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『もっと「楽しい」を循環させたい! 』わたしたちのご自愛図鑑 vol.2 - よだ えりこ -

わたしたちは、対話を通じて「ご自愛」を探求するイベントである「ご自愛カフェ」を開催しています。
そして、参加していただいたみなさまと一緒に「ダイニング」というコミュニティを作り、育てています。
「わたしたちのご自愛図鑑」では、ダイニングに参加するメンバーの方々をご紹介していきます。職業も生き方も人それぞれ。ご自愛も人それぞれ。
さまざまなご自愛の形を、どうぞご覧ください!


音楽と総務。スウィングしながらバランスを見つける

−− まずは、自己紹介をお願いします。

えりこ:よだえりこです。設計事務所で総務をしています。仕事以外では、選曲活動やナレーションをしたり、歌を歌ったりしています。
今の仕事に就いて5年くらいになるかな。総務は会社の中でお母さんみたいなポジションだな〜と思っているよ。目立たないんだけど、ずっとその場所にいて、「必要なことあるかな?」「体調大丈夫かな?」と気にかけたり。それまで仕事に対して思っていた「成長」や「達成」のイメージとはちょっと違っているなって。

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−− えりこさんは「ご自愛おんがく部」の副部長(DJヨーダ)として活動してくれていますが、以前は音楽にまつわる仕事をしていたんですよね?

えりこ:そうなの。ファッションショーのBGMを選ぶ仕事や、そこから派生して化粧品業界や車の発表会とかの選曲もしていたよ。
大学時代はファッションの勉強をしていて、その頃にバンドもしていたの。音楽とファッションが好きで、どちらも重なっているような仕事がしたいと思っていたから、まさにやりたい仕事だと思ったんだ。

普通は音楽とファッションは別々に扱われているんだけど、わたしは近いものだと思っていてね。例えば、レディー・ガガのようにあたらしいアーティストが現れた時に、音楽だけじゃなく、ファッションやビジュアルもあたらしいはずなんだよね。音楽とファッションがセットになっていると、より魅力的になるなって感じていたし、自分自身も「そういう存在になりたい」という憧れもあったんだと思うの。
音楽とファッションが合体して、今まで見たことのないあたらしいものが生まれることがとっても好き。目新しさに限らず、ジェーン・バーキンみたいに時代が流れても輝いているものに惹かれるのかも。

−− いつから音楽とファッションの組み合わせに惹かれていたんですか?

えりこ:大学でファッションを学んでいる時に、「結局音楽が一番かっこいいな」と思った時があって。当時はダンスも好きだったんだけど、先に音楽があって、ダンスやファッションはその次にあるものだと感じていたかな。お店で流れているBGMみたいに、音楽は聴く人が意識していなくても影響を与えられるものだしね。
でも、音楽だけではそこまで夢中にならなかったのかもしれない。ファッションと音楽が一緒になることで楽しい気持ちがより膨らむから、そういう仕事がしたいと思っていたよ。
もしわたしが職人気質だったら、ファッションか音楽のどちらか一方の道に行ったかもしれない。でも、わたしは1本に絞ると煮詰まってしまう感覚があるから、2つのものがある方が気軽にいられるのかも。掛け合わせることが好きなんだよね。

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−− 音楽の仕事をしていたところから、どうして設計事務所の総務のお仕事に転職したんですか?

えりこ:音楽の仕事は、会社とはいえ基盤がしっかりしているわけではなかったから、持続できない気持ちになっちゃって。好きだけど、このまま続けていけるのかなって。好きなことを経験する中で、それを支えるためには「好き」以外のことも必要みたい。
自立したい気持ちや他の会社を見てみたい気持ちもあって、一度音楽の仕事を離れてみて、人生について考えてみようと思って今の会社に入りました。
実家が自営業で設計図を扱うような仕事をしていたこともあって、設計図のある環境が身近だったの。おばあちゃんが経理をしていたんだけど、そういう役割の人が会社の中では大事だというのを子どもの頃から感じていて。私の場合は体も弱いし、総務の仕事をしてみようかなって。それまで音楽の仕事をしていたことでクリエイターの気持ちが理解できると思っていて、デザイナーさんと一緒に働くことがイメージできたから。
音楽の仕事を選んだ時は「好き」「やりたい」という動機だったけど、転職した時の動機は「やってみたい」という好奇心よりは、今までの会社に居続けることが不安だったり、「恐れ」みたいな部分があったかな。違う動機でそれぞれの仕事を選んだから、今でも自分の仕事観が揺れるときもあるよ。

自分の「楽しい」が誰かの「楽しい」になったら最高!

−− えりこさんは今の会社で「よだ新聞」を作っているそうですが、どういうものですか?

えりこ:デザイナーさんたちは個々で仕事をしているから、あまり交わることがないんだよね。でも、それぞれ個性があるし、持っている情報は豊かなのにそれを交換し合わないのがもったいないなって。
みんなが持っているものを交換した方が会社のためにもなりそうだと思って、社長に提案してみたの。そうしたら「デザイナーさんたちも忙しいし、よだちゃんが何かやってみたら?」って。
「よだ新聞」では、会社で取っている新聞をカテゴリー別にスクラップして社内で共有しているんだけど、やっているうちにどんどん自分の「楽しい」を循環させたくなっちゃって。今では自分でコメントを入れたり、イラストを書き込んだりしているよ。

−− 楽しいの循環、いいですね!

