🖋毎日1ページのノート習慣｜対話で頭を目覚めさせる

3ヶ月ほど前から始めた習慣があります。「モーニングページ」というものをアレンジして、自分にとって続けやすいスタイルに落ちつきました。

それは「できるだけ毎日、A4ノート1ページ内で、好きなことを好きなだけ書く」です。

「モーニングページ」とは？

少し前から話題になっていたようで、知っている方もいるかもしれません。「モーニングページ」は以下の本に登場するようです（すみません、読んではいない……）。

ずっとやりたかったことを、やりなさい。

この本に書かれているやり方は、

1. 朝起きてすぐ、何かをする前に

2. A4ノート3ページ分（…と私が見た情報には書いてあった）

3. なんでもいいから書いてページを埋める

4. それを毎日続ける

というものだそうです。又聞きなので少し違っていたらごめんなさい。ポイントは「朝起きてすぐ」「大量に」「なんでもいいから書く」「毎日続ける」だそうです。

それぞれの理由は（これまた又聞きですが）、

1. 朝起きてすぐ・・・情報が入らないうちにモヤモヤした思考を吐き出すため

2. 大量に・・・書いているうちに心の表面にはない思考が出てくる

3. なんでもいいから書く・・・体裁を気にせず書くことによって思考が整理される

4. 毎日続ける・・・続けてこそ意味がある！

とのこと。ポイントは「なんでもいいから書く」という点で、そのためにも「絶対に他人に見せてはならない」そうです。他人に見せることを意識し始めると、カッコつけたことを書いてしまいますよね。そうではなく、汚い字でいいからあーだこーだ書きなさい……という話でした。それによって思考がデトックスされ、ポジティブになれたりクリエイティブになれたりする、らしい。書くことが思い浮かばなければ「書くことがない〜」を書き続けてもいいから、とにかく埋めよう、と。

＊こちらのnoteにも詳しく書かれています↓

実際に「モーニングページ」をやってみたら…

私は天邪鬼な性格で、この手の情報（「フランス人は10着しか服をもたない」とか「メモの魔力」とか）をあまり信用できません。以下の投稿にもそんなことを書きました。

でもこの「モーニングページ」は思考の整理ツールが文字であるという点で興味深かったし、家にあるもので手軽にできたので、物は試しと始めてみることに。

初めは、iPad Pro（12.9㌅）＋Good Notes5 の組み合わせでスタート。1日3ページは時間がかかりすぎて無理だと思ったため、1日1ページに変更し、1ヶ月間毎日書きました。それまで朝7時に起きていたのを6時半起きに変え、起きた直後の15分間を「モーニングページ」の時間にしてみたのです。起きたら顔も洗わずに机に直行しました。

そのスタイルが新鮮に感じ、最初は楽しくやっていました。──が、しばらくして問題が発生。

• Apple Pencilの書き心地がやはり紙には劣るため、疲れるし、書くという行為が楽しくない（特にGood Notesは高機能だが書き心地が良くない）

• 早起きを張り切ったせいで寝不足になった（笑）

……というわけで、だんだん面倒になってきてしまいました。

最終的に辿り着いたスタイル

その後「やっぱりiPadではなく紙に書いてみよう」ということで、試しに余っていたA5ノートに書いてみることに。A5の1ページは、面積で比較すると12.9インチの画面に比べてひとまわり小さいです。ただ、Apple Pencilよりも紙のほうが書きやすく細かく書けるので、実際に書ける文字数は12.9インチと同程度と感じます。

数日間書いてみたところ、悪くはないけれどちょっと物足りないな、と。もう少し書きたい。文章というよりは、箇条書きや図解を書くスペースがプラスαで欲しいと思うようになりました。

そこで、近所のローソンで無印のA4横罫ノート（150円）を買ってみたところ「これだ！」というピタリ感があり、今に至ります。キャンパスノートでも良いと思います。要は安くて入手しやすくて気兼ねなく使えるものならば。

