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10.働く学生

どーもティンクエです。

これまで出会った女の子たちの思い出を残していこうと思います。

気づけば10話目ということで、少し今までとは違った思い出を書いていこうと思います。

ヤマなし、オチなし、イミなしの備忘録ですので、お暇な時に。


22歳、働く学生


patersでマッチングした学生。

P活女子がひしめく、paters。そんなP活アプリだが、もちろん自分はお手当て無しで遊んでいる。

この子は写真を2枚ほど載せていた。ただ、1枚はプリクラ。プリクラは信用ならない、可愛いプリクラだったがノーカンとした。そして、もう一枚は、顔の向きといい、フェイスライン隠してる感じといい、なんとなく「奇跡の一枚」感があった。なので、あまり可愛くないんだろうなと思い、やり取りの時点ではテンションが上がらなかった。

あと、彼女は返信があまり早い方ではなく、二日に一回くらいだったのも、テンションがあがらなかった理由かもしれない。基本、やりとりまめな子の方がゴールできる、と思っている。

全体的に、あまり乗り気ではなかったが、暇になった日があったので誘ってみたところ、彼女もバイト後は暇だったようで、アポが決まった。決まってしまった。


アポ当日、彼女のバイトが少し長引き、少し遅れるとの連絡が入った。

季節も秋に変わろうとしており、この日は少し肌寒かった。「服装ミスった〜、寒い!早く〜笑」とメッセージをすると、「私、コートおろしたから余裕♪ちょい待ってて笑」と返信がきた。

なんとなく、普段のメッセージよりテンションが高くなっているように感じた。

ベージュのロングワンピースに、おろしたての茶色のチェック柄コートを羽織った彼女が現れた。底の高いブーツを履いていたが、それでもかなり小さかった。

「もっと、背高いかと思った。顔小さいからかな?」と出会い頭に言うと、「よく言われる〜」と、彼女は笑いながら答えた。

やっぱり、普段のメッセージよりテンションが高めだった。会話が重い子を想定していたので、嬉しい誤算だ。

さらに、嬉しい誤算は、普通に可愛かったこと。youtuberの誰かに似てると言われたが、思い出せない。おじさんはyoutuberに疎いのよ。いずれにしろ、プロフィールの詐欺感を払拭、むしろそれ以上可愛いかった。


お店に入り、お酒と料理を選びながら、会話が始まった。大学生の彼女は、今年卒業、就活も無事終わり、単位も全て取り終わっているとのこと、優秀な子だ。

そんな彼女の日常は、ほとんどバイトで「週7で入ってますよ〜、社員より出てます笑 もう社会人です〜」らしい。稼いだお金も何に使うわけでもなく、社会人生活に向けて貯金しているらしい。ほんと真面目。

そんな彼女には仲の良い弟がいるらしく、弟君にお願いされたときだけは散財してしまうそう。その後は、なぜかその弟君の恋話で盛り上がった。


タバコを吸う子だったので、「タバコ吸いたいでしょ?吸ってきな?」と言うと、「吸わないの?でも、一緒に行こう♪」と喫煙所まで連行された。

喫煙所から見えた居酒屋がたまたま彼女の行ってみたい居酒屋だったようで「今度、一緒に行こう♪」と誘われた。自分のペースに巻き込むのがうまい子だ。その後も、彼女のタバコの度に、喫煙所に連行された。こんなことをしているうちに「今日は行けそうだな」と思った。


お会計も終わり、彼女の手を握り、歩き出した。彼女も抵抗することもなくついて来てくれたので、勝利を確信した。「まだ一緒にいれる?」と聞くと、「まだ飲めるよ〜」と答えてくれたので、「じゃ、お酒買ってホテル行こうか」と、いつものパターンでゴール。

かと思いきや、彼女は「え、無理」と言った。


断られても、そこから巻き返せるパターンもあるのだが、今回はそうはいかない気がした。

彼女の無理は、それまで経験した「ムリ〜笑」とか「いや〜笑」とか含みのある断りではなくて、その一言で全てを悟らせる本当の「ムリ」だった。

それでも、一応、「え、本当に行かない?帰る?」と確認したが、「そういうのじゃない」と一蹴された。

なぜか、手は繋いでいてくれたので、手を繋いだまま駅まで歩き、改札で別れた。


彼女が家に着いた頃、「今日はありがとうございました!楽しかったです。」とメッセージが届いた。「また、飲もうね!」と返すと、彼女から「ホテル誘わないならOKです〜」と返信が来た。

振られた悲しさはあったものの、学生なのにしっかり芯の持っている子で、なんだか感心してしまった。

付き合うならこういう子が良いなと身勝手に思った。



行きずりの女たちシリーズと題しいて、成功した話をこれまで書いてきたが、記念すべき10話目だったので、あえて失敗した話を書いてみた。成功の影には、数多くの失敗がある。そんな思い出を、これからもたまには書いて行こうと思う。


行きずりの女たちシリーズ


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