英語で動画を見漁った結果
本格的な英語学習(学び直し)を始めてから、約半年が経過した。
もともと仕事の都合で始めたのだが状況が少し変わってしまい、英語を使う(話す)頻度は最近ガクンと落ちている。にも関わらず、モチベーションは落ちないどころか、むしろ上がっている。
そんな最近の英語学習や気づきについて、書いてみようと思う。
今、こんなことをやっている
最近はこんなことをやっている。
ELSA Speakで発音矯正(毎朝10分程度)
通勤中のポッドキャスト(毎朝20分程度)※
以上が毎日思考停止でやるルーティーン。それに加えて、
英語でYoutubeを見る
Distinction Conversation Pack ※
Distinction 2000(単語帳)
時々シャドーイング ※
Udemyで英語を使って学習
──といった感じで、通勤時間と自由時間の多くを英語学習に充てている。
英語でYouTube
正直、自分ではどのように成長しているか実感しづらい。全く同じ音源に対する聞こえ方を半年前と今で比べることはできないのだけれど……たぶん、リスニングは以前より格段に楽になった。
何よりも、情報に接した際に「英語かぁ……」と後ろ向きになったり、身構えたり、日本語バージョンを探すということがなくなった。単純に、この半年でかなり英語に慣れたと思う。
特に効果的と感じているのが「英語でYouTubeを見る」だ。
私の生活スタイルでは、もともとYouTubeで情報収集したり楽しむ時間が長かった。その時間を「エンタメ兼英語学習」に使えている点で、このやり方はとても効率的だ。
具体的に見ているコンテンツは、
TED
英語学習系
メディアや時事ネタ
建築関連(仕事/趣味)
日本旅行/日本Tips系
・・・
まずはTEDから入り、徐々に「英語学習系」に移った。それまで日本人の英語学習系YouTuberを見ていたので、それを外国人YouTuberに置き換えていったのだ。
最初は面白かったし英語が聞き取れる喜びを感じたのだが(学習者向けなので当然聞き取りやすい)、早々に飽きた。英語の話しかしないので、ぶっちゃけ、中身が薄い……。
そこから徐々に「メディアや時事ネタ」に移行した。
まず、アメリカの「Vox」というメディアが作成している動画にハマった。「Why we say "OK」を視聴して、面白さ、テンポの良さ、映像クオリティの高さに驚いた。ちなみにスピードが早くて単語レベルもやや難しいので、私のレベルでは聞き取れない単語もあり、字幕をつけることが多い(字幕をつけてもなお意味のわからない単語もある)。
以前は「英語を動画で学ぶなら、教材は連ドラかアニメかTEDかな」と思っていた。しかしこのVoxとの出会いが私の考え方を変えてくれた。
当然のことながら、英語で発信されている情報は世界中にたくさんある。いや、むしろ、日本語で得られる情報は世界的に見ればものすごーーーーく少ない。
これまでその限られた(日本語の)情報だけを選別してきたとは、なんて、なんっってもったいなかったんだろう!!!
