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トリプルワーク

前回の投稿をしてから3ヶ月も経ってしまった。すぐに次の投稿をするつもりだったのに、単純にとても忙しかった。

今日は平日だけれど自分の裁量で仕事ができる日だ(※私はダブルワークをしている)。少しだけ仕事が一段落したら、急にスイッチが切れてしまって、やる気が起きない。仕方なく……いや、以前からずっと書きたいと思っていたnoteを書くことにした。

本業と、副業と、子育て。4月に保育園に預けて仕事に本格復帰してから、この三本立てで息をつく暇もなかった。職場にいるときなど自分がレレレのおじさんになったのかと思うぐらい慌ただしく動いていた。

あまり忙しい忙しいと言うと「忙しい自慢」みたいで嫌だけれど、とにかく忙しかった。一つの仕事で忙しいことは過去にあったが(徹夜とか)、複数の仕事をこなしていると頭・心の切り替えが必要になり、また別の苦労があった。

以前の私は……「子育てをしながら仕事をするのは大変そうだけど、(なんとなく)効率よくできる人間に成長するんだろうな〜」と想像していた。ずいぶん都合の良い話だが、そのような幻想を抱かせるエピソードがチラホラ聞こえた。

今は、この説を全力で否定したい。子育てと仕事の相性は悪い。否、子育て自体が一種の「仕事」なので、単純に忙しくなるだけだった。普通の社会人ならダブルワークになり、ダブルワークをしている人ならトリプルワークになる。

夜の私はたくさん笑って、歌って、踊って、全力で子どもを楽しませている。そう、私は17時に退社し、夜は”子どもキャバクラ”で働く人間になったのだ。

子育てはキャバクラに似ている。少なくとも私にはそう感じられる。

キャバ嬢になるのが苦痛と感じているわけではない。ただ事実として、私は「キャバクラで働く」ぐらいの熱意をこめて子育てをしているし、それなりに疲弊もする。

じゃあキャバクラで働くと私の本業(設計)が効率よくできるようになるか?──というと、当然、ならない。良い影響も多少はあるだろうけれど、単純に使える時間が短くなるだけ、というほうが実感に近い。

さらに、本業が時間内に終わることは稀なのと副業もあるため、子どもが寝た後にまた設計の仕事をする日も多かった。子どもが思うように寝てくれない日だってある。頭と心の切り替えが大変だ。

子どものことは変わらずすごく好きだ。好きというか、「いないなんて考えられない」。夫と出会わなかった人生は想像できるけれど、この子と出会わなかった人生は想像したくないくらい、大切に思っている。今後ももちろん大切に育てたい。

ただ、自分の仕事はやりづらくなった。時間が圧迫され、ゆっくり細部まで検討したり手を動かす時間がなくなり、何かと焦るようになった。最初に書いたようにレレレのおじさん状態で常に気が急いているので、落ち着かない。

正直、もっとゆっくり仕事がしたい。

子どもが小さいうちだけかもしれないし、職種にもよるだろうけれど、仕事と子育ての両立は本質的に難しいことを私はいま痛感している。

子育て支援に関してなにかと話題になる昨今だけれど、取り繕わない現場の声として、正直に書いてみた。

幸いにも、私は子育てに関してネガティブな感情(しんどい、やめたい、子どもの顔を見たくない……など)を抱いたことは一度もない。毎日子どもを「かわいい」と思えている。

また、夫は平均的男性に比べるとかなり積極的に子育てをしているほうだと思う。家事育児をほぼ50:50で分担している。私は当然だと思っていたが、意外と半々じゃない人もいるらしい。その意味では恵まれているのかな。

まぁとにかく忙しくても心が健康なのは良いことなので、心(と体)の不健康を招かないように気をつけたい。

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