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才能は高性能エンジン? #012「強みを活かすというご自愛の形」 〜タイニーのご自愛タイムズ〜

タイニーのご自愛タイムズはご自愛について語り合う場です。ともこ&あこや、様々なゲストと共にそれぞれの日常を紐解き、「ご自愛」について探求していきます。

今回のテーマは「強みを活かすというご自愛の形

本日のゲストは、Gallup認定ストレングスコーチでありtwo edge 合同会社ファウンダーの中村勇気(なかむら ゆうき)さんです。個のリーダーシップ開発を追求し、強みを活かしあう組織づくりに取り組む勇気さんは「ご自愛」をどう捉えているのでしょうか?

■ストレングスファインダー®は、アメリカのギャラップ社が開発した、人の「強みの元=才能」を見つけ出すツールで、Webサイト上で177個の質問に答えていくものです。



強みを活かした方がコスパがいい

ともこ:普段から人の強みや才能にフォーカスして活動しているゆうきさんは、ご自愛をどのように捉えていますか?

ゆうき:今まではメールとかで「ご自愛くださいませ」って使うくらいでしたね…

ともこ:私もそうだったんですけど、今のところタイニーではご自愛を「自分のニーズをちゃんと満たしている状態」と定義しています。自分の心や体の声を聞いて、心のコップの水をちゃんと満たしていくこと。そうすれば、自分や他者に対して自然と優しくなれるんじゃないかなって。

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ゆうき:僕が研究しているのは、人の強みや能力。「ご自愛×強み」という捉え方をしてみると、強みってけっこう面白いんですよ。その人の「強み」は、その人にとっての大きなアウトプットになるんです。
例えば、ともこさんはストレングスファインダーの「共感性」の資質が強いですよね。だから、本人が意識してもしなくても、人の感情に気づ付いて何かしらの働きかけができると思うんです。強みがあるからこそ、当たり前にできてしまうんです。

ともこ:なるほど、、、

ゆうき:ともこさんを車だと考えた時に、強みが発揮されている状態は燃費がいいんですよ。共感性という資質は自分にとって最適なエンジンなので、ガソリンをほとんど使わずに動力を出すことができます。
自分の才能や強みを使えていると、少量のエネルギーで最大のアウトプットが出やすいともいえますね。あと、「強み」が発揮されているとアウトプットをだすためのエネルギーが充電されていくんです。無限にガソリンが充電されて無限にいいアウトプットが生み続けられるので、かなりご自愛しやすくなりますよね。

ともこ:不必要に自己否定をしたり、「こうあらねばならぬ」に引っ張られていても、「私の強みがこうだから」というエネルギーで車輪が回っていればアウトプットも出すことができるってことですね。結果として自己評価も「うん、自分OK!」と思えるから、ご自愛のいいサイクルが回っていくイメージですか?

ゆうき:その通りです。

強みにも弱点がある?!大事なのはそれを操るテクニック

ともこ:とはいえ「強みを生かす」ことは難しいと思う事もあるんです。私たちのチームに対して、ゆうきさんにストレングスを使った組織コーチングをしてもらったことがあるんですけど、実際に強みを活かしたチームを作るのって難しいんですよね、、、私の場合は共感性が高いので、メンバーの感じていることをキャッチしすぎることで、意思決定を難しくしてしまう場面が何度もありました。

ゆうき:強みにも弱点はあって、持っている力が強すぎるからこそ扱うのが難しい
エンジンが高性能すぎて、F1のエンジンでいきなり公道を走るようなものですね。

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ゆうき:そこでポイントになるのは、まず「自分のエンジン=自分の才能が何か」を知ること。そして、その車を操るテクニックがあること。操る力は思考と感情とも言えますね。
思考は、車でいうとハンドル。感情がアクセルとブレーキとイメージしてもらえるとわかりやすいかと思います。

ともこ:なるほど。

ゆうき:時には感情を爆発させてアクセルべた踏みで、直線を80kmとかで走るときがあってもいい。でも交差点や人通りの多いところでは事故になるから、ときには感情のブレーキを踏んで抑えることも必要になります。感情というアクセルとブレーキのバランスがとれないと、車もうまく操れないですよね。
これらを総じて「実行機能」といったりもします。
自分の思考と感情のドライビングテクニックを高めていないと、高性能エンジンを操れずに事故りますよね。「車体が傷ついていること」は「自分が傷ついていること」にもなります。強みをうまく扱えないことによって、時には自分を傷つけてしまう可能性があるんです。

ともこ:まず自分の特性や強みを認知して、それを使いこなすためにその特性について知り「自分の強みをどう活かすか」を考える。そして「自分の感情がどう動いているか」を観察しながらある程度コントロールできるようになってくると、強みや才能を活かしてご自愛しながら生きていけるのかな。

ゆうき:そうそう。段階があるんですよね
教習所で教わったテクニックだけあれば公道で上手く走れるかというと、そうじゃない。慣れもあるし、砂利道を走るときのテクニックはまた別だったりもする。そういうことを自分で調整できるか、工夫できるかも問われますね。
「才能が何か」ということにはみんなアンテナが立ちやすいんですけど「それをどう使うか」にフォーカスがいかいないことがあると思うんです。
セットでないと、強みを活かしたご自愛にはなっていきにくいんですよね。
ポルシェを買ったけどドライブテクニックがない人がたくさんいて、宝の持ち腐れになってしまっているなと。

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ともこ:道のりは長そうだなー(笑)
「ご自愛」という言葉を使ってムーブメントを広めていこうと思っているんですけど、「ご自愛」という言葉に「非日常の癒し」のようなイメージを持たれている方が多いと感じています。普段めっちゃ頑張ってるけど、温泉旅行に行って気晴らしするみたいに。
でも、私は24時間ご自愛して生きてられたら最高じゃないか?と思っているんです。自分の強みや願いの歯車がはまって回っている状態で生きられたら、仕事をすることがご自愛につながると思うんです。ポジティブなサイクルを生み出したいと思っているんですよね。
「そんなに頑張らなくていいよ〜」というご自愛も時には必要だと思うけど、自分のエンジンやアクセルを使いこなすというちょっと高度なご自愛を目指していきたいです。
私は10年くらい前に会社でストレングスファインダーを受けたんですけど、それまでは自分の繊細さをあまり良くないものだと思ってた。でも「これが私の強みってことでいいんですね」という新しい感覚があったな〜。

このテーマは永遠に喋れてしまいますね。
後半は自分の特徴をどう強みと捉え使いこなしていくかのヒントをお話いただきたいと思います。
ありがとうございました!

自分の「弱み」だと思っていたことが、実は「強み」かもしれないという発見!
見えていた世界がガラッと変わりそうです。後半もお楽しみに!

▼こちらの内容は、タイニーのご自愛ラジオに収録されています。通勤時間や、料理をしながらなど、スキマ時間にぜひ聴いてみてくださいね。


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