断軸は必要だったとしても、自らのパーパスは、ほとんど必要ないのです。

また、業務もそこまで複雑ではなく、上司もあなたの業務を把握し、対応することができていました。しかし、最近では、あなたの上司が業務の全てを把握することは相当難しくなっています

なぜなら、業務の専門性や、顧客の多様化、さらには顧客の要望にスピーディに応える必要も高まっていると思います。上司に全ての判断を委ねることは難しくなっていると同時に個人の責任の範囲が広がっているとも言えるのではないでしょうか?

社会構造の変化からパーパスが注目されるようになっている

さらに昨今では、企業や社会において様々な取り組みが行われています。例えば、働き方改革、リモートワークの導入、ウェルビーイングの推進、男性の育児参画、リスキリング、SDGsを視点にした企業活動など。

これは良い意味では、個人の自由な選択を後押しするものです。一方で、一人ひとりに選択肢を多く持たせることでもあり、決断の機会が増えることでもあります。

ということは、これまでとは違い、一人ひとりがその選択肢を自分の意思を持って決めなければならない機会が増えているのです。

これらのことを踏まえると、働く環境、社会の考え方が変わったということであり、パーパスの必要性が高まるのは必然のことだと思います。

誰かのためではない、自分のためにつくることの価値

このパーパスを明らかにすることは、企業のためでもあります。しかし、それ以上に私は、この先行きの見えない時代、働く環境の変化に対応するためには、会社のためではなく、自分自身のために必須になります。

これまで会社が主導する世界から、あなたが人生の舵を自分で握り、会社組織と対応に歩む時代へ、これからさらに変化していくと思います。それは、具体的に会社と対等に交渉する力や組織の中で、自分がやりたいことも両立する力が求められています。

両立する力の源になるのが、パーパスになります。言葉を変えれば、あなたの志、想い・願いと言い換えることができます。そして、それらを支える価値観を軸にした行動、その重要せがより高まっているのだと思います。

この時に忘れてはならない心構えがあります。

“会社や上司から言われたからつくる”

ではなく

“自分のためにつくる”

ことを大事にしてください。

パーパスを言葉にすることは、知識を学ぶプログラムとは違います。なぜなら、答えは外にはないからです。自分の中にあると向き合わなければなりません。それは楽なことではないかもしれません。

自分がこれまで体験してきたことから言葉にしていくことは簡単ではありません。だからこそ、他者の力を借りることが大切なのです。

ただ、それらのプロセスを通して手に入れたパーパスの恩恵を、あなた自身が長い時間をかけて受け取ることができるのです。

  • 選択に迷う時間が半分になる

  • 仕事に取り組む意義が変わる

  • 苦しかった毎日の見え方が変わる

  • 毎日起きるのが楽しくなる

自分のためにつくることが最大の価値になるのです。

パーパスとMY COMPASS【人生の羅針盤】との違い

私もこれらの重要性に気づいたのは、今から5年前の2019年12月です。

サイモン・シネックの“Whyから始めよ”という本に出会ったことがきっかけです。

私のクライアントから、こんな本があるのだけど、このサイモンが言っている

“Whyを見つけることができないか?”

そんな問いかけがスタートです。

サイモンシネックの考え方は、TEDで一躍有名になり現在では累計6000万回、全世界で再生されています。そのスピーチはこちら
優れたリーダーはどうやって行動を促すか”

“人々はあなたのWHAT(していること)を買うのではない。あなたがそれをしているWHY(理由)を買うのだ”

インスパイア型リーダーはここが違う”Whyから始めよ!”(著)サイモン・シネック

この考え方に出会い、私は一人ひとりのなぜを言葉にすることの重要性を感じ、多くのクライアント共に取り組んできました。最初の頃は、1対1で8時間近くかけて言葉にしてきました。

2021年3月からは、このパーパスにあたるMY COMPASS【人生の羅針盤】を仲間とのカカワリを通じて、自分がイキイキした状態を定義し、その時に価値観に基づきしている行動を自分の言葉で定義するプログラム。

FIND YOUR COMPASSをこれまで14回、60名の方に提供してきました。

プログラムの詳細はこちら

パーパスは、なぜのその事業や仕事をWHY(なぜ)しているのか答えであり、サイモンが言っていることとかなり似ています。しかし、私たちが提供するプログラムで明らかにするMY COMPASS【人生の羅針盤】が大きく違うのは、そのWHYを実現するためにあなたがこれまでどんな行動をとってきたのか、あなただけのうまくいったパターンを言葉にしていくことが大きな違いです。

私のコンパスを紹介します。

MY COMPASS【人生の羅針盤】※写真は、5月の残雪機の富士山頂からの景色です。

これからの厳しい変化の時代を生き抜くための世界に一つだけのあなただけの勝利の方程式と言えるものかもしれません。

今回、昨年12月に開催した。そのときの様子を交えながら、仕事の場面において、M Y COMPASS【人生の羅針盤】を持つ意義、またその言葉を見つけるプロセスで大切にしていることをお伝えしていきます。

ぜひ楽しみにしていてください。

今後の開催予定はこちら


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