本当に欲しい物を見分ける手帳ワーク
給料の範囲内で「ちょこちょこ衝動買い」をしてしまうのは、きっと私だけではないと思う。
「つい買っちゃう」を手帳で解決!
私はかなり物欲に弱い方で、特にクレジットカードを作り通販を使うようになってから買い物の悩みが尽きない。
欲しい雑貨・文具があるとつい買ってしまい、結果使わなくなる
「この金額なら後で節約すれば良いかな」と言う数千〜数万円レベルの出費が定期的に出てしまう。
こんなものを買うくらいならその分貯金できたのに、なぜ買ったんだろう…と後悔。
そんな自分の悪習慣を変えたくて、少し前から手帳を使った「物欲コントロール」を始めた。
取り組んでまだ数ヶ月だけど、何かを買う前にグッと踏みとどまる事ができ、月の出費が3万円ほど減った状態をキープできている。
自己流ではあるが、「欲しい物が多すぎる!すぐ買っちゃう!」とお悩みの方に、
「本当に欲しい物、必要な物」を見極める手帳ワークをご紹介したい。
欲しいモノを見極める手帳ワーク
用意するのは紙とペンのみ。
自分の中の物欲を紙に「移動させる、客観視する」そして「寝かせる」のが目的なので、
一定期間まとめて保管しやすい手帳やノート、ルーズリーフがおすすめ。
欲しい気持ちを見直す4つの質問
まずページの一番上に、欲しい物の名前と金額を書く。
あとは、以下の4つの質問に対しての答えを書いていく。たったこれだけ。
なぜ欲しいのか?
買うとどうなるのか?(これに対して問題提起)
そのモノでないとダメな理由は?
どうしたら買うことにする?
質問から見える自分の気持ちとは?
質問の意図を1つずつ解説していく。
※どのように書けばよいかの実例はこの次の項目を参照。
「1.なぜ欲しいのか?」はその通り、自分がそれを買いたいと思った理由を掘り下げる。
どんなものにも欲しい!と思わせたきっかけがあるはずなので、それを細かく書き出していく。
「2.買うとどうなるのか?」は、買った結果得られる効果や自分の喜びを考える。
一度買ったつもりになってみることで、意外と「あれ、買ってもあんまり嬉しくないかも…」「これ買わなくても別に何とかなりそう」と思い直すこともある。
さて、次の質問に移る前に、この「買った結果」に対して問題提起してみよう。
「それ、別に買わなくてもいいんじゃない」「もっと安くて似たようなのあるよね?」など、自分の中のドケチに色々言わせてみるのだ。
物欲に対して真っ向から否定してみることで、「欲しい!」一択だった心にストップがかかる。
「3.そのモノでないとダメな理由は?」は、先程のドケチな意見に対してもう一度欲をぶつけてみる。
「これじゃなきゃダメなの!」「必要なの!」「代わりが効かないの!」と論破する勢いで。
ここで大事なのが、感情を出すのではなく「これがなぜ自分に必要か」を理由とともにしっかり言葉にすることだ。
一度マイナスな意見を出したからこそ、ここで「買う必要がある」と理由がハッキリ出せたら本物だと思う。自分がいかにそれを欲しいか、心の中のあらゆる理由を探して洗いざらい吐き出そう。
「4.どうしたら買うことにする?」は、ここまでのセルフ議論を踏まえて「必要だとして、じゃあいつ買うの?」というラインを決める。
ゴールが「買うか、買わないか」だと即決することになり「欲しいんだから買います」と答えを急いでしまうので、
買いたいという気持ちは受け止めて「じゃあ、こういう状態になったら必要だと思うから買おうか」と買う基準を決めてやる。
一度「買わない」という立場の意見を出して冷静になっているので、フェアな結論を出しやすい。
買うことを決めてしまえば一旦落ち着くし、買いに行くまでのルールが決まればそれ以上悩む必要がない。
物欲をストンと落とし込むことができるのだ。
私の例
例として、私が最近実際に書いたものを紹介する。
例)スタンダードサプライ ワラビーリュック (19,800円)
〈なぜ欲しいのか?〉
→今はレザーの重いショルダーバッグしかないので、軽くてストレスにならないバッグが欲しい
→ボトルホルダーがあり水筒を運びやすい
→カラーとデザインが好み
→雨でも持てる素材
〈買うとどうなるのか?〉
→通勤時に両手が空いて楽になる
→雨でも快適に通勤できる
(問題提起)
※なら、違うリュックでも良いのでは?
※今ショルダーバッグを問題なく使っているのに、リュックに変えて楽になるのか?
※撥水の軽いショルダーバッグではダメ?
〈そのモノでないとダメな理由は?〉
→デザインとカラー、サイズがこれ以上気に入るものが無いから
→(既に同じメーカーのミニバッグを持っていて)素材の良さを知っていて安心だから
→ショルダーを今使っていて、身体の左右どちらかに集中する負担が大きいから。
→他の気になるリュックと比べても軽いから
〈どうしたら買うことにする?〉
→カラーが豊富だが、まだ決めきれていない。色をしっかり決めてから買う
→今あるバッグを1つ代わりに手放すこと。
どれを処分するか決めて、減らした状態で買う
ワークをした後は?
このワークで欲しい気持ちと向き合ったら、手帳やノートは一旦閉じて、「どうしたら買うことにする?」で決めたことを実行していく。
不思議なことに、紙に気持ちを書き出すと物欲もそこに流れ出ていくように落ち着いてくれる。
たまに見返しながら、まだ「これが欲しいから決めたことをやろう!」と思えたら、それは本当に心から欲しい物。
「買うまでに〇〇するの面倒だな…」「あれ、こんなもの欲しいって書いてたんだ」と気持ちが離れればそれは一時的な気持ちだったことになる。
まとめ
このワークをどんな欲しい物にも行うようになってから、
「もっと安いこれでも十分」
「今あるものでまかなえる」
「買うまで少し待ってもいいかな」
と落ち着いて自分の欲と向き合えるようになった。
やはり紙に書くことの効果は絶大で、自分の気持ちを言葉にすると「漠然と欲しい」だったものが「こういう悩みを解消したかったんだ」まで掘り下げることもできる。
これから冬のボーナスやクリスマスシーズン、はたまた今はブラックフライデーでお得にモノが買えてしまう時期にある。
そんなときこそ本当に欲しい物に大事なお金を使えるよう、今一度自分の物欲と向き合ってみてはいかがだろうか。
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