ソールライター展に行ってきた
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/
2017年の展示と比べると2020年はソールライターのよりパーソナルな部分を深掘りした内容だった。パートナー、妹、彼の家の中、など被写体として背景にストーリーを感じさせるものが以前より多かった。
色彩、特に構図、被写体の写し方がほかの写真家とは異才を放っていて、当時ジャーナリズム、商業的要素が強い写真業界の中で、絵画、美を感じることができる少ない写真家だったんだろうなと思う。
今回特に良いと思ったところは、スライドショーエリア。3面で5秒起きごとにソールライターの写真とソールライターに関連する写真が巨大なスクリーンに流れていたのだが、画面が変わるごとに流れる音が本当にナイスアシストだった。
ソールライターの作品はこれぐらい大きく見ることでもっと美を感じられるものなんだと。
総じてよい展示会であり、1人の写真家に焦点をちゃんと当てていて個性を引き出していた。
今回の展示を見て、抽象表現主義の作品達とともにソールライターの大きくプリントした作品が並ぶ展示会があったらいいのになぁと思った。ソールライターの構図と色づかいはなんとなくマーク•ロスコを彷彿させる。同時代を生きたアーティストだからなのかもしれないが、思考性は近い気がする。面白い展示会になりそう。いつかやらないかなぁ。
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