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くだらなくて楽しい日常にするために私は魔法使いになりたい

母の物忘れにちゃんとした診断がやっと…やっとつきました。

診断が出れば、きちんとした対応ができるから。
そう言い聞かせてポジティブにいた私も、母の症状が悪化して間違いなく認知症だと思っていた。

これまでの医師は「認知症の手前くらいかなあ…認知症とも限らないけどね。様子見でいいと思う」と何度も言った。
悔しい。もっと早く動いていればよかった。

母の悲しみに打ちひしがれる姿に自分まで
悲しくなる気質が、今回ばかりはつらかった。

今回デロドロに落ち込んでいるので、合わないと感じたらリターンをお願いします。

見出しはこんな感じ。

レビー小体型認知症とは

以下、引用。

レビー小体型認知症とは、「レビー小体」と呼ばれる変性したたんぱく質が脳に溜まることで引き起こされる認知症のこと。日本ではアルツハイマー型認知症についで、2番目に多い症状です。レビー小体型認知症は、アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症とともに、「3大認知症」といわれています。

LIFULL 介護

初期の状態では検査をしても結果につながりにくく、誤診されやすいと言うこの認知症。
まさにこの誤診を誤診だと気付かずに、私と父はしばらく様子を見てしまった結果、悪化してしまった。

パーキンソンなどの症状は見られないものの、ちらほら該当する症状はあることから中程度の進行度だと、今回のクリニックの医師には言われた。

診断が出たときは、ほっとした。
改善の余地がある、まだ大丈夫と。
でもそれは、この日だけだった。

翌日から襲う不安感

もともと人の感情に飲まれやすい気質の私。かつ母に依存され私もまだ完全にその依存か、抜けきれていないことから、不安で物事が冷静に見られなくなってしまった。

迫り来る納期も、ディレクターに相談をして調整。もうこれは一度とことん落ちるしかないと1日棒に振った。

すると、母からLINEが。

ジム、予約したので行ってきます。
すうちゃんがいないと心細いけど、がんばる!

昨日の今日でジムへと向かう母。
落ち込んで、病院の後は食事も喉を通らなかったと言うのに。

父の後押しを受け、医師の後押しを受けたのか。運動は進行を遅くする、という言葉が母の中ではしっかりと記憶されていたのであろう。

素直にすごいと思った。
私はどうやってフォローに回ろうか、父との連携をどうするか考えつつも落ち込んで頭の中がぐるぐるだったのに。

不安なことすら忘れたのだろうか。
どちらにせよ、これまで忘れることに対して不安を叫んでいた母が叫ばなくなってきたことが、私を余計に不安にさせたのだった。

仕事と私生活は割り切らないといけないけど

先に納期を調剤してもらったと書いたが、結果としては納期ギリギリになってしまったとはいえ日付以内に納品した。

現状を報告して、遅れる可能性があることを伝えておいたうえでだが、やはりこちらも迷惑をかけてしまっていると気持ちが良いものではない。

普段ならもう少し気楽に構えていられるのに、今回ばかりはなぜか気楽にはいかなかった。(それぞれの案件、同じ熱量で向かい合っていますのでご心配をなさらずに)

webライターになる前までは勤め先に通う社会人だったので、間違いなく欠勤していた。
だけれど、フリーランスは納期さえ解決できれば自己調整ができる。
この点は本当に良かった(と前にも書いた気がするな)…

母はまだおばあちゃんとしては若い。なんて言っても、長女の私がまだ30前半なのだ。認知症になる確率はあれど低かったはずなのに、という気持ちが止まらない。

今後の仕事の調整も含めて、私は前々からだが介護と育児と主婦とフリーランスの4足の草鞋を履かなくてはならなくなった。これだけ聞くとかっこいい。

フリーレンに救われた

観たいな〜とは思っていて、仕事のスケジュールの合間にと予定していた『送葬のフリーレン』を息子に一緒に観ようと言われ、コーラとポップコーンを用意して映画館を模して鑑賞した。

いやー、フリーレンってびっくりするくらいだらしのないところが…。(そりゃあフェルンも世話をやいてしまうわ)

フリーレンの旅路がすごくくだらなくて楽しそうで魔王を倒しに行くギルドとは思えない回想から、人の気持ちを知るために行く冒険で魅せる『魔法の研究』『薬草調達』『宿でごろごろ』…なんだかたまらなく癒された。

これは良作観ておいて損なし…!

私もあんな風に弟子(子ども)をみながらこの人生という冒険がしたいなと思う。

今は大変だけれど、全てが終わった後に「何も知らない」と泣くことがないような人生にしたいと思った。

それを思うと、あまり言いたくないが息子の「一緒に観よう!」と誘ってくれたタイミングはとても良かったんだなー。

ありがとう。

目の前のことへ向き合う

仕事、慣れない業務にルールに悪戦苦闘しているけど少し慣れてきたし、母のことは紆余屈折あったけど許すことができたからきっと大丈夫だろう。距離だけ守る。

息子に関しては、信じて見守るということをようやくできるようになった。

この数年でだいぶ人間として成長したのではないだろうか。

フリーレンを観ていたら、私も魔法使いになりたい子供の頃の夢が彷彿したけど、魔法のように言葉を扱える人間としてなれたらいいなと、なんか思ったね。

おわり。

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