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天使と悪魔

妹と1年越しに話した。電話で。冷静に落ち着いて、なんて無理だった。やっぱり声を聞いただけで守ってやらないとと感じてしまう庇護欲。いや、親心…もうやめたい。

かくかくしかじか、「お姉ちゃんなんかいなきゃ幸せだったのに」と言われた私は、気にしていないつもりがダメージがひどく、これもまたトラウマになってしまっていた。どれだけトラウマ作りやすいの。トラウマってそんな簡単にできるものなの?

結論として、妹は私に謝ってくれた。悪いと思ったらしい、さすがに。だから何度もアクションを起こしては両親に止められ、我が夫にも止められ…自らは連絡できなかった。会いに行くことすらできなかったという。…まあこられたところで多分会えなかったと思うけど…。

謝られて、妹の娘の声を聞いて、思っていたほどの嫌悪はなかった。でも、怖かった。また利用されるんじゃないかと。都合のいい姉として縛られ続けるのではないかと。

そんなのは望んでない。自立した関係でいられないなら疎遠になってもいいとすら思っていたのだから。

なのに、非を認めた妹に容易く心を許そうとする自分がいる。また同じことの繰り返しだぞ、ダメだ!…そう警報を鳴らす私もいる。

だからだろうか。頭の中がぐちゃっとしていて、ただ疲れてしまって、笑えなくて、気持ち呼吸が苦しい。脈を測ったら120は超えていた。深呼吸を繰り返す。楽にならない。深呼吸のやり方が思い出せない。こんなことってある?

暮れからだめだ。どうにも自分の心を見つめたつもりでもどこか軸がぶれているのか不安定だ。

…涙が止まらない理由も、悲しみに果てがないのも、哲学ではどうして解決できないのだろう。

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