えりこ:よだ新聞の他にも、「楽しい」を循環させることがテーマになっているかも。
音楽の仕事をしていた時に、男性と女性では音楽の聴き方が違うなって思っていたんだよね。男性はディグる(掘る:音楽を探す)ことや、レアなものが好きだし、勉強熱心な人が多いと思う。そういう男性に会った時に、自分とは違う音楽の選曲の仕方を知ることができたし、選曲する時により相手に伝えやすくなる。知識にしばられてない?と思うこともあるんだけど(笑)、尊敬するなって。
一方で、女性の場合は「聴いていて気持ちいい」や「なんかいい」というように、より感覚的に聞いている人が多いんじゃないかな。曲の背景を勉強したりする人はあまりいないと思っていて、そんな女性に対して「わたしが(音楽を)探すから」っていう気持ちがある。
プレイリストを選曲する時も女性を意識していて、わたしが「こんな音楽もあるんだよ」と見つけたものを楽しんでもらえたらうれしいな。

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−− えりこさんは、「ご自愛」をどういうものだと思っていますか?

えりこ:呼吸しやすい毎日、かな。わくわくしている時は呼吸しやすいかも。
逆に、余分な力が入っている時は呼吸がしにくいと感じているな。緊張することは悪いことではないけど、自分の言いたいことが言えなかったり、先回りして心配しちゃったりしている時は「力んでるな」と感じるよ。
わたしが癒される時って、自分が楽しい時かもしれない。「楽しいな」と感じられる時がご自愛になっているのかも。
自分の中から「楽しいな〜」「これいいな〜」ということが出てきた時に、自分1人でも楽しいんだけど、誰かと分かち合えたときにもっと「楽しいホルモン」が分泌される感じがする。

−− 誰かと共有することで、「楽しい」の循環が大きくなるんですね。

えりこ:そういうことをずっとやっていきたい!ハムスターの車輪みたいに、楽しいをぐるぐる回していきたいな。

ダイニングで「わたしのご自愛」を満たして、次の一歩へ!

−− えりこさんにとって、ダイニングはどういう場所ですか?

えりこ:ダイニングやご自愛カフェを通して知り合った方って、不思議と家族的になれると感じているんだよね。ダイニングではみんなが「ご自愛」を囲んで話すからなのか、終わった後も不思議と仲良くなれるというか…
天野さん(ご自愛おんがく部・部長)とも家族的な感じで出会っているから、掘り下げて深い話ができるんだと思っていて。もし音楽だけを通して出会っていたら、違う感じになっていたかもしれない。でも本当の家族ではないから、ほどよい距離感があるのがちょうどいいと感じているよ。
ご自愛カフェでは「話を最後まで聞く」「ぐちゃぐちゃでもOK」ということを大事にしているから、そういう場で出会ったことが安心して本音を話せる土台になっているのかも
ダイニングに参加して、どんどん「好きだな」と思う人が増えていく循環ができた気がする。

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タイニーでは「母性」を大切にしていると思うんだけど、最近自分自身が引越しをして「母性」の大事さをひしひしと感じたよ。どんなライフステージでも自分1人ではできないことがけっこうあって、お母さんって必要だよな〜って。でもそれはなかなか叶わないから、タイニーの取り組みは希望があるのかも。
よだ新聞を作ることで、世の中にある子育てとかの課題に触れて、母性の大切さをより感じるようになったよ。

−− これからダイニングでしてみたいことはありますか?

えりこ:そうだな〜…ずっとオンラインで会っていたから、リアルで会いたいかな。
この前はじめて天野部長とリアルで対面したんだけど、こんな(うれしい)気持ちになるんだなって体感した。タイニーのお店があった場所で、みんなで集まれたら最高だと思う。
ご自愛カフェで、ダイニングのメンバーが日替わり店長をするのも楽しそう。
あと、これまで出てきたご自愛ワードを印刷したTシャツが作りたい(笑)。
ダイニングはいいパワーが溢れている場だから、フェスとか文化祭とか…祭がやりたいです!

−− えりこさん自身が挑戦したいことはありますか?

えりこ:ホームパーティがやってみたい!この間友達にご飯を作ってあげたんだけど、人に自分の料理をふるまうことって、すごく人と繋がっている感じがするんだなって。
あとは、マナティと一緒に泳ぐのが夢なの。マナティは天敵がいなくて、人に対しても警戒心がないんだって。わたしにとってマナティはやさしさや穏やかさの象徴なんだよね。
コロナ中に友達と音楽の制作をしていたから、それを人と共有できるような形にしていきたいし…

−− やりたいことがどんどん出てきますね!

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それから、仕事をもっと「楽しい」の循環にしていきたい。人に喜んでもらって、役に立って、お金をもらう。最初に「好き」「わくわく」という動機で音楽を仕事にしてみて、次に別の動機(不安や恐れ)で転職してみて、自分の中であっちとこっちを経験してきたの。30代後半は、両方を掛け合わせた部分をやっていきたいです。もっと「楽しい」が循環するように、自分の動機をバージョンアップさせていきたいな。

今は変化が怖いなっていう気持ちもあるし、「わたしなんて何もできないです」っていう気持ちもある。でも、ダイニングで好きな人たちと近くにいることができて、「楽しい」を循環させる感覚を体験できたの。
「わたしのご自愛」が満たされている感じがするから、次の一歩を踏み出したいです!

−− えりこさんがこれからどんな形で「楽しい」を循環させていくのか、楽しみです。ありがとうございました!

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■今回登場していただいたえりこさんは、「ご自愛おんがく部」の副部長(DJヨーダ)としてダイニングコミュニティの中でおすすめの曲をご紹介してくれています。
▽えりこさんが選曲するプレイリストはこちら

■こちらもぜひご覧ください!
▽わたしたちのご自愛図鑑 vol.1 - 天野 光太郎 -



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