クイーンの魅力は〈意外な真相〉ではなく〈意外な推理〉
■エラリー・クイーン『Zの悲劇』
ドルリー・レーンが探偵役をつとめる
『Xの悲劇』
『Yの悲劇』
『Zの悲劇』
『レーン最後の事件』
は通称「レーン四部作」とされ、その一連の流れの中にも何やら仕掛けがある──という噂だ(まだ私は知らない)。
ミステリーをほとんど読んでいなかった頃、『Xの悲劇』と『Yの悲劇』が人気で、特に後者の評判が良いらしい。と、様々なレビューで知った。
『Zの悲劇』はそれらに比べて、あまり名前が挙がらない。でもまぁここまで読んだし……「レーン四部作」