小さな浄土

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小さな浄土

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マガジン

  • 子育て

    娘を育てながら思ったことなど

最近の記事

ヤマモモ

娘を抱っこして散歩をしていたら、街路樹の枝の上でオナガとカラスがほんのりケンカしていた。 バチバチしつつも両者ともにそこを立ち去らないので、なんでかなと思ってよく見たら、街路樹の足元のアスファルトに大量に赤い実が転がっていた。 なるほど、二人はこれを食べにきているのか。 何という木か気になったけど、さすがに私がそこに参加したら怒られそうなので、そのまま通り過ぎたら、少し先の街路樹の足元にも同じように赤い実が散らばっていた。靴の裏が赤く汚れそうなほど、たくさん落ちて、踏ま

    • 私次第?

      雨でなければ、一日一回は娘を外に連れて行くことにしている。 その日は晴れていたけど、なんだか疲れていて、もうすぐお風呂って時間まで、家でボーッとしてしまった。 その時に思った。 娘が散歩に行けるかは、私次第なんだと。 それだけじゃない。部屋の温度、与えられるおもちゃ、清潔でいられるかどうかも全部私次第。親って責任重大だ。 でも、私だって娘に相当振り回されている。何時にミルクを飲むのか、そして何時に寝るかは娘次第。 最近寝るのが遅くなってしまっているので、生活リズムを

      • へちぇ

        娘は、基本的には元気な声であー!!とかあぷー!!とか喋っていることが多いんだけど、たまに囁くような声で「へちぇ…」とか「はちゃ…」とか言うことがある。 へちぇ、よくもまあそんな愛らしい響きを思いつくものだ。 そして、そのまま「あちょぷ…」とか「ちぇいちぇいちぇいちぇい…」とか言って、ずっと一人で延々と喋っている日もあって、それがたまらなくかわいい。何について語っているんだろうか。とりあえず適当に相槌を打つ、幸せな時間。

        • お風呂にて

          お風呂にて、娘の体勢を横抱きから向かい合わせの抱っこに変えたいときは、私のお腹側にある娘の足を持って、それを私の腰にぐるっと回すようにするんだけど、裸同士で摩擦もあるし、赤ちゃんの股関節はとても柔らかいので、足先が私のお腹の肉に引っかかって、腰に回りきらず、ぐにょっと曲がってカエルのような状態になってしまうことがよくある。 片足は曲がり、もう片方の足は私の腰に回っていて、その状態で腕を伸ばしてあちこちに動かしている裸ん坊の娘を見ると、いつも、長崎の平和祈念像を思い出す。

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        • 子育て
          39本

        記事

          自己主張

          あと数日で生後8ヶ月という頃から、娘が急に自己主張をするようになった。 今までずっとお風呂では無言と無表情を貫いていたのに、顔を濡らすと嫌がり、体を洗われているときはアーとかウーとか声を出してくれるようになった。 嫌がられるぶん、今までより大変になってしまったけど、同時に湯船に浸かるとニコニコするようにもなって、とてもかわいい。 あったかくて気持ちいいねと声をかけると幸せそうにニコッとする娘を見て、脳内で歌手のAIが「君が笑えば〜この世界中に〜」と歌い始める。 ベビー

          どうしても横向きで寝たい

          寝返りを習得してからというもの、娘は基本的に横向きで寝る。 娘の体はまだぐにょぐにょなので、両足がむちっと重なって床に向かって垂れていて、まるでフェリシモの"セクシー大根抱き枕"みたい。 横向きからうつ伏せになり、乳幼児突然死症候群になったら怖いので、気づいたら仰向けに戻しているけど、いつの間にかまた横向きに戻っている。 なんなら、仰向けにした瞬間に戻るときもあるし、本当に寝ているのか?というくらいの力で抵抗してきて、なかなか仰向けにさせてくれないときもある。 無意識

          どうしても横向きで寝たい

          順番

          順番は守らなければならない。 でないと抜かされた人が嫌な思いをする。 私はその価値観を、物にも適用してしまう。 たとえば、我が家はトイレットペーパーが無くなったらすぐ使えるように、常に2ロールだけ便器の近くに置いているんだけど、そこから一個使ったら、ストックから新しく出してきた一個はちゃんと奥側に置いておく。 そうじゃないと、先に置かれていたトイレットペーパーが、次は自分が使われる番だと意気込んでいたのを、無視することになってしまうから。彼らがいないと生活が回らないくら

          タロットカード

          タロットカードの読み方(絵柄の意味)の本を買った。 私はタロット占いをしたことも、してもらったことも無いけど、とても大切にしているバッグの柄がタロットモチーフで、この柄が何を意味しているのか知りたかったし、このバッグにビビッときたということは、もしかして私は意外とタロットに縁があるんじゃないかと思って、興味本位で買ってみた。 読んでみてわかったんだけど、私のバッグの柄はタロットがモチーフだというだけで、実際のタロットにある絵柄が使われているわけではなかった。詳しい人が見れ

          タロットカード

          高級クリーム

          毎日、娘の毛穴ひとつないもちもちの肌を見つめて暮らしていると、ふと鏡を見た時に、自分の肌の老け具合に愕然とする。 毛穴、くすみ、色むら。なんならヒゲ。 なんてノイズの多い顔面なんだ。 VoCEがファンデーションの比較の企画で、毛穴カバー力を見るために、すだちにファンデを塗っていて、さすがにすだちは大袈裟でしょと思っていたけど、現在、とても大袈裟とは思えない有様だ。 ちょうど今アットコスメがポイント還元セールをしている。塗ると肌がふっくらして毛穴が消えるコスメデコルテのリポ

          高級クリーム

          烏羽玉

          娘の瞳が、とくに黒目がツヤツヤでとても綺麗で、これはなんという食べ物なんだろうと思って調べたら、亀屋良長という和菓子屋さんの烏羽玉(うばたま)にたどり着いた。あんこを寒天でコーティングしたつやつやの玉。 烏羽玉って何、と思って調べたら、ヒオウギの実でである"ぬばたま"から来ているらしい。 ヒオウギといえば、私はポケモンBW2のヒオウギシティを連想する。ヒオウギシティのジムリーダーはチェレンだ。チェレンはブルガリア語で黒という意味で、ブラック、ホワイトという作品のタイトルに

          ぬいぐるみ

          私はおもちゃが大好きで、だから娘に買ってあげたいおもちゃがたくさんあるんだけど、困ったことにぬいぐるみもけっこう好き。 でも私は、小さい頃に友達だと思っていたぬいぐるみは全て自分で選んで買ってもらったものだったから、親があらかじめ用意してしまうのは違うかなと思って、買うのは一体で我慢している。 その一体も、娘にファーストトイを与える座は絶対誰にも譲れないと思って、必要に迫られて買ったもの。 この頃は「きゅっ きゅっ きゅっ」という絵本をよく読み聞かせていて、その中にとて

          視線

          キッチンからは娘の様子がよく見えないので、ダイニングテーブルの上でにんじんの皮を剥いていた。キャロットラペをつくるために。 無心でショリショリとにんじんを剥いていると、視線を感じる。 娘が私を見つめていた。 目を合わせて、ニコッとすると、娘も嬉しそうにニコッとする。 私はまた手元に視線を戻す。10秒くらいして、また娘を見る。また目が合う。二人で笑い合う。 私は再び手元に視線を戻す。横目で、娘が私から視線を逸らして、辺りをキョロキョロと見回しているのがわかったで、今度

          陽気な母親

          毎日のように娘に童謡を歌ってはいるけど、ぐずる娘をあやすための、即興の適当な歌のほうがよく歌っている気がする。 目に入った言葉で適当に歌う。たとえば、こしひかり♪こしひからない♪とか。または、お皿とかハンガーとか、そのとき手に持っているものを振って適当に踊る。気にかけているのが伝わるのか、まあまあ機嫌をなおしてくれる。 どんどん陽気でふざけた母親になっていく。ふざけないタイプのお母さんは一体どうやって子育てしているんだろう。 なんなら、別に娘が不機嫌じゃなくても陽気にな

          足の爪

          足の親指の爪をやする。 無心で数分間、親指の爪を見つめていると、爪が死んだおじいちゃんの顔に見えてくる。 晩年のおじいちゃんは真っ白の白髪で、角刈りだった。日焼けしていて、いつも肌が薄い赤というか、ピンクっぽかった。親指の爪はそんなおじいちゃんとどこか似ていた。 親指の爪を写真に撮って、母にLINEする。 これ何かに見えてこない?ともったいぶって聞くも、さっぱりわからないと言われる。 おじいちゃんだと伝えるも、さっぱりわからないと言われる。ここが頭で、ここが顔で…と絵に

          風邪

          娘が風邪をひいてしまった。 鼻詰まりの風邪は何度か経験したけど、咳が出る風邪は今回が初めてだった。 熱は出なかったけど、粘り気のある鼻水が鼻の奥で昼夜問わず生産されていて、痰が絡んで咽せてしまい、そのせいでミルクを何度も吐き戻してしまうし、ぐっすり寝ることもできず、かわいそう。 体を縦に起こしているときに、マーライオンのごとくミルクを吐き戻したのは何度か見たことがあるけど、今回は、寝ていて横を向いた状態でジャバーっと吐いた。勢いがあると水分は真横にも飛ぶんだ…と思った。

          なきむしかみさま

          「ドロップスのうた」という童謡がある。 小さい頃大好きだった歌だけど、娘に買った童謡の本で目にするまで記憶から消えていた。 むかし なきむしかみさまが あさやけみて ないて ゆうやけみて ないて… という歌詞で、とにかくこの神様はすぐ泣いてしまう泣き虫で、その涙がのちにドロップスになったという物語になっている。 はて、どんな音程だったっけ…と音源を再生していたら、それを聞いた夫が、この神様、赤ちゃんみたいだねと言った。 この神様は悲しくても泣いて、嬉しくても泣く。赤

          なきむしかみさま