ノート・７ｍｍ横罫 | 無印良品

B5ではなくA4にした理由は「他の書類に埋もれさせたいから」です。日記のように大切に取っておくつもりはなく、残すにしてもひっそりと保管したいので（むしろ捨ててもいいぐらい）、寸法的に悪目立ちしないA4に。

また「朝起きてすぐ」はやっぱりキツいので「できれば朝がいいけど、1日のうちいつでもいい、なんなら無理して書かなくてもいい」というルールにしました。私はルールに縛られるのがとにかく嫌な人間なので「毎日やらなきゃ」と考えるとストレスになって続きません。

以上をまとめると、私なりのスタイルは

1. できれば朝、無理ならいつでもいいので

2. A4ノート1ページ分

3. なんでもいいから書く（図解や箇条書きも可）、ただしページは無理に埋めなくてもいい

4. それをできれば毎日、無理なら適当に休んでもいいから続ける

という感じでグダグダページになりました。笑

具体的に何を書いている？

では、私がこのA4×1ページに何を書いているかというと、本当にすっごく適当でしょうもないことばかりです。本当は他人に見せちゃいけないらしいですが、試しにここ数日を振り返ってみると、

• 今日何をやるか、どの順番でやるか、ひたすら列挙（←これが一番多い）

• 購入予定のベビーカー、オプションの値段などを計算

• 年間の美容院代を計算

• 子どもと出かけるときの荷物をいかに少なくするか問題を図解と共に

• 銀行の残高をどこにいくら入れているか計算

• 「今日はやる気が出ない」「今日のんびりしよう」などのぼやき

• 夕食をどうするか

といった感じ。本当にバラバラだし、その時点で興味があるだけで、後から読み返してもほとんど意味のない内容です。過去にあった出来事を記録する日記とは異なり、この「まさに今、考えている／考えたいこと」を書いている点が特徴です。形式ばらずに大量に書こうとすると、こうなっていくのです。

ウォーミングアップの対話みたいな時間

意識していなかったのですが、書き始めがいつも「今日は天気がイマイチ」「今日も暑い」など天気から入っているんです。

そこで気づいたのが「これって対話だなぁ」ということ。

例えば仕事で出社したら「おはようございまーす。いやぁ、今日も暑いですね〜」と世間話を始めたりしますよね。まさにそういう感じ。生産的な頭の動かし方ではなく、自分が抱えているタスクや悩みをうだうだ話しながら脳みそのウォーミングアップをする。対話をするうちに頭が目覚めていき、終わった頃には「よし、やろう！」とスイッチが入る。

そういう「うだうだタイム」って、すごく適当に会話するもの。もちろん録音して公開などしません。言ってみれば垂れ流しのような会話。会話の内容よりも会話する時間に意味があるのです。

その、始業前のコーヒー1杯分の時間が、ノート1ページに置き換わっている──という感覚です。

だから内容はなんでもいい。やる気がある日は「あれやりたい！これもやりたい！」と前のめりでどんどん喋って（＝書いて）しまうかもしれないけど、疲れている日は「あー、今日は無理。全然やる気出ない」かもしれない。あるいは「昨日夫と喧嘩したから気分が悪い」とか「嫌な仕事頼まれた、かなりめんどくさい」とか。その日によって違います。

やる気がある日の場合は、大量のタスクに順番をつけて箇条書きにして、書き終わったら「よーしやるぞ！」と元気に動きます。逆にやる気がない日は、ただ「やる気ない。疲れた。今日は何もかも適当にしよう」と書き、実際にそうします。あとは過去の失敗や後悔を書いて、それを正当化して自分を励ましたりもします。笑

・・・

私はもともと他人と会話するのが億劫なタイプで、友達と会話することもほとんどありません。かといってnoteやTwitterのようなSNSに書こうとすると、内容や反応が気になって変に気を遣います。そんな私にとって、この「グダグダノート」形式はぴったりでした。ノート相手だったら何も考えずにグダグダ話せます。

本来のやり方とはちょっと違うかもしれませんが、こんなゆるい1ページの使い方も、おすすめです。

＊ちなみに、トラベラーズノートの「日記」リフィルを使うことも検討したのですが、高くて入手しづらいのでこの用途には合わないと思い、断念しました。