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小山 龍介『整理HACHS! 1分でスッキリする整理のコツと習慣』

要点整理

「整理は、毎日の活動を快適にする」
・書類は、デジタル化し、どこからでもアクセスできるように。
・環境は、ルールに従って維持する。
・情報は、必要なものをすぐに取り出せるように編集。
・生活は、できる限りルーティーン化し、頭を余計に使わない。
・思考は、情報を分けること、繋げることに使う。
・人脈は、ネットワーク状に繋げ、広げていく。

感想

現代人は、知識も道具も全然使いこなせていない。

暇な時間があると本屋に行く。買うつもりはないが、『話題の本』や『書店員一押し』などのエリアを見て回るだけで、知識に対する流行り廃りが垣間見れて面白い。

最近は(最近に限った話ではないかもしれないが)教養や学び直し、自己啓発の本が多く見られる。現代人の、知識を得ようと、そのためにはまず意識を変えようと、その心意気は立派なものである。

ところで、そういったエリアの近くには決まってある本たちがいる。それが、速読と暗記のハウツー本である。これらの本に、私は物凄い心地の悪さを覚える。

速読と暗記を身につけたい動機はよくわかる。大方、シュレッダーに紙の束を飲み込ませるように、知識をサクサク吸収していきたいのだろう。

無理である。そう簡単に知識が身につくのなら、誰も苦労はしないのである。簡単に筋肉が付かないように、簡単に礼儀作法がものにできないように。

何が悪いのか? どうして知識をものにできないのか? 答えの一つに、道具を使いこなせていない。というのがある。

知識はどこにでも転がっている。溢れるほどある。「too much informations」と英語では言われる。本など読まなくても、電車の広告や本屋のpop、YouTubeでも、SNSでも、いくらでも知識を集め、蓄えることができる。しかし、多くの人ができていない。その原因はやはり、道具を使いこなせていないことにある。

スマホでいい。スマホを単なる娯楽ツールでななく、まずは「知識を集める道具」として、次に「知識をまとめる道具」として使うのである。

『検索する→メモする』

Googleと純正のメモアプリでいい。インストールする必要もないだろう。たったこれだけで、自分専用の辞書が作れる。自分が知りたいこと思ったことを、自分で調べ、メモしておく。忘れてもいい、そのためにメモしているのだから。

情報の洪水を欲張って全て頬張ろうとするのではなく、いったんその場から離れ、手近なものからすくって飲む。これが今の時代の情報との向き合い方だと思う。いくら飲んでもそのまま吐き出しては何の意味もない、苦しいだけである。






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