(……と気付いたのが前回「リスニングでは何を聴くべきなのか?」という記事を書いたあたり。)
それから、自分の専門である建築やデザイン系、趣味であるテック系、料理、アイドル、などなど「情報源かつエンタメかつ語学学習」としてYouTubeを見まくるようになった。探す際に特に指標はなく、内容が気になるかどうか、見てみて面白いかどうか。普通にYouTubeを見るのと同じだ。
そして……最近は「日本旅行/日本Tips系」にはまっている。
円安で日本旅行ブームなのだろうか、YouTube上には日本に関する動画がたくさんアップされている。例えば「東京の電車の乗り方」とか「日本に行く前に知りたかったこと」「日本でやってはいけないこと」などなど。
日本旅行者向けなので、当然ながら日本語ではなく英語で作成されている。だから、日本語で検索していた頃は出会わなかった。
これらの動画には大きなメリットがある。内容を自分がほぼ100%理解しているので、聞き取りやすいのだ。
例えばVoxのような海外メディアが扱うトピックは新しい情報がほとんどなので、「内容の理解」と「英語の理解」を同時に行わねばならず、面白いけれど難易度が高い。一方で、日本についての話ならば「内容の理解」をする必要がほぼないので、「英語の理解」だけをすればよい。
(ドラマや映画でも同様の学習が効果的と言われているが、上述のように私は今ドラマを見る気分ではないので、ノンフィクションでやっている)
加えて、外国人が日本をどう見ているかを知れる点で興味深くもあり「知っているはずの情報なのに面白い」というミラクルが起きている。
英語でUdemy
YouTubeだけでなく新たに始めたのが「Udemy」というオンライン学習サービスを使った英語学習。
それも、「英語を学ぶ」ではなく、「英語で学ぶ」というやり方だ。
私はRhinocerosという3D Modelingのコースを契約した(定価27800円→セールで1800円とかなり安かった。Udemyは頻繁にセールを行うことで有名)。
これはYouTubeでも同じなのだけれど、人気の(再生回数の多い)動画は言葉が聞き取りやすく、話がわかりやすく、難しくない。だから選ぶ際には再生回数や人気度を見ればよく、「聞き取りやすい英語かどうか」を気にする必要はあまりない。私が契約したコースも、その分野で一番人気のものを選んだ。
字幕が必要なときは、英語ならつけることもできる。けれども今のところ字幕の必要性をほとんど感じない。手取り足取りで、進むスピードが遅いから良いのかもしれない。
さらにYouTubeと違うメリットは、
有料だから継続しやすい
一石二鳥(英語+α)
とにかく強調したいのは「一石二鳥」ということ。私は昨年3Dの勉強をしかけたが「英語学習のほうが重要」と感じてストップしていた(昨年の振り返り記事の最後にも書いている)。でも「同時にやればいいんじゃない?」と気付けたときには本当に嬉しかった。
それまでの土台(=英語の勉強)があったから、今同時に学習できているのかもしれないが、とはいえ、こんなにも時間を有効に使う方法があったとは……ちょっとした魔法じゃないかとすら思う。
YouTubeの英語学習系動画でも感じたように「英語」についてずっと話しているのは正直、おもしろくない。私が求めているのは「英語」ではなく「英語を使うこと」なのだから、英語を使いながら英語を学ぶのが一番良い(楽しくて効率がよい)方法のような気がしている。
字幕ありorなし、どっち?
さて、かように動画を見漁っていて感じる「英語字幕」の必要性に関して少し書いておく。
英語字幕は基本的に「つけないほうがよい」と私は思う。
ストイックに耳を鍛えるためではない。英語字幕をつけると、どうしても目が字幕のある下の方に向かってしまう。これはもう本能と言ってもいいレベルで、避けがたい。
で、英語字幕を見ながら聞いていると、なんだか内容の理解が難しくなるように私は感じている。字幕なしのときは耳→脳が直結する感覚があるのだが、字幕を目で見てしまうと、目(文字)と耳(音)の情報を一致させるプロセスが増えて、脳が混乱する。
なので私は今のところ、ベストな選択は「英語字幕をつけずに見れるレベルの内容を、字幕なしで見ること」だと思っている。
けれども「この動画、字幕なしで見れるかな?」と考えて選ぶのは面倒だし、面白そうな動画がたまたま難しいこともよくある。だからVoxのように、見たいものなら割り切って字幕ありで見る(それでも当然英語の勉強にはなる)。
あとは、基本は字幕なしにしておいてどうしても気になる時だけ字幕をつけたりもする。
当然、字幕なしで耳だけで聞いていると100%は理解できず、そもそも理解できているかどうかもよくわからない場合もあるのだが、細かいことを気にせずに今はどんどんインプットしている。
よく「簡単なアニメから始めるとよい」と言われるし、アニメも色々試したが、個人的にはつまらなかったのでやめた。何よりもつまらないことが一番良くないと思う。
これまで知らなかった世界へ
以上のように、今はひたすらインプット重視の日々である。スピーキングの練習もしたいと思っているのだけれど、限られた時間の中で今はやる余裕がなく、リスニングと発音矯正(+単語)を重点的に続けている状況だ。
何を目指しているのか忘れかけるほど楽しんでやっていて、今は成長度うんぬんよりも「英語で情報を入手できることの喜び」を強く感じている。
新しい世界にもっと触れたい。
その一心で、英語学習を続けている。
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