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「ちんちん」の枕詞は「さおしかの」に決まりました。宣言します。私が決めました。

 わたし、びっくりしました。
 わたしは「ちんちん短歌」という短歌を作っている人なんですが、勉強のためいろいろ読んでいるところだったんです。
 ええ、上記のツイートの通りですね、私は「コレクション日本歌人選42『大伴家持』」という本を読んでいたのですよ。

 で、短歌には「枕詞」という、ちょっと意味不明の、しきたり? みたいなものがあるんですが、簡単に言えば「慣用表現」みたいなものなのですね。
 それを、大伴家持という奴が、「作った」というのです。
 ……なんだそれ。慣用表現……みんなで作り上げるものを、勝手に「作った」って!!

 本を読むと、大伴家持――この人は万葉集という、国家アンソロジー(※諸説あり)の編集者というか、選者みたいな感じの人(※諸説あり)なんですが、この時代の、みんなのためのアンソロジーに自分の短歌をたくさん採用しちゃう、ちょっとどうかという感じの人なんですけども。
 で、この人、政治家でもあって、「越」という国に赴任していたこともあり、いくつかこの国のことを短歌にしてアニバーサリー的な……本当、ただの日記みたいな、記念以上でも以下でもなさげな短歌を詠んでたりする。

 で、勝手に「しなざかる」という言葉を、「越」の枕詞にしたって言う。

 いいのかなあ。いいのかぁ? 

 てか、何様なんだ、大伴家持。言葉って……そんな個人が勝手に作ってそれ……いいのかあ? 国家プロジェクトのアンソロジーの現場だぞ、万葉集って。お前の私家詩集じゃないんだぞ。

 でも……いいのか! やったもん勝ちだもんな、文学って!

 万葉集の中では、大伴家持がこの枕詞を4回、大伴の叔母さん(大伴坂上郎女)の1回の使用例があるとこの本で言っている。つまり、5回か。

 5回、詠んだ例があれば、俺でも枕詞を作っていいってコト!?

 だったら……わたし、「ちんちん短歌出版世界」という世界で、世界長という肩書をやらせてもらってるんですけど、「ちんちん」にまだ枕詞、ないんですよね。

 そこで、わたし、世界長なので、この世界の長なので、「ちんちん」の枕詞を、今から、作りたいと思います。

 で、作りました。 

「ちんちん」の枕詞は「さおしかの」とします。
 ちんちん短歌出版世界・世界長としてここに宣言します。
「ちんちん」の枕詞は「さおしかの」です。

 これは万葉集にある、

さ雄鹿の臥すや草むら見えずとも児ろが金門よ行かくし良しも

万葉集 巻十四・東歌3530

 からとりました。 元の短歌の意味は

 〇草むらに伏せてる鹿みたいなちんちん まんこに入りとてもよかった

 という意味で、「さおしか」は、ちんちんの喩えとのことで、これは最古のちんちん短歌といえるようです。
 だので、ちんちんは「さおしかの」という事で、いいんじゃないかなあと思います。

 とはいえ、宣言だけではだめだ。
 使用例がないと、枕詞になるまい。ということで、枕詞「さおしかの」を使用した短歌を5首、作りました。それでは聞いてください。

〇さおしかのちんちんがちん毛に沈み 立つタイミング失った夜
〇さおしかのちんちんの震える午後の雷鳴 いつか死ぬときは死ぬ
〇死ぬときはさおしかのちんちんとして自殺以外にしてみようかな
〇さおしかのちんちんが跳ぶ 天空と宇宙の絶を俺が作ると
〇さおしかのちんちんが人に愛されて愛し終わられ大地に還る

 これで、前例ができました。
 文句はないはずです。
 新しい枕詞「さおしかの」を使ったちんちん短歌が、この世にできました。

 以後、みなさん。新・枕詞「さおしかの」をどうぞよろしくお願いします。「ちんちん」にかかる枕詞です。どうぞどうぞ、何卒、よろしくお願いします。

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 短歌に枕詞を入れる意味が分からない。

 現代の、プロの歌人の人は、短歌の枕詞をどう考えてるんだろう。
 なぜか「ぬばたまの」は現代の口語の人も使ってるイメージあるけど。枕詞のせいで、文字を使ってしまって情報量は減るし、語呂とか、リズム整えという役割なんだろうか。たしかに「さかたのかり」とか「まのをのえ」とか、ラップ感のある枕詞はいい感じする。
 けどそれ以外は……ビジュアルなのかなあ。書き言葉として書いてて楽しかったのかなあ。ちょっとわからない。ほんとう、わかんないんだよなあ。枕詞の何が楽しかったんだろう。

 定番の言葉が出てくると安心感……つまり、芸人さんで言う、つかみのギャグ、みたいなものだったのかなあ……。口にして、確かに気持ちいいものがおおいからなあ。なぞだなあ